共創のネットワーク

愛媛県立今治西高等学校

概要紹介
 愛媛県立今治西高等学校は、令和3年に創立120周年を迎えた伝統校で、苦学力行、勉励不倦を表す「蛍雪精神」を引き継ぐ校風です。また、春夏通算27回の甲子園出場を果たす野球部を始め、部活動がとても盛んで、生徒一人一人が質の高い文武両道を目標としています。近年は、探究的な学習活動に力を入れており、産官学分野の地域人材と広く連携し、地域課題から国際問題に至るまで、学年を追ってグローカルな視野を広げることのできる課題研究等に取り組んでいます。また、愛媛県高等学校ICT活用授業改善推進事業「授業改善に先進的に取り組む指定校」(令和3~5年度)を経て、令和6年度より文部科学省高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール事業)の指定を受け、情報・理数教育の充実に加え、文理横断的な探究活動を展開する予定です。そして、令和8年度からは全日制課程に「国際科」を新設し、語学力に加え、リベラルアーツを備えたグローバルリーダーを育成する学習環境を整えていく予定です。進学実績としては、旧帝国大学や国公立大医学部医学科を始め、広島大、岡山大、地元愛媛大など、多くの国公立大学に進学しています。

教育実践例のリンク

進路指導について

 進路指導おける【重点指導目標】および【進路課の目標(細目)】を設定し、自己実現100%を目指す進路指導について紹介されている。

https://imabarinishi-h.esnet.ed.jp/sinro

ICT授業改善推進事業について

高等学校ICT活用授業改善推進事業の「授業改善に先進的に取り組む指定校」(令和3~5年度)として新しい時代に求められる生徒の資質・能力の育成につながる指導法や課題設定、評価に関する実践研究に取り組まれている様子が報告されている。

https://imabarinishi-h.esnet.ed.jp/jugyoukaizen

進路指導担当者:渡辺真士先生

 生徒の進路意識を高める取組として、「進路の手引き」の発刊、各大学の出張講義、病院見学会(体験会)、各大学のオンライン講座(東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」・広島大学WWLオンラインセミナー)などを行っています。オープンキャンパスツアーや難関大学合同合宿を行う年もあります。また、大学合格後の3年生と1・2年生による「難関大学・医療系大学合格者と語る会」や、夏休みに本校卒業生が在校生に対して各分野に分かれて講義をする「螢雪大学」など、先輩の経験を後輩が学ぶ機会を例年設けています。生徒は参加した活動をキャリアパスポートに記録し、3年間の取組を受験で活用できるようにしています。

総合的な探究の時間 企画担当:田中貴子先生

 総合的な探究の時間(ZEST)では、『持続可能な社会の実現に向けて、グローカルな視点で物事を捉え、幅広い知識や複数の情報を活用し、分析する力、表現する力を身に付けさせる。』を重点目標に設定しています。また、本校のZESTを企画・運営するうえで、地域との協働、生徒たちが関心分野の学びを深められるということを重視しています。例えば、1年生は地域×SDGsをテーマとし、地元企業への訪問学習も取り入れています。また、2年生は、令和4年度より、地域の行政機関、企業、大学にご協力いただき、高大連携講座や社会共創講座を開設しています。令和6年度は、2年次の課題研究を継続する3年生有志の生徒たちのサポートも行っています。

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