共創のネットワーク

福井県立 藤島高等学校

 藤島高等学校は、藩校「明道館」を前身とした160年を超える歴史と伝統のある学校です。S S Hとして4期の指定を受け、2023年で通算20年目になり、令和​6年度の文理融合基礎枠(第5期)に指定されました。

 理系はもちろん文系も含め、グローバル社会をデザインする国際性豊かな「未来社会をデザインする人間の育成」に取り組まれています。令和5年の進路実績としては、地元、福井大、金沢大をはじめ、249名の現役生が、国公立大学に合格しています。

福井県立 藤島高校

教育実践例のリンク

進路支援について

「進路の部屋」のページに、「年間進路支援計画」や「各学年の取り組み」などが紹介されています。 

https://www.fujishima-h.ed.jp/career/

S S H・探究学習の指導について

「『藤島プラットフォーム』の構築」・「『創造力』を有した未来社会のリーダーの育成」を目標にしたS S Hの取り組みや「課題研究発表会」の様子が紹介されています。また、「研究Ⅰ・ⅡS・ⅡA・ⅡB・Ⅲ での学び」で、シラバスや具体的な探究学習の指導の状況を説明されています。

https://fuji-ssh2023.my.canva.site/

先生からのコメント

進路支援担当者:森本 浩司先生

本校は長年SSH指定校として、生徒たちが未来世界をデザインし、リーダーとして活躍できる力を身につけることを目指しています。生徒はSSH特設科目「研究」をはじめ、学校の教育活動全般を通して、研究力、厚味のある教養、創造力、主体的に学ぶ姿勢を身につけ、大学での学びに繋げていきます。1年次には学校設定科目の「研究Ⅰ」を通して高い志を持ち、身近なことに疑問を持って将来の研究分野を探る。2年次の「研究Ⅱ」では、課題研究を通して将来研究したい分野について様々な視点から考えを深め、進路の方向性を定める。3年次には「研究Ⅲ」を通して、人類の抱える様々な課題を解決するための学問分野を思案し、大学での専攻を焦点化する。これらの流れを通して、生徒は自分の将来について様々な視点から深く考えて進路を選択していきます。  

また、これらの「研究」の経験が一般教科の学力向上にも結びついています。生徒たちは、「研究」を通して、学ぶことの楽しさ、論理的思考力、多角的視点から物事を考える姿勢、試行錯誤を繰り返し最善解に近づくスキルを身につけます。3年間の様々な進路支援活動、教科指導と合わせて、生徒は大学受験に必要な学力を高め、難関大学の2次試験に対応できるようになっていきます。

探究学習指導担当者:鈴木 聡史先生

本校ではSSH事業で、「研究力」「教養」の育成を目的に掲げ、文系理系全生徒が課題研究だけでなく、科学の最先端で生じる倫理問題についての文理融合グループでの議論なども行ってきました。校外の研究者・卒業生との連携を深める「藤島プラットフォーム」の構築や、独自教材「教養テキスト」の作成・出版にも取組んできました。

令和6年度からは第5期SSH指定(文理融合基礎枠)を受け、「文理融合のための共通基盤と専門知を備えた科学技術・イノベーション人材の育成システム確立と普及」を目標に、①突出した科学技術研究ができる理系人材、②科学技術を社会実装できる理系人材、③科学技術を理解し社会システムを設計できる文系人材、などの多様な人材が効果的に協働し「総合知」として機能するための資質育成を目指しています。これまでの「研究力」「教養」に加え、公的な「志」の育成にも取組んで行きます。

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