共創のネットワーク

神戸大学附属中等教育学校

学校概要の紹介

神戸大学の附属中等教育学校。教育研究校で、授業実践や探究学習の指導などについての情報を一般に公開されています。特に、探究学習(「Kobeポート・インテリジェンス・プロジェクト」)の指導について、詳細な指導実践例を含め多くの情報を提供されています。対面型の授業研究会も再開されました。

進路実績としては、2022年度、在籍108名で半数以上の58名が国公立大学に進学しています。探究学習では、神戸大学等の協力の下、個々のテーマで研究し、全員が18,000字の論文を提出するよう指導されています。2020年度SSH全国生徒研究発表会で「文部科学大臣表彰」を受賞されています。

神戸大学附属中等教育学校
神戸大学附属中等教育学校学校案内より

教育実践例のリンク

進路指導について

進路実績や具体的な進路指導を掲載した進路だより「Beyond KUSS」を公開。
https://www.edu.kobe-u.ac.jp/kuss-top/curriculum/course/index.html

探究学習(KP)の指導について

総合的な探究・学習の時間「Kobeポート・インテリジェンス・プロジェクト」について、詳細な実践例を公開。
https://www.edu.kobe-u.ac.jp/kuss-top/education/kp/index.html

研究会、公開授業などについて

2022年度「授業研究会」「SSH報告会」の案内や教科ごとの研究会の案内も掲載。
https://www.edu.kobe-u.ac.jp/kuss-top/education/research/information/index.html

先生からのコメント

進路指導担当者:大八木先生

2020年に指定を受けたSSH(スーパーサイエンスハイスクール)では「生涯を通じて新たな価値を創造し続ける文理融合型人材の育成―Education for 2070―」を研究開発課題とし、現在様々な取組を展開しています。

全生徒が卒業研究(課題研究)に取り組んでいます。研究を深めていくため、国際科学オリンピックに参加するなど、学外で行われる各種大会にも積極的に参加をしています。それらの土台となる教科・科目の学習は、本校卒業後の高等教育機関での学びにつながることを意識しており、文理問わず研究に必要な「データサイエンス」を全生徒が履修し、論文の要旨を英語でまとめる「アブストラクト」を作成しています。

これらの教育プログラムを経て、進路選択においてはそれぞれの生徒が本校での学びの軌跡と、それに続く将来に思いを馳せ、第1志望校を設定します。進路課では、その第1志望を「見つける」「育む」「実現する」ためのサポートを行っています。

6年間という時間をかけて培った生徒それぞれの学びによって、大学入試においては『特別選抜(総合型・学校推薦型)』『一般選抜』のどちらでも未来を切り拓く力を養っています。

探究指導担当者:研究部 勝部先生

課題研究では6年間を通じ、一貫してリサーチリテラシーの育成を目指しています。3年生(中学3年生)から6年生(高校3年生)はテーマごとに32の講座に分かれて「4学年協同ゼミ」の形で個人研究を行っております。各講座では研究発表のほか、ディスカッション・相談・アドバイス等によって、互いの研究の質を高めることを目指し、切磋琢磨しています。

毎年7月に神戸大学・出光佐三記念六甲台講堂で開催する「卒業研究優秀者発表会」は対面だけでなく、Zoomでの中継、YouTubeでも公開しています。
https://onl.sc/vvFJ7yW

また、優秀発表者による「課題研究優秀論文集」は、神戸大学学術リポジトリKERNELを通じ公開しています。
https://onl.sc/hBqW2Jm

2019年度までの課題研究の実践については、林創・神戸大学附属中等教育学校編著『探究の力を育む課題研究―中等教育における新しい学びの実践』(学事出版、2019年)に、本校設立時からの10年間の試行錯誤を続けた取組をまとめています。

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