大学入学共通テストを課さない「志」特別選抜は、11月下旬に合格が決定します。その後4月の入学までに4ヶ月の期間があります。この期間を入学までの貴重な準備期間として捉え、他の入試方法の合格者よりも一足早く大学生活を始めるよい機会を得たという気持ちで学習に取り組んでほしいと思います。
そこで神戸大学では、「志」特別選抜の合格者に対して、各自が自主的に計画を立てて学習できる入学前教育のプログラムを提供しており、主にリモートで、課題の提示・回収などを行っています。入学までに有意義で充実した学びの時間を過ごしてください。
第1回スクーリング
12月下旬に入学前教育ガイダンス、大学院生研究発表見学などを行います。
大学入学共通テスト
共通テストの実施までは、他の受験生と同様に学校や家庭での学習を大切にし、知識・理解を深める学習に取り組みます。原則として共通テストを受験し、自己採点成績を報告してもらいます。共通テスト自己採点成績報告後は、探究学習、教科課題に取り組みます。
探究学習
これまでに取り組んだ探究学習の継続研究、または新規のテーマで学部学科に関連した研究に各自で取り組み、第2回スクーリングで発表します。
教科課題
国語(文理全体)
① 文献講読
藤垣裕子『科学者の社会的責任』(岩波書店、2018)をレジュメ形式で輪読し、内容について議論する。第一次選抜の模擬講義・レポートでのテーマ「新型コロナ対策」と合わせて、一般的な科学技術社会論の議論に触れることにより、社会問題についてより深い分析を行うための「思考力・判断力・表現力」を育むと同時に、議論を通じて「主体性・多様性・協働性」を育むことを意図している。
② 課題図書に対するレポート(3000字程度)の作成
英語(文理全体)
① Mock Research English Presentation
社会問題に関する模擬調査を通して「思考力・判断力」等を育み、自らの考えを英語で的確に表現する「表現力」を養うことを目的とする。また、オンライン授業やオンライン上でのグループワークを通じて「ICTスキル」や「協働性」を高め、大学での学修・研究活動につなげる。
・オンライン講義
・社会問題をテーマにグループワークでの模擬研究調査
・模擬研究結果を英語で発表・討論(ネイティブスピーカーの協力教員が評価)
② 大学での学修・研究活動計画を英語で作成
数学(文理全体)
① 行列入門
全学生対象の「数理・データサイエンス標準カリキュラムコース」では、数理・統計・情報・データサイエンスの科目で所定数以上の単位を修得することで修了認定証が授与される。その数理科目の基礎となる行列を学修する。
② 神戸大学一般選抜前期日程個別学力検査(二次試験)数学
自身が入学する学部の入試問題に取り組む。
③ 数学探究レポート
例えば、自然現象や社会現象の規則性を表す数式など、自分が興味を持ったテーマを高校までの数学と関連させて探究し、レポートを作成する。入学後に課される各種レポート作成の練習にもなる。
理科(理系)
① オンライン講義
物理、化学、生物 各科目で第一次選抜総合問題の解説、大学研究の紹介と高校理科からのつながり、違いなど講義する。
② 神戸大学一般選抜前期日程個別学力検査(二次試験)理科
自身が入学する学部の入試問題に取り組む。
③ 課題図書・指定図書(2冊選択)に対する感想文(1200字程度)の作成
第2回スクーリング
2月中旬に探究学習発表会などを行います。