共創のネットワーク

鳥取県立 鳥取西高等学校

概要紹介

 鳥取西高等学校は、鳥取藩の藩校「尚徳館」の『文武併進』の精神を受け継ぐ、今年創立150周年を迎えた伝統校です。SSHの指定を受け、「学際融合型プログラムによる幅広い科学的素養の育成と新時代を創造するリーダーの育成」をテーマに取り組んでおられます。   

 また、「SGHネットワーク」という全国ネットワークにも参加し、引き続きSGHで培った経験やノウハウを生かし、グローバル人材の育成についても、継続して取り組んでおられます。

 2023年度の進路実績は、地元の鳥取大63名をはじめ、国公立大学に230名が進学しています。

鳥取西高校

教育実践例のリンク

進路指導について

◎毎年の進路実績の報告がなされています。   

  https://www.torikyo.ed.jp/toriw-h/%E9%80%B2%E8%B7%AF%E7%8A%B6%E6%B3%81

課題研究・SSHの指導について

◎SSHの指導に関して、詳しく報告されています。

https://www.torikyo.ed.jp/toriw-h/SSH

◎「研究開発Web」のページには、すぐに指導に活用できる、具体的な教材などが掲載されています。

https://sites.google.com/g.torikyo.ed.jp/kikaku/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0?authuser=0

先生からのコメント

進路指導担当者:中田 一幸 先生 (進路指導主事)

東京大学・京都大学オープンキャンパスツアー、鳥取大学訪問、島根大学との連携による未来の教師育成講演会、1年生全員を対象とした鳥取大学教授陣による講義など、大学教育に直に触れる機会を多く設けて、自律的学習者が多く育つ環境を整えています。また、本校出身で東京大学・京都大学・国公立大学医学部医学科に在籍する現役大学生を囲む座談会を開催しており、高校在学時代にどのようにして文武併進を貫くことができたのか、在学する大学での学びの面白さは何なのかなどについて話を聞き、質問できる機会もあります。総合型選抜・学校推薦型選抜に出願し、合格する学生も年々増加しています。令和5年度は、東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学をはじめ、国公立大学合格者数は230名と多くの学生が合格を果たしました。卒業後も先輩と繋がることで、創立以来150年の伝統が脈々と継承されています。

SSH(探究学習)担当者:中村 秀司 先生 (企画部長)

企画部は,課題研究(学校設定教科)の運営のほか,SSH(スーパーサイエンスハイスクール),SGH(スーパーグローバルハイスクール)ネットワーク,ユネスコスクール等の研究開発を担当しています。課題研究の実施概要は以下のとおりです。

課題研究Ⅰ(1年次) 課題研究の方法や研究倫理について,地元企業研修やPBLを通して学びます。

課題研究Ⅱ(2年次) 少人数のグループで各自のリサーチクエスチョンを立てて研究を進めます。

課題研究Ⅲ(3年次) 2年次からの研究を継続し,口頭発表と論文執筆をおこないます。

課題研究AP(2年次) 課題研究Ⅱに加えて,希望者がより発展的な課題研究に挑みます。

多様な他者と協同して課題解決に向けて探究し,グローバルな視点で新たな可能性や価値を見出すとともに,自ら目的を設定し主体的に行動・実践できるリーダーの養成に取り組んでいます。それぞれの取組について,成果報告を下記のWebページで公開しています。

SSH 「学際融合型プログラムによる幅広い科学的素養の育成と新時代を創造するリーダーの養成」

https://sites.google.com/g.torikyo.ed.jp/kikaku/ssh

SGHネットワーク 「地域・世界とつながり新しい価値を創造するグローバル・リーダーの育成」

https://sites.google.com/g.torikyo.ed.jp/kikaku/sgh

ユネスコスクール 研修プログラムや防災教育の推進によるESDや国際理解教育に取り組んでいます。

https://sites.google.com/g.torikyo.ed.jp/kikaku/%E3%83%A6%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB

三菱みらい育成財団教育プログラム 「鳥取県,ラオスにおける水問題をテーマとする文理融合型探究学習」https://sites.google.com/g.torikyo.ed.jp/kikaku/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84

SSH(探究学習)担当者:林 耕介 先生 (企画部 SSH主査)

本校の探究学習の特徴の1つである課題研究AP(アドバンストプログラム)は、2年生の希望者が週1回、年間35コマのゼミ形式の授業を受けて研究を進めるものです。2023年度は22名の生徒が受講しています。希望者が選択する方法にすることで、様々な分野に対する興味関心や研究意欲の高い生徒が互いに刺激しあいながら研究を進めています。このプログラムでも学際融合を目指し、文系の生徒も理系の生徒も選択が可能で、研究テーマも「廃棄物からキチンの抽出」「光合成ウミウシの走光性」「テンセグリテイ構造」といった理系色の強いものから、「県内の鉱山遺構調査」「地形から高校の防災を考える」など社会科学的アプローチをするものまで幅広く研究を進めています。プログラム開始から2年目となり、鳥取大学や、島根大学のGSCなど、大学や研究機関を訪問して研究をしたり、西表島研修や筑波研修など学校が企画した各種研修プログラムのテーマとリンクした研究したりと、多方向につながりのある研究が出始めています。これらの研究を見聞きした生徒たちが、そのスキルや熱量を自分たちの研究に入れ込むことで、全体の研究レベルのボトムアップにつなげたいと考えています。

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