共創のネットワーク

宮城県 仙台二華高等学校

概要紹介

 併設型中高一貫教育校。令和3年には東北の公立高校では初となる『国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラム(DP)』を導入し,外国人の先生方と共に「協働的な学び」や「探究的な学び」などを重視した学びを実践されています。                       

 令和4年度進路実績は、240名中、地元の東北大26名をはじめ、国公立大学に115名が合格しています。

ホームページより

教育実践例のリンク

進路指導について

 詳細な進学状況を公開。  https://nika.myswan.ed.jp/shinro

探究学習の指導について

 課題研究関連情報を掲載。 https://nika.myswan.ed.jp/kadaikennkyu

「課題研究発表会」を実施。 https://nika.myswan.ed.jp/?frame_id=161

国際バカロレア教育について

国際バカロレア(IB)教育の実際の取り組みについての情報やIB教育についてのパンフレットを掲載。

https://nika.myswan.ed.jp/ib

先生からのコメント

進路指導担当者:馬場先生

 平成22年に現在の「仙台二華中学校・高等学校」となり、平成26年から5年間「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の指定を受けていました。令和3年からは「国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラム(DP)」を導入し、国際的に活躍できるグローバルリーダーの育成を目指しています。

 課題研究をはじめとする探究学習を盛んに行い,生徒の学びを深めることで,学校推薦型選抜や総合型選抜にも多くの合格者を輩出しています。また,様々な国際交流プログラムを実施したり,留学生の受け入れを積極的に行ったりしており,海外大学に進学する生徒もいることが本校の大きな特徴です。

探究学習指導担当者:地主先生

 「北上川/東北地方、メコン川/東南アジアをフィールドとした世界の水問題解決への取り組み」という一貫したテーマで行っている本校の課題研究は、特定のコミュニティ・地域に対する高校生による本気の国際貢献活動です。具体的には、東日本大震災で被害にあった洲崎湿地(宮城県)の回復、トンレサップ湖チョンクニア(カンボジア)における水上集落に暮らす人々の生活改善、アンコールクラウ村(カンボジア)周辺の農村へのバイオトイレの導入、ベンチェ省(ベトナム)メコン川河口における塩害被害の最小化などです。3年間で8単位の課題研究の授業と毎年夏・冬に行われるメコン川フィールドワークにおいて、現地での住民のニーズを繰り返し確認し、一人一人が個別の課題解決を担当しながら、グループ全体としてそのコミュニティの水問題解決を目指すという取り組みです。先輩の研究を後輩が引き継ぐため、大学に進学した先輩が後輩の指導に来てくれたり、国内外の学会で発表することにより専門家からの指導も受けたりしています。卒業後も水問題や東南アジアに関心を持ち続けてくれる生徒も多いプログラムになっています。

 「海外の大学で学びたいという大きな志を持つ生徒の支援」、「学び方の選択」を2つの目的とした本校のDP(ディプロマ・プログラム)は、生徒と教師が一緒に授業を作り上げていくプログラムです。もともとは、課題研究で国際貢献を自分のライフワークにしたい生徒の海外大学で学ぶ希望を応援するために導入したプログラムでした。現在は、議論をしながら理解を深めたい、人前で話せるようになりたいなどの様々な生徒のニーズに合わせながら、授業のスタイルを含めて試行錯誤しながら授業を進めています。DPを選択するのに選抜試験等は行っていませんが、理系の数学・物理・化学・生物、文系の経済・地理は、英語で授業が行われるため、生徒は覚悟を持って授業に臨んでいます。議論が進む中でお互いの価値観や考え方を認め合い、自分も認めてもらうことで自尊心が高まり、徐々に自分の意見のエビデンスを示しながらも、他の人の考え方に気を配りつつ、堂々と発言ができるようになっていきます。

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