共創のネットワーク

京都府立 洛北高等学校・附属中学校

学校概要の紹介

創立152年を迎える、歴史と伝統のある学校で、平成16年には、京都府内の公立では初の中高一貫教育を推進するために附属中学校を開校し、中高一貫の体系的な教育を実践されています。5期目を迎えるSSH指定校として、精力的に課題研究に取り組まれ、令和4年度全国SSH生徒研究発表会「ポスター発表賞」をはじめ、様々な学会発表や研究会発表で賞を獲得するなど優秀な成果をあげられています。

「文理コース」及び「一貫コース」227名の昨年の進路実績は、地元京都大学11名をはじめ、国公立大学に101名が合格しています。

京都府立洛北高等学校・附属中学校
令和5年度学校案内より

教育実践例のリンク

進路指導について

「進路ニュース」や「合格体験記」を通じて、進路指導を展開。A4サイズ30ページ分の合格体験記に、かなり具体的なアドバイスを掲載。
https://www.kyoto-be.ne.jp/rakuhoku-hs/mt/education/division/department3/

課題研究・SSHの指導について

SSH(第5期)の指導や課題研究の指導に関して、「洛北Step Up Matrix」など、具体的で詳細な指導方法のデータや実践例を公開。
https://www.kyoto-be.ne.jp/rakuhoku-hs/mt/ssh/

研究会、公開授業などについて

2022年度「課題研究発表会」「SSH研究発表会」などの案内を掲載。
https://www.kyoto-be.ne.jp/rakuhoku-hs/mt/ssh/cat/

公開授業やICT活用事例集を掲載。
https://www.kyoto-be.ne.jp/rakuhoku-hs/mt/education/demonstration/

先生からのコメント

進路指導担当者:戸田先生

本校は平成16年に附属中学校を開校し、同年に指定を受けたSSHの取組は、すでに第5期目に入りました。中高一貫のサイエンス科では、「課題探究」の時間がカリキュラムに組み込まれており、生徒それぞれが自分でテーマを決めて、教員の指導・助言を受けながら研究に励んでいます。定期的にポスターセッションなどの発表があり、大学の先生方からの講評もいただくため、生徒は早い段階から研究や実験の方法について学ぶことができます。

サイエンス科での実践をもとに、高校から入学してくる普通科文理コースおよび普通科スポーツコースでも、特別講義や体験学習などの機会が設けられており、日常的にサイエンスに触れることができる点が本校の強みとなっています。

こうした環境から、総合型選抜・学校推薦型選抜に出願する生徒も多く、京都大学、大阪大学、神戸大学をはじめ、全国の国公立大学に合格者が出ています。先輩の実践を聞いたり合格実績を見たりして、後輩たちが後に続こうとするところも良い伝統になっています。

探究指導担当者:米本先生

本校では第4期SSH指定時に「洛北Step Up Matrix」を作成し、科学技術人材育成のためのカリキュラムマネジメントを学校全体で推進して参りました。第5期では探究し続けるフロントランナー育成のため、改訂を加えた「洛北Step Up Matrix」を基にカリキュラムデザインを推進しております。

本校の課題研究プログラムの特徴は発表機会が充実していることです。1年生の「セレンディピティセミナー」ではさらに探究を進めていくためのアイデアや仮説を交流し、2年生の「アドバンスセミナー」ではその時点までの研究内容の発表と意見交流を通じて、自身の研究について改めて理解するとともに今後の探究の方向性について検討します。発表とディスカッションを多く経験することやグループ研究により、研究が他者と対話的に進めていくものであることを学ばせています。こうしたことが外部発表への前向きな態度や姿勢につながっているのではないかと考えています。

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