学校だより

2023年3月31日

2022年度

日本生理学会第100回記念大会高校生発表に本校生徒8名が登壇し、3名が優秀賞を受賞しました。

2023年3月15日(木)に国立京都国際会館にて実施された「日本生理学会第100回記念大会 高校生発表」にて、本校生徒8名が発表を行いました。審査の結果、2名の最優秀者、8名の優秀者が選出され、本校からは、横山史織さん(11回生・4年生)、赤澤篤彦さん(10回生・5年生)、立川結衣さん(10回生・5年生)の3名が、それぞれ優秀賞を受賞しました。

優秀賞を受賞した3名の研究タイトルは以下の通りです。

横山史織さん(11回生・4年生)
[HS1-008] 声に含まれる倍音と聞き手が受ける印象の関係についての考察

赤澤篤彦さん(10回生・5年生)
[HS2-017] レジ袋で弁当箱を持ち運ぶとなぜ弁当箱は傾くのか

立川結衣さん(10回生・5年生)
[HS1-007] 木材の宇宙機への応用 - 材料学的観点に基づいて -

本校生徒が統計グラフ全国コンクール/兵庫県統計グラフコンクールで受賞しました。

本校4年生(11回生)横山 史織さんは、兵庫県統計グラフコンクールで特選および統計グラフ全国コンクールにて特選を受賞
本校2年生(13回生)浮森 那瑚さんは、兵庫県統計グラフコンクールで特選を受賞し、
横山さんは、第70回全国統計大会および令和4年度兵庫県統計功労者表彰式に出席し、
浮森さんは、兵庫県統計功労者表彰式に出席し、表彰を受けました。

令和4年度兵庫県統計功労者表彰式にて 2枚目は左から浮森さん、井上校長、横山さん

 

 第70回全国統計大会(国立オリンピック記念青少年総合センター)にて 特選特別賞:石橋信夫賞(全国1位)受賞

【浮森さんの感想】
今回、統計グラフコンクールの作品を製作する際、PCやスマホで多くのデータを簡単に集めることができましたが、どのデータが必要であり、また、そのデータの信憑性も考慮し、整理・分析し、わかりやすく伝えることが難しかったです。しかし、たくさんのデータから過去からの変化を知り、これからの未来の予想をすることができ、今の私達に何ができるか考えることができる統計の面白さを学びました。他の多くの作品を見る機会にもなり、統計のわかりやすさを改めて実感することができました。

【横山さんの感想】
今回、このような素晴らしい賞を頂けてとても嬉しいです。
学校の課題としてDSというジャンルに触れ、改めて統計の奥深さに気付くことが出来ました。大きなデータを自分の手でグラフにまとめる作業が面白かったです。この経験を、KPや今後の活動に活かしていきたいと思います。
表彰式は、大きな舞台で厳粛な空気感の中行われました。緊張しましたが、沢山の人から拍手をもらえて嬉しかったです。全国レベルの作品を見ることができ、学ぶことが沢山ありました。
本当に貴重な経験をさせて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも統計の学習を頑張っていきたいと思います。

FIT Lecture「人工立体組織を作るぞ! ~若手研究者の飽くなき探究心と挑戦~」

2022年12月12日(月)、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、大阪大学エマージングサイエンスデザインR3センター助教の古川可奈先生をお招きし、「人工立体組織を作るぞ! ~若手研究者の飽くなき探究心と挑戦~」と題して講義をいただきました。

講義では、「発生生物学とは何か?」に始まり、再生医療はどこまで進んでいるのかという、研究の最前線について紹介いただきました。そして、古川先生が実際に取り組んでいらっしゃる気管研究やテッシュエンジニアリング研究について具体的に教えていただきました。古川先生ご自身が作製された試料も観察し、参加者は興味津々で顕微鏡をのぞいていました。研究をする上で、仮説を立ててそれをどのように検証するかという研究の流れについても具体的に紹介いただきました。

生徒の感想より

  • 研究者の仕事はただ研究者同士で競い合うだけでなく、技術を開発しあって協力して進めているのだと分かりました。(5年生)
  • まだ論文発表もされてないような研究を聞かせていただいてとても嬉しかった。
    脊椎動物内でもあんなに気管に違いがあることに驚いた。
    生物のことは好きだけど発生生物のことについてはあまり考えたことがなかったので新鮮だった。(1年生)
  • 発生生物学については今回はじめて聞いたが、脊椎動物の最初の形がほぼ同じということに興味を持った。再生医療は、テレビなどでたくさん取り上げられているから、すごく進んでいるのだと思っていたが、意外と問題点も多く、実際に人間に使えるものをつくるのは大変なのだと思った。生物の研究だけでは再生医療はできないという言葉が印象的だった。人工の気管をつくるために、まず人間の本物のメカニズムを解明し、それを再現する必要があるということで、興味深い研究だと思った。(2年生)
  • 貴重なご講義をありがとうございました。再生医療という難しい分野だと思うのですが、先生のご講義はとても丁寧で分かりやすく、興味を持ちました。
    先生が今研究なさっている輪状軟骨のお話も、最初は難しい話題だなと思っていましたが、キリンとの比較や実際のプレパラートなども見せていただくことで、より理解が深まりました。本日は、なかなか伺うことのできない再生医療の最先端のコアな部分まで教えていただき、本当にありがとうございました。(3年生) 
  • 興味本位で参加してみましたが想像以上に面白い内容でした。わかりやすく説明していただき、知っている内容から案外知らなかったことまで学べて、自分の進路を決める上でも参考になったと思います。(4年生)

FIT活動報告:ESD Food プロジェクト

EDS Foodプロジェクトとは、食や農学を中心に持続可能な開発について自治的に学習する組織です。今年度は1〜5年生の12名が、外部講師や本校教員による講義、地域課題研究、フードドライブ、調理実習といった取り組みを通して、食や食をとりまく社会に興味関心をもち、主体的に課題を解決しようとしています。

今回はそれらの活動の様子を一部紹介します。

ESD Food プロジェクトの活動について

9月21日には、大阪公立大学生活科学研究科から永野和美先生をお招きし、「ESD Food プロジェクトの活動について」と題して講演をいただきました。永野先生は本校の元栄養教諭で、長年、ESD Foodプロジェクトに携わって来られました。当日はそれらの経緯を踏まえ、ESD Foodプロジェクトの前身の活動である「ESD日米教員交流プログラム」の紹介や、ESD Foodプロジェクトの活動の歴史を踏まえたお話がありました。

代替食品にまつわる講義・実習

10月28日には、全国の食品会社5社にご協力いただき、代替食品にまつわる講義・実習を行いました。植物性の素材で作られた「代替卵」「代替肉」「代替魚」などを試食するとともに、各社の研究開発担当者の方から対面やリモートにて講義をいただきました。

この模様は神戸新聞や、キユーピー株式会社の公式ブログにも取り上げていただきました。

ゲノム編集食品の原理

11月25日には、本校教諭の樋口が「ゲノム編集食品の原理と展望」と題した講義をし、生物の遺伝情報であるゲノムを書き換える技術を使って品種改良された農水産物の現状について受講者とともに考えました。当日はゲノム編集による食物の是非よりもその原理や技術的側面に着目し、受講者と活発な議論が交わされました。

2022年11月12日(土)に、神戸大学数理・データサイエンスセンター主催第2回データサイエンスコンテストの最終審査が神戸大学で行われ、その結果本校から下記2チームが優秀賞を受賞しました。
優秀賞:「クレープハイフ」10回生小川 千遥さん、脇阪 紀恵さん
優秀賞:「ちぇり〜」   10回生金光 悠良さん、村上 由加さん
表彰状は神戸大学藤澤学長より授与していただきました。

 

生徒の感想
■「クレープハイフ」チーム


今回、このような素晴らしい大会を開催してくださった運営の皆様、参加校の皆様、および大会に関わってくださったすべての方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
私は中学3年生の頃からデータサイエンスに興味を持ち、友人と活動を行っていたのですが、コロナ禍で交流の機会がほとんどありませんでした。そのような中で、今回、日本全国の高校生と考えた立案について発表し合えたことは私自身にとって非常に深い学びとなりました。特に、同じデータであってもそれぞれ全く異なる独自の視点から分析を行っているところにデータサイエンスの無限の可能性というものを実感しました。また、実際に大学の先生方から分析方法についてアドバイスを頂くこともでき、次のステップ改善点について再考することもできました。
これからも様々な人と交流し、切磋琢磨し合いながら、成長していきたいと思います。

■「ちぇり~」チーム
データサイエンスⅠ・Ⅱ(学校設定科目)の授業で学習したことを実際に適用してお題に沿う提案を考える事は難しかったものの、やりがいがあって楽しかったです。また、チームメイトと役割分担や打ち合わせをして協力しあえた事や、同じ学校の他のチームと応援しあったことで仲間の頼もしさをひしひしと感じました。

 

FIT Lecture「睡眠研究の最前線 〜『ソーシャル・ジェットラグ』による睡眠の質低下〜」を実施しました

2022年11月18日(金)、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、 京都府立医科大学大学院 医学研究科 統合生理学 助教の笹脇ゆふ先生をお招きし、「睡眠研究の最前線 〜『ソーシャル・ジェットラグ』による睡眠の質低下〜」と題して講義をいただきました。 

笹脇先生は本校の前身校・附属住吉中学校の卒業生であり、神戸大学大学院保健学研究科で学位を取得され、現在も研究者として活躍されています。

講義では、まず体内時計・概日リズムとは何か、概日リズムが乱れるとどうなるかについて解説いただきました。続いて最新の睡眠研究の成果や、ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ぼけ)についての講義を受けました。さらに、「自分の睡眠の状態を知ろう!」として、笹脇先生が取り組まれたソーシャルジェットラグの研究内容について紹介がありました。睡眠質問票を使って参加生徒の睡眠の質や「朝型」「夜型」を把握したうえで、小集団ごとに自分たちの結果を研究結果と比較して考察しました。レクチャーの終盤では笹脇先生自身が中学から現在に至るまでのキャリアパスの話を時系列でお話しいただきました。

生徒の感想より(一部を抜粋)

  • 私は医療や生物に興味があるのですが臨床か研究どちらの方向に進むか悩んでいて、まさに同じ状況を経験された先生のお話はとても勉強になりました。先生のこれまでの経験を聞いて行動力が大事だなと感じたので、考えたことはすぐやってみようと思います。(5年生)
  • とても興味深いご講義をありがとうございました。以前から気になっていた、あることがらを解明したいがそこまでのステップが長いときどのように研究に向かえばよいかが分かった気がします。講義の中に生徒が実際に手を動かして自分のこととして捉えることのできるように工夫してくださり、より楽しく学ぶことができました。(3年生)
  • 概日リズム障害が起きると睡眠障害だけでなく、心血管障害や乳がんにもつながってしまうと知り、驚いた。二時間を超えるソーシャルジェットラグは身体に影響を与えるという研究結果を聞き、できるだけ就寝時刻と起床時刻は一定にしようと思った。自分の睡眠の質や朝型か夜型かなども知れて楽しかった!(4年生)
  • 体内時計と概日リズム、ソーシャルジェットラグなどについて理解した。体内時計と生活時間に慢性的なズレが生じると、睡眠障害やガンなどになってしまうということがわかり、睡眠の時間に気をつけようと思った。最近自分も12時過ぎまで起きていることが多く、社会的課題になっているというのは本当なのだと思った。概日リズム障害の原因を探り、解決の方法を考えるということはすごく重要だと思った。(2年生)
  • 自分が朝型、夜型、のどちらか大体1度は考えたことがあると思うのですが意識していることは全く結果が違いました。私は夜型だと認識していたのですが実際は中間部でした。調べてみなければ分からないものだと分かりました。また、日頃眠たくなってしまうことの原因など睡眠の質だけで驚く程の情報がでてきました。自分の生活習慣などを振り返ることで少し生活が変わるかもしれないので、とてもいい経験になったなと思いました。(1年生)

FIT Lecture「医師という仕事―医師を目指す高校生に向けて―」を実施しました

2022年11月17日(木)、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、神戸大学大学院医学研究科教授 野津寛大先生をお招きし、「医師という仕事―医師を目指す高校生に向けて―」と題して講義をいただきました。

生徒の感想より

  • 講義、とても面白かったです。ありがとうございました。
    大学で学ぶことだけでなく医師になってからのキャリアについてもお話を聞かせていただいたこと、さらに先生のお話から医師の仕事のやりがいをひしひしと感じたことから、まだまだハードルはたくさんありますが、将来が楽しみになりました。私も充実した勉強や仕事を大人になっても続けていきたいです。第一歩である目の前の受験に取り組む、大きなモチベーションになりました。"
  • 本日は素晴らしいご講演ありがとうございました。医療の最前線で実際に働く方のお話を聞くことができ、非常に貴重な時間を過ごさせていただきました。医学部や「医者」という職業について、詳しく知ることができました。
    興味深い内容が多かったのですが、中でも市川先生との再会の話はとても印象的でした。かつて「患者」として診ていた子供が、「医者」になって自分の元に帰ってくる…。医者ならではのやりがいだなと強く感じました。また、医師免許があらゆる医療行為を可能にすることも初めて知りました。
    一方で、やりがいも様々な権利も併せ持つ医者は、それ相応の責任を負う、ということも改めて認識しました。人の命や健康を左右する医療行為に”うっかり”は許されません。責任を負っているからこそ、得られる達成感や満足感が大きいのではないかなとお話を聞いて思っていました。
    医者になるためにも、医学部に入るためにも、今回の講演をモチベーションに今は勉強を頑張ろうと思います。本日は本当にありがとうございました。

1年生で「がん教育」(第1回)を実施しました

 11月14日(月)2、3限に「がん教育」を実施しました。これは、神戸薬科大学総合教育研究センターの協力により、2016年度から取り組んでいるものです。本日から3回に分けて、「がんの正しい知識」「がん体験者のお話」「いのちの授業」を通して学びます。
 同センターの河内正二先生による講義「がんの正しい知識」では、日本におけるがんの現状に始まり、がんが生じるメカニズムから最新の治療薬に至るまで、専門的に解説していただきました。1年生のみなさんはハイレベルな話を興味津々で聴講していました。
 教室に戻ると、小集団にて講義で学んだことについて議論を深め、その結果をクラスで共有しました。

FIT Lecture「現代生物学への招待:遺伝情報の解析入門 (1)」を実施しました

2022年11月3日(木・祝)、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、本校教諭の樋口が生物の遺伝情報の解析手法について講義・実習を実施しました。動物組織からの核酸の抽出に始まり、PCRによるDNA断片の増幅、産物の電気泳動までの操作をワークショップ形式で参加者全員が体験するとともに、原理や応用についての講義を受けました。なお、このFIT LectureはASTA生物班の生徒からの要望を踏まえて企画されました。

生徒の事後アンケートより

  • PCRに関しては生物選択者の前回の期末範囲でみんなああだこうだと言っていて少し気になっていたのもあり、興味深かったです。思ったよりも簡単な仕組みで驚いたのですが、これを最初に考えた人は本当にすごいなと感じました。電気泳動で上手くバンドが見えなかったのはどうしてか気になりました。(5年生(物理選択者))
  • ちょうど科学αの授業でDNAについて勉強していたこともあり、より理解が深まりました。今回の実験では抽出できていなかったので、次はうまく増幅させ、光らせたいなと思いました。実験は成功できなかったけれど、この一年の祝日の中で1番有意義なことができた気がします。(3年生)
  • DNAを抽出してさらにそれを増幅するのは、とても楽しかった! 短時間でできたので驚いた。増幅に成功できてよかった。授業内でもDNAについて学んだが、さらに詳しい事を知れて興味深かった! PCR、今後も活用していきたい!(4年生)
  • とても楽しかったし、為になったと思う。普通では出来ない経験ができたし、上級生に混じってできたことで交流も深められた。また参加したい。ただ、内容が難しく、わからないところもあった。(1年生)
  • 久しぶりに、超大量に知らないことを詰め込んで頭が疲れたけどとても楽しかったです。ミトコンドリアのDNAが私たちの細胞が持つDNAと独立しているってどういうことだろうと思った。(3年生)
  • 実験では、実験ノートの書き方からなぜそうなるのかやどの様になるのかを分かりやすく説明してくれて1年生でも参加しやすかった。講義では、少しのこぼれ話でも面白くて通常授業にもいかせそうだった。(1年生)

講師より

 学校がどれほど高価な機材を揃えようとも、教員がいかに高い志をもって企画しようとも、それらを理解し賛同し、参加する生徒のみなさんがいなければこのFITレクチャーは成立しません。その意味で、本日は大変素晴らしい会になりました。異学年のみなさんが交流・議論をしながら実験をすすめる中で、分子生物学の醍醐味(のほんの一部)を味わえたのではないでしょうか。今回のレクチャーを、ぜひ今後のKPや進路選択に役立ててください。また続きをやりましょう。

ASTA生物班がバンドー神戸青少年科学館で講師を務めました

2022年10月30日、本校ASTA生物班の生徒がバンドー神戸青少年科学館(神戸市立青少年科学館)で親子(子どもは小学1年生以上)を対象とした科学教室を主催し、メンバー7名が講師を務めました。

ASTAメンバー自身がサイエンスを楽しむのはもちろんのこと、その楽しさを他人とも共有したいという想いをもって計画しました。準備をしたり、当日に小学生親子と触れ合う中で、ASTAのみなさんは大きな気づきを得たようです。

参加親子の感想より

  • 葉脈標本に興味があったので、できて楽しかったです。中学生先生の方々もていねいに教えてくださり、不安なく作業できました。ありがとうございました。
  • 分かやすかったです。作業の待ち時間も、クイズなどで楽しませてもらいました。
  • 中学生がとてもしっかりしていて、説明もわかりやすかったです。自分が小学生の時に習ったことを思い出しました。(保護者の方より)  葉脈づくりが楽しかったです。(^_^) いろいろなことが学べて楽しかった\(^o^)/  (児童より)
  • 学校でできないことができた。クイズが楽しかった。
  • 家で作るより簡単にできたのが良かった。デコレーションがキラキラしていてきれいにできたのが嬉しかった。
  • 想像と実際を書いてみて葉脈について意外と分かっていないと気づけてよかった。

生徒の感想より

  • 今回の葉脈標本ワークショップで初めて大人も含めた人の前に立ちました。緊張もしましたが教えて子どもたちが楽しそうな顔をしているのを見て、達成感がありました。1つのワークショップをするために科学館の方を含めた多くの方にお世話になり行事における縁の下の力持ちの存在を改めて感じるました。特に科学館の方には客観的に見ていろんなアドバイスをもらいました。この経験を兎原祭にも活かしてこれからもがんばっていきたいです。(1年生)
  • 今回の葉脈標本ワークショップで初めて講師として人の前に立ちました。学校の発表でプレゼンテーションをするときとはまた違った緊張感がありました。ワークショップを開催するにあたって科学館のスタッフの皆さんや学校の先生に沢山力を貸してもらいました。特に科学館のスタッフの方には私たちでは気づけなかったような細かなアドバイスを頂きました。このような行事を1つ開催するために、沢山の人が携わっているのだと感じました。これからの行事やイベントを大切にするとてもいいきっかけになりました。(1年生)
  • 当日、上手く行ったところもうまくいかなかったこともありましたが、担当の方や先生のサポートのおかげで無事成功できて、担当の方にも子供さんだけでなく親御さんも楽しんでいるようにみえたと言ってもらえとても嬉しかったです。普通ならなかなかできない、科学館で子供に生物について教える、という貴重な体験ができてとてもよかったです。この経験を活かしてこれから研究にも取り組みたいです。(1年生)

2022年10月22日(土)、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、五国SSH連携プログラム 地理トレセン兵庫」を実施しました。兵庫教育大学理事・副学長 吉水裕也氏、兵庫県立加古川東高等学校教諭 新友一郎氏による国際地理オリンピック(科学地理オリンピック日本選手権)についての説明や問題演習などがありました。県内6校より26名の生徒が参加しました。参加生徒からは「面白かった。」「小集団学習の素晴らしさに気づいた。」「他校の生徒と仲良くなれた。」「いい刺激がもらえ、とてもいい機会になった。」「知らない人とデスカッションしたことはとても良い経験になった。」「地理オリンピックの魅力を知ることができた。」「実際にフィールドワークにも行きたかった。」などの感想がありました。今回の参加者から、代表生徒が出ることを願っています。

「世界津波の日」2022高校生サミットin新潟に参加しました。

10月19-20日に新潟で開催された「世界津波の日」高校生サミットにDR3の5年生2名が参加しました。今年のテーマは”復興を力に、経験と教訓を世界へ" ~雪国で生まれた助け合いの精神から学ぶ防災~でした。『災害を理解し、生き抜く力を高める』という分科会でDR3で進めている防災学習について発表しました。ハイブリッド形式ではありましたが、3年ぶりの対面実施で国内の高校生や留学生と交流を深めることもでき、充実した2日間の研修となりました。

第70回統計グラフコンクール(主催:公益財団法人統計情報研究開発センター)で本校11回生4年生が特選特別賞:石橋信夫賞(全国1位)を受賞しました。

第5部では他に11回生4年生2名が「入選」を受賞しています。同一校で3名が表彰されるのは本校だけです。

第4部(中学校の生徒)で、12回生3年1名が「佳作」を受賞しています。

1年生校外学習六甲アスレチックパークへ行ってきました

2022.10.04. 14回生1年生は初めての校外学習に行ってきました。午前中は、濃霧の中でしたがグループに分かれて協同してチームビルディングをし、最後は14回生でひとつの大きな輪を作りました。

午後の自由行動でのアスレチックでは、自然の中で思い切り体を動かし、少し肌寒い六甲山での秋を思う存分満喫することができました。

ASTA生物班がバンドー神戸青少年科学館で講師を務めます

2022年10月30日、本校ASTA生物班の生徒がバンドー神戸青少年科学館(神戸市立青少年科学館)で親子(子どもは小学1年生以上)を対象とした科学教室を主催します。

FIT Lecture「現代生物学への招待:生物のゲノム解読と分子系統樹の作成」を実施しました

2022年9月15日、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、本校教諭の樋口が生物の系統やゲノム研究について講義・実習を実施しました。前半の講義では生物の形質や遺伝情報をもとに類縁関係を推定する方法や、得られた膨大な量の遺伝情報がどのように蓄積されているかについて、実際のデータ使いながら具体的な話がありました。後半では、生徒が持ち込んだコンピューターを使って実際にデータベースにアクセスして塩基配列を取得し、分子系統樹を作成する実習を行いました。なお、このFIT Lectureは日本生物学オリンピック2022 本選出場者の学習会を兼ねて企画されました。

生徒の事後アンケートより(抜粋):

  • とても面白かったです。私自身は生物に関しての知識は生物基礎までしかありませんが、もともと生物が好きだったのもあり、とても楽しめました。DNA配列の違いの分析などは、特にソフトを使用しているところではPythonを使っているような難しさもありましたが、興味深く、私なりには自分の中に落とし込めたのかなと思います。自分でもチャレンジしてみたいなと思いました。(5年生)
  • 講義だけでなく、自分で考えるところもあってより理解が深まった。新しい世代のシークエンスについて知るなど生物の方でも学びがあり、情報の面でも知識が増えた。(5年生)
  • なんとか一年生でも理解できた。難しいところは噛み砕いて説明してくれていた。 ちょっと難しかったけどなんとか追いつけました!(1年生)
  • とても楽しかったです。先生自身が楽しそうに話してくださったので、生物学に興味が持てました。もっと先生の研究について教えてほしいと思いました。(5年生)

Future Innovator Training「立山・糸魚川研修」を実施しました

2022年8月22-24日、Future Innovator Trainingの一環で立山・糸魚川研修を実施しました。
本研修の目的どおり、「氷河期に形成された地形やフォッサマグナの露頭、その上に形成される高山特有の生態系、そしてその周囲に成立する人間文化や各種産業を包括的に巡検することで、自然環境と持続可能な開発に関する理解及び関心を深め、校内学習では不足する実体験に基づく学びを深める」絶好の機会となりました。

その様子を一部、ご紹介します。

1日目

大阪駅で全員集合! 一路、最初の研修地に向けて出発です。サンダーバード、貸切バスを乗り継いで弥陀ヶ原へと向かいます。

下は弥陀ヶ原に向かうバスの窓からの景色です。ブナやタテヤマスギが中心だった植物相が、標高差約2000mを一気に登るうちに、みるみる変化していきます。

弥陀ヶ原では、立山りんどう会の方から解説を受けながら、散策しました。さて、どんな植物が見られたでしょうか?

1日目は立山市内のホテルに宿泊し、2日目の研修に備えました。

 

2日目

この日は立山(富山側)から室堂を経由して扇沢(長野側)へと抜ける「立山アルペンルート」をたどりながら、高山帯に見られる植物や、そこで営まれる人間文化、産業を巡検しました。

立山駅から、まずはケーブルカー、立山高原バスを乗り継ぎ室堂へ。みくりが池をトレッキングしました。
1日目の弥陀ヶ原も、おなじ「高原」ではありますが、両者の違いやいかに・・・

次いで、立山トンネルトロリーバス、立山ロープウェイに乗り、黒部平で高山植物園を巡検しました。

さらに立山ロープウェイで黒部湖まで下り、黒部ダムを散策しました。黒部ダムが作られた目的、携わった人々の苦労・・・巡検にあたって、事前学習の成果も発揮されたでしょうか!?

この日は白馬村のホテルに宿泊しました。東西日本の「境目」における人々の営み・文化を五感で感じることができましたね。

 

3日目

いよいよ、この研修のハイライト、糸魚川ジオサイトへと向かいます。
フォッサマグナパークでは、日本列島を地質学上、東西に二分する糸魚川-静岡構造線の断層面を観察しました。

フォッサマグナミュージアムでは、多数の展示から日本列島の成り立ちや、当地の地質学的な価値、さらには鉱物や岩石、化石の研究の歴史について学びました。

親不知ピアパークの散策では、なぜ地質学的な「線」が人々の営みや文化に影響を与えるのか、という「かかわり」についての秘密を学びました。

生徒の事後レポートより(抜粋):

  • 参加前は、珍しい動植物を観察したり、授業で習ったフォッサマグナを実際に観察したいと景観の事ばかり意識していた。参加後になると、その地形ができた歴史や、人々の産業についても意識するようになった。
  • 本研修での一番の学びは、立山・糸魚川の地形のでき方、なぜこのような動植物が生息しているのか、なぜこのような産業が活発なのかを関連付けて考えることができた点である。
  • 今回の研修で、ジオ・エコパークに指定されている場所では、人々がそれらの自然を崩さないように、乗り物や産業、生活様式を工夫していることが分かった。そのため、私たち観光客も協力できるよう、そのような場所に入る時は靴の裏を拭くなど意識しなければならないと感じた。(4年生)
  • 糸魚川静岡構造線に道ができる理由や、親不知を境に分化が途切れている理由など、人間の営みには自然が深く関わっていることを改めて知り、そういう目で物事を見るようになった。
  • 立山にはどのような植物が生えているのか、どのような気候なのか、糸魚川静岡構造線の西と東の地質はそれぞれどのようなものなのかなどを五感で感じ、知ることができた。
  • 私はKPで月の砂に関する研究をしているので、(月の砂と成分が似ている)立山や糸魚川の地質を実際に見たり触れたりしたことをKPの実験に活かしたい。(3年生)
  • 日本が保有する特徴的な地形や生態系を身をもって理解し、感動し、学びを得ただけではなく誇りに思う気持ちが生まれた。
  • 美しい景色、自然の音、におい、美味しい山の幸・海の幸、実際に触れることができる自然といった、五感で自然を感じる体験が長い年月にわたって多くの人に提供されているのは、自然を損なわずに工夫して産業を活発化してきた地域の人々の営みがあってこそだということを知った。(5年生)
  • この事業に参加する前は、ジオパークは厳重に管理されていて、貴重で重要とされている場所を見て回るだけだと考えていましたが、参加後は、自然環境などについて学ぶことが多くあり、そこに住む生き物たちの保全にも役立っていると知り、もっと詳しく学んでみたいと思い、他のジオパークにも行ってみたいと考えるようになりました。
  • 高山という私たちが普段生活している場所とは違う環境に住む生き物は、その場所に適した特徴を持ち、生きるための工夫をしていることを知れたのが、本研修での一番の学びです。
  • 今回、改めて地層の重要さを感じることができたので、ジオパークで見た時には知識不足で分からなかったところは、今回の経験を活かして、他の人よりも実践的な視点で理科の学習にもっと取り組みたいです。(3年生)

5年生が北海道に修学旅行に行ってきました

1日目

無事に目的地の北海道に到着し、1日目の行程を終え、ホテルにチェクインしました。

昼食後の支笏湖では霧雨の中、クラス写真の撮影と湖畔の散策をしました。

羊ヶ丘展望台では太陽が顔を出しました。寒さに負けず、ソフトクリームを堪能しました。

2日目

2日目は3つのコースに分かれて活動しました。

小樽コースでは残念ながらクルーズは欠航となりましたが、ガラスやオルゴールの工房での体験など

グループでの自主研修を行いました。

札幌コースはカーリングに挑戦しました。最初は恐る恐るストーンを投げたり、スィーピング(氷を掃くこと)していましたが、

ゲームに挑戦できるまでに上達しました。

室蘭チームでは,ウポポイにてアイヌの伝統芸能を堪能し,アイヌ食をいただきました。

その後,マリンパークにて海洋生物との触れ合いを楽しみました。

3日目

3日目はルスツリゾートでのアクティビティを行いました。

午前はラフティング・サイクリング・オリエンテーリング・ネイチャーツアーに分かれて活動しました。

午後はレザーワーク・ジャムとパン作り・生キャラメル作り・アイスクリーム作りでした。

夕食後は北海道最後の夜ということで、レクリエーションを行い、温泉を満喫しました。

4日目

最終日は札幌班別自由行動。

期間中もっとも穏やかな天候の下、短い時間で思い思いの札幌を堪能しました。

2022年版「神戸大学環境報告書」に本校9回生のKobeプロジェクトの取組が「環境に関する研究」として取り上げられました。また、本校校長の教育研究活動が「環境に関する教育」として取り上げられました。

これまでにも本校の教育活動は、本校の活動は、2020,2018,2016にも「環境に関する教育」として取り上げられています。

林 兵馬 教諭(神戸大学数理・データサイエンスセンター客員研究員)が「第18回日本統計学会統計教育賞」を受賞しました。林教諭は学校設定科目「データサイエンスⅠ」及び「データサイエンスⅡ」の開発に取り組んでいます。特筆すべきは、本校数学科教員と協力するだけではなく、神戸大学数理・データサイエンスセンター、(株)日立システムズ等、大学及び企業と連携し、開発を進めている点にあります。

Future Innovator Training「臨海実習」を実施しました

2022年8月8-9日、Future Innovator Trainingの一環で岩屋臨海実習を実施しました。神戸大学内海域環境教育研究センターの協力を得て、淡路市岩屋に立地する神戸大学マリンサイトにて行われました。その様子を一部、ご紹介します。

 0. 事前指導

実習前の8月5日には、本校生物教室にて事前指導を実施しました。マリンサイト(臨海実験所)とは、またフィールドワークとは何かを事前に学びました。さらに、「見る」ことと「観察する」ことの違いについて考えるとともに、「枠付きスライドガラス」の作製と顕微鏡観察の練習も行い、臨海実習での実践的な学びに備えました。

枠付きスライドガラスを作製し、練習用の試料を封入して観察しました。左側の写真のように、スマホの照明やペンライトを用いて斜め上から光を当てると、あたかも実体顕微鏡を用いて落射照明で観察しているかのような像を得ることができるのです。

このテクニックは実習本番のどこで活躍したでしょうか? 下の実習内容をチェックしてください。

1. 実習1日目

1日目、8月8日には「海産プランクトンの採集と観察実習」と「ウニを用いた発生学実習」の2つの実習を行いました。

まずは「海産プランクトンの採集と観察実習」、マリンサイト・大沼先生の講義から。プランクトンとは何か? その定義から丁寧に解説していただきました。
葉緑体の進化の歴史は、思ったより複雑なのです。
サンプリングの場所と方法についての解説です。今回は、マリンサイト近くの岩屋港と、対岸の明石港から採取されたサンプルを比較します。
岩屋港に移動
岩屋港にやってきました。暑い!
全員が1回ずつネットを投げました。ネットの網目を通り抜けられなかったプランクトンが採水器に溜まるというわけです。
利き手でネットを持って投げます。反対の手でロープの端をしっかり持っておくのを忘れないように。
マリンサイトに戻って
海水中のサンプルをしばらく保冷しておくと、プランクトンが管の底に沈みます。かき混ぜないように底の方からスポイトで採って……
封入して観察……できたかな? 事前指導の成果が発揮されたでしょうか。
『プランクトン図鑑』を見ながら、観察したプランクトンを同定していきます。1つ以上スケッチします。

続いて「ウニを用いた発生学実習」。全員が1個体以上ずつを使って、ムラサキウニから放卵・放精させました。商業的に捕獲されたウニを購入して実習に供しています。

解説は本校・樋口教諭。まずは成体の観察から。ただイガイガしているように見えて、実はからだ全体として五放射相称になっています。
今回はウニの口器「アリストテレスの提灯」を取り外し、そこに塩化カリウムを数滴入れることで放卵・放精させます。
腰高シャーレに濾過海水を満たしておきます。
精子は、海水があると泳ぎだしてエネルギーを消費してしまい、すぐに受精能力を失います。そのために海水のないところに放精させるのです。検鏡して運動性の高い精子を選び、受精に使います。
出てきたのが卵だったらそのまま放卵させます。もし精子だったら、すぐに海水から引き揚げて乾いたシャーレの上において放精させる。前者は山吹色をしていて肉眼でも「粒」がわかります。後者は乳白色をしているのが特徴です。
生殖孔が海水に浸からない場合は、棘を散髪してやるといいでしょう。いい感じ。
無事に受精すると、受精膜があがります(左右の卵を比較)。
未受精卵に墨汁を垂らして検鏡すると、ゼリー層を観察できます。ゼリー層には、精子の誘引物質が含まれています。
1日目の終了時には、卵割を2回繰り返した「4細胞期」の胚もみられました。水換えをしっかりと行い、夜間も発生を継続させ、明日の観察に備えます。
夜の部「本校卒業生による特別講話・談話会」

宿舎にて入浴と夕食を済ませると、駆けつけてくれた卒業生2名による特別講話・談話会が開催されました。附属中等で学び、現在はライフサイエンスを専門的に学ぶ先輩の立場で、現在の学修や大学生活の話に始まり、大学学部選びの話から、大学院や将来の就職のことなど話題は多岐にわたりました。参加生徒からは具体的で活発な質問が飛び、白熱した議論が交わされました。

2. 実習2日目

2日目のメインは「藻類の採集と同定、標本作製実習」です。

藻類の採集
講義はマリンサイト・上井先生。ベントスとは何か。生物に「分け方」があるのを知り、目からウロコの参加者たち。
ウエットスーツとマリンシューズ、フィンのサイズ合わせをしたら……
マリンサイトから目の前にある実習場に出発!
砂浜でシュノーケリングの練習から。口呼吸の仕方、頭の角度にも注意しよう。
胴長組は先に磯場にて採集開始! 案外、近くで見てみるといろんな生物がいるものです。指導はマリンサイト・鈴木先生。
十分に練習したシュノーケル組も磯場に合流です。どんな藻類が採れるかな?
同定、標本作製
持ち帰った海藻を、まず同定します。
その中からいくつか選び、「押し葉標本」を作ります。
きれいに分類できたでしょうか。
同定できたら、マリンサイトの先生方にチェックしていただきます。「ここの形、図鑑とよく見比べて!」
台紙には採集地、日付、氏名と、同定した種名を記入します。
ダンボールの上に標本を置き、さらしをかけたものを重ねていきます。このあと、風乾させます。ダンボールの中の空洞を空気が流れて、効率よく乾燥させられるそうです。
ウニ胚の観察(続き)
 
2日目の最初と最後には、昨日受精させたムラサキウニ胚の観察を行いました。
立派なプリズム幼生になって、泳ぎ回っていました。
こういう形の、硬いグミのお菓子がありますね。
閉講式
 
代表生徒の挨拶に続いて、2日間お世話になったマリンサイトの先生方からお話をいただきました。
乾燥させた海藻標本は、後日学校に送っていただきます。
あっという間の2日間でした。これまでの人生における総量と同じかそれ以上、しっかり顕微鏡を覗いた2日間だったのではないでしょうか。
番外編:臨海実習はまだまだ続く
 
卒業生2人は教員とともに近くの砂浜へ。
沈む夕日に向かって、サンプリングしています。
お目当ての海産無脊椎動物がいました。近々授業で登場するかもしれません。おたのしみに。

生徒の事後レポートより(抜粋):

この臨海実習を通して学べたことは、プランクトンや海藻、スケッチの仕方などについてです。プランクトンの定義や仕組みについて知ることができました。私は、プランクトンの定義はざっくりとした事しか知らなかったので、深い学びのきっかけになりました。また、藻類などに含まれている葉緑体は細胞内共生の結果であることは授業で学びましたが、いろいろな系統で何度も起きていることは初めて知りました。海藻の種類は緑藻、紅藻、褐藻があり、それぞれで細胞内共生の回数が違うことを学べ、様々な疑問が浮かびました。また、スケッチを今までは一本の線で描かなかったり塗りつぶしたりして点描で色を表すことはしてこなかったので、これからの実験や研究に生かしていけたらいいなと思います。(4年生)

今回で臨海実習への参加は二回目だったのですが、全体を通してより一層様々な学びを深めることができました。中でも一番思い出に残ったのはウニの発生学の実習です。自分の手で受精を起こして生命を誕生させることに感動を覚えたし、同時に命を扱っているという責任を感じさせられました。卵と精子の様子や、それが受精卵になって卵割を起こし、プリズム幼生へと変化していく様子は本当に観察していて感慨深かったです。発生学に関してはこれから詳しく学んでいくと思うのですが、教科書の写真で説明されているような現象を予め自分の目でみてよく観察できたことはとても幸運なことだと思います。生命のすごさや発生学に関してより興味を持てたし、この経験を活かしてこれからの授業に臨んでいきたいと思いました。(5年生)

私は顕微鏡を使うのが苦手で、きちんと観察できるか不安に感じていた。だが、先生方のアドバイスで、スムーズに観察を行うことができ、苦手意識を払拭できた。顕微鏡で見る水中はとても面白くて、知らない名前の生物が動き回っているのを見るとすぐ名前を知りたくなった。その時も、大学の先生方が一目見ただけでパッと教えてくださり、スケッチなどにおいてとてもありがたいアドバイスになった。海藻の同定実習では、全く同じに見える海藻が実は全然違う種類だったりと、分類学の難しさを学ぶことができた。そのほかにも、標本づくりや講義など、今までかかわることのなかった部類のお話や体験をすることができ、貴重な経験となっただけでなくとても楽しかった。この実習で得た興味を、これからさらにのばせるような学習をしていきたい。(4年生)

8月5日(金)・6日(土)に開催された PDA 全国中学校・高校即興型英語ディベート合宿・大会 2022 で、前期課程(中学生の部)、後期課程(高校生の部)ともに優勝しました。

また、ベストディベーター賞、ベストPOI賞にも本校生が多数選出されています。

本校3年生(12回生)が、令和4(2022)年度 第71回近畿中学校総合体育大会 テニス競技 シングルスで優勝しました。

本校の総合的な探究の時間(Kobeプロジェクト)では、5~6学年にかけ、個人で1つのテーマを探究する、卒業研究に取り組み、18,000文字の論文にまとめます。

本校生徒の研究成果が、実証実験に協力していただいたウォータースタンド株式会社様のボトルフリープロジェクトのホームページで紹介されました。

6月25日(土)、本校のオープンスクールが行われました。
3年ぶりの開催となり、午前・午後合わせて約1000名の保護者・児童に来校いただきました。

学校説明会、個別相談会、体験授業(英語、社会、数学、SSH)、校内見学ツアーなどを実施しました。
一部の体験授業、ツアーガイド、ポスター発表、ブース相談、部活動体験などでは本校生徒も参加し、児童・保護者のみなさまと交流を深めることができました。15回生の入学を心待ちにしています。

オープンスクールの様子は「入学案内」のページに詳しく掲載しています。

本校生徒が、7月30日(土)15時30分から30分間、大阪市立住まい情報センター4階で展示されているパネルの紹介をします。内容は、「高校生による高校生のための金融教育に向けた取り組み」です。このパネルは、神戸大学の髙田先生と高槻先生の指導による、令和3年度のKUトライやるインターンシップ学習での学びがもとになっています。

また、高槻泰郎准教授(神戸大学経済経営研究所)は、13時30分から15時30分まで3階ホールで、豪商の金融史-大坂・廣岡家の商いと暮らし-をテーマとして講演されます。

第10回兎原祭は盛況のうちに開催終了いたしました。

令和4年度5月20日(金)から21日(土)の2日間、本校舎にて兎原祭(本校文化祭)を行いました。今年は節目となる第10回兎原祭でした。1日目は、保護者のみ来場の校内祭。2日目は、3年ぶりとなる一般の来場がある形式で開催され、一般来場者・関係者併せて約2500名の方にお越し頂きました。

今年度も例年通り大盛り上がりで、部活動や有志ステージ、アトラクション企画など様々な企画が行われました。また、ASTAのサイエンスショーがテレビ取材を受けたり、実行委員が一般公開用のウェブサイトを作成したりなど、たくさんの新しい試みも見られました。

運営として兎原祭を支えた兎原祭実行委員も、一般来場者がある形での兎原祭の経験は僅かでしたが、試行錯誤を繰り返し、オープニングセレモニーからエンディングセレモニーまで、無事成功させることができました。

(この記事は兎原祭広報局生徒が執筆しました)

校門前の装飾看板
エンディングに登場したマスコット「とげたん」

神戸大学dayを開催しました。

2022年5月26日(木)、コロナ禍以前は毎年恒例に行っていた「附属中等教育学校 神戸大学day」を3年ぶりに開催しました。
 「神戸大学day」とは、神戸大学の全学部の先生方に参加いただき、中等教育学校の4・5年生を対象に学部のガイダンスや講義を行っていただく行事です。
 当日は神戸大学から大村理事を含む先生方13名、アシスタントの学生13名という多くのみなさまに参加いただきました。アシスタントの学生には中等教育学校の卒業生もおり、後輩である生徒たちは親しみを感じながら貴重な話をうかがうことができました。
 今回の神戸大学dayも生徒たちにとって進路を考える大変有意義な時間となりました。

 

兎原祭がテレビ局の取材を受けました。

2022年5月21日(土)

兎原祭のASTAサイエンスショーなどがテレビ局の取材を受けました。

2022年5月20-21日に開催された兎原祭においてフードドライブ活動を行いました。

総重量63.9kg、段ボール箱11箱(お米、パスタ、レトルト食品などなど)をフードバンク関西さんへ寄贈いたしました。

多くのご家庭から協力いただきました。ありがとうございました。

KP(課題研究)合同発表会を行いました。

4月15日(金)、全校生徒が参加する課題研究合同発表会を行いました。
2、3年生は代表グループが、4〜6年生は個人発表として全員が発表しました。
全校生徒700名以上が参加し、40教室を会場とする大規模な発表会です。
ポスターセッション形式で、活発な質疑応答も行われました。
同級生同士のディスカッションがあれば、6年生から後輩へのアドバイスもあります。
大学の先生や本校の教員からの質問もあり、活発な発表会となりました。
講演題目の一覧はこちらです。

2022年4月5日(火)

Kobeプロジェクトの研究の一環としてウォータースタンドを

E棟1階とD棟2階に設置しました。

マイボトルで利用できます。

10回生3名(小川千遥,山本望実,脇阪紀恵)が,本校が母校(2回生)であるプロバスケットボール選手シェーファーアヴィ幸樹さま(東京オリンピック日本代表)からご招待いただき,4月3日(日)に開催された、アヴィ選手が所属するBリーグ「シーホース三河」の試合を観戦しました。3名が国際統計ポスターコンテスト(ISIの特別委員会 ISLPと教育セクション IASE主催の「International Poster Competition 2020-2021」)でFirst Prize受賞の際の研究が,プロバスケットボールの試合をテーマにしたものであったことから,シェーファーアヴィ幸樹選手と所属チームの「シーホース三河」から,今回の訪問・観戦・交流の機会をいただきました。「シーホース三河」からは,今後の研究を進めるにあたっての各種データ提供のお話もいただきました。今回の訪問を機に,交流を深め,より研究を進めていきたいと考えています。


小川千遥
実際に観戦する前は,コロナ禍の影響で応援の熱量の差はあまり感じられないのかなと思っていました。でも実際は全然そんなことはなくて,一面がシーホース三河カラーの青になり,拍手が聞こえてきたり,凄く盛り上がっていて圧巻でした。観戦だけでなく,研究の話を真剣に聞いていただいて,本当に貴重な経験でした。感謝の気持ちで一杯です。

山本望実
バスケの試合を会場で観戦するのは初めての体験だったのですが,あまり詳しくなくても楽しめるシステムが沢山あり,思わず叫んでしまいそうなほど白熱していました。会場の熱量を肌で感じ,研究をさらに深めるヒントにもなりました。バスケの格好良さに心を奪われそうです。 

脇阪紀恵
私たちはホームアドバンテージとその要因について研究を行っていました。実際に現地で観戦させていただき、データからは見えない様々なことに気付きました。例えばバスケットボールの試合会場内では温度が一定に保たれており,自然環境はそこまで影響していないと感じました。しかしその一方で,思っていた以上にホームチームとアウェイチームで観客,会場全体の応援量の差が大きいなと感じました。また実際にプレイしている選手の声をお聞きし,新たなホームアドバンテージの要因が見えてきました。これらのことを生かし,今年は異なる観点から分析を行ってより研究を深めていきたいと思います。

[参考URL]

附属中等教育学校の生徒が「国際統計ポスターコンテスト」のYounger age division(2004年生まれ以下の生徒)部門で優勝しました | 国立大学法人 神戸大学 (Kobe University) (kobe-u.ac.jp)

ISLP — Poster Competition 2020-2021: Prizewinners (iase-web.org)

シーホース三河 (go-seahorses.jp)


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