本校の概要
グローバルキャリア人育成を目指す6年一貫教育
本校は,10代の6年間を過ごす中等教育学校です。初等教育機関としての小学校と高等教育機関としての大学に挟まれた時期を過ごす中等教育機関という場で,子どもから大人への成長を遂げていくために必要な力を身につけていきます。教科の学習をはじめ,本校での様々な学びを通じて,「見つける力」,「調べる力」,「まとめる力」,「発表する力」,そしてそれらを総合する「考える力」を身につけます。
本校の卒業生が,国際的視野を持ち未来を切り拓く,真理探究の精神に富んだグローバルキャリア人として,社会で活躍することを期待しています。

本校の教育は,校訓である「自治」「協同」「創造」の精神に則り,目指す生徒像である
- 主体的に自己及び社会の未来を切り拓くことのできる生徒
- 国際的視野を持ち,自他を認めあって行動できる生徒
- 真理探究の精神に富み,新たな価値を創造する力を身に着けた生徒
の育成を目指して,6年間を見通した教育活動を計画しています。

先進的な研究開発
国立大学附属学校の使命の1つとして,実験的・先導的学校教育への取り組みが挙げられます。本校では過去から現在に至るまで様々な研究開発指定を受け,多くの先進的な教育課程の開発を行っております。その他にも,本校内で研究主題を設定し各教科での教育研究の成果を授業研究会や研究紀要の形で公開したり,所属教員が個々に科研費に採択されるなど,活発な研究開発が行われています。本校生徒は最先端の研究に基づく教育を受けることができます。
おもな研究開発
2020年度より、先進的な科学技術人材の育成を目標として、科学技術振興機構より5年間で5,450万円の支援を受けています。
本校が開発したカリキュラムに基づく生徒の課題研究の成果は高く評価され、本校生徒が様々な外部表彰を受けています。
地理歴史科 文部科学省指定研究開発学校(「地理総合」「歴史総合」)
2022年度から全国の高等学校で施行されている新科目「地理総合」「歴史総合」のカリキュラムは、
本校が2013年度から2021年度まで、文部科学省の指定を受け実践した研究開発に基づいています。
過去にもSGH(スーパーグローバルハイスクール)の研究指定開発を受けています。
神戸大学との連携
本校は神戸大学の一員として,神戸大学の各部局から様々な支援を受けた教育活動を実施しています。
神戸大学での学びに触れる

毎年1回,神戸大学の各学部の教員が本校生徒に各学部での学びや研究について紹介する「神戸大学day」が開催され,生徒は神戸大学で生み出される幅広い知に出会います。また,生徒は実際に神戸大学の研究室で実験や調査などを体験する「研究室インターンシップ」に参加し,より一層学びを深めます。本校の生徒は様々な形で神戸大学での学びに触れる機会があります。
神戸大学の教員・学生とともに学ぶ

総合的な探究(学習)の時間「Kobeプロジェクト」を中心に,神戸大学教員による本校生への講義が設定されます。また,Kobeプロジェクトの中で3年生から6年生が参加する協同ゼミでは,神戸大学の大学院生がTAとしてゼミに参加したり,生徒によっては自らの研究について神戸大学教員の指導を受けたりすることもあります。そのほか,教育実習を通して生徒の学びのすぐ側に神戸大学生がいたり,日々の授業においても神戸大学の教員との共同研究の成果が用いられたりするなど,本校生徒は日常的に神戸大学の教員・学生とともに学ぶ環境にあります。
神戸大学の施設・設備を活用する

本校生徒は,課題研究で必要となった際は,350万冊以上を所蔵する神戸大学附属図書館から貸出を受けたり,神戸大学研究基盤センターが管理する電子顕微鏡などの機材を活用したりできます。また,神戸大学内海域環境教育センターが淡路市に有するマリンサイトなど,神戸大学の様々な施設を活用した実習に参加できます。そのほか,本校の入学式や卒業研究優秀者発表会など,様々な行事が神戸大学出光佐三記念六甲台講堂で行われるなど,本校は総合大学としての神戸大学の施設・設備を全面的に活用した教育が行われます。