生徒主体の授業
本校の授業の特徴に一つに協同学習および小集団学習が挙げられます。小集団学習は1963年以降、本校の前身である神戸大学教育学部附属住吉中学校がバズ学習を取り入れて実践してきたもので、校訓(当時)である「自主・協力・奉仕」を実現するための学習方法として位置づけられてきました。その後、Johnson(1998)が開発した “Learning together”で示された協同学習と融合し現在に至ります。
協同学習は次の目的、意義を意識して行われています。
- 協同学習をやればやるほど、他者から自分が認められていることを知り、自信がわき、社会の中で必要な存在なのだとわかる。同時に他者を理解することの大切さがわかる。
- 覚えて点数を取ることが目的ではなく、考えて課題を解決することが目的となり、自分の中に学習に対する目的ができる。そして、学習の仕方を身に付けることが大切であることがわかる。
- 社会に出て働く力をつける。自分の考えを伝え、他者の考えを知り、総合的な判断力を持って問題解決に当たる、いわゆるコミュニケーション能力や意欲的に社会参画するための技能を身に付けることが大切であることがわかる。
参考図書:神戸大学附属住吉中学校, 神戸大学附属中等教育学校『生徒と創る協同学習―授業が変わる・学びが変わる』(明治図書)