学校だより

2024年4月11日

2024年度

4月11日(木) 本校において課題研究合同発表会を開催しました。

全校生徒参加による課題研究合同発表会です。2~6年生全員が、それぞれの課題研究についてポスター発表を行いました。
入学して間もない1年生も、先輩の発表を聞いて熱心に質問をしていました。

本校生徒3名が「中高生・スポーツデータ解析コンペティション―2023―」で受賞しました。

本校生徒3名が、中高生・スポーツデータ解析コンペティション―2023― で下記のとおり受賞しました。

優秀賞 11回生 髙垣知伸さん NPBにおける投手が活躍でき、評価される環境とは? ~活躍投手の分布と年俸から~ 
敢闘賞 12回生 高橋祐羽さん NPBにおける先発投手の新指標の提案 
敢闘賞 12回生 和田稜平さん 得点を最大化するための打順の組み方 ~シミュレーションを用いて~

4月8日(月)神戸大学出光佐三記念六甲台講堂において入学式が挙行されました

校長式辞より(一部)

一二一名の新入生のみなさん、神戸大学附属中等教育学校への入学おめでとうございます。みなさんの入学を、教職員一同、心から歓迎いたします。=略=
十六回生が最上級生になる時、本校は創立二十年を迎えます。みなさんひとりひとりが、本校の新しい伝統を築く主役です。しっかり学び、夢に一歩ずつ近づいていきましょう。
本校での学びを始めるにあたり、みなさんに大切にしてもらいたい三つの言葉を贈ります。一つは「命」、もう一つは「愛」、最後の一つは「健康」です。「命」と真摯に向き合いましょう。自分の命はもちろんのこと、他の人の「命」を大切にする人になりましょう。「愛」のある人になりましょう。自分を愛するように、他の人を愛しましょう。思いやりのあるヒトになりましょう。「健康」を常に心がけましょう。よりよく生きるためには、心身の「健康」が土台になります。=略=
一六回生一二一名、ひとりひとりが輝く未来を描いていくことを強く願い、式辞といたします。

新入生代表「誓いの言葉」より(一部)

自由とは、自らの行いを自分自身で見つめ、責任や義務を果たしたうえで、この先どうより良くしていかなければならないのかを、自分たちの意思で考えることだと思います。
感情のみで動くのではなく、行動一つ一つに意味を持たせ、自分 ができる最大限の行動を、生徒同士の関りを深め、規律を守り、かつ自由に生徒が生活できる目標を目指すべきだと考えます。
時には間違えることや、自らの行動に悩む時もあるかもしれませんが、私たちは共に学校生活を送る仲間と支え合いながら、互いを高めあっていくことを誓います。

2023年度

3月17日にオンライン開催された第71回日本生態学会大会 高校生ポスター発表会において、本校5年生(11回生)の長坂圭悟さんが最優秀賞を受賞しました。

3月20日には横浜国立大学で現地でのポスター発表も行われ、研究者の方や他校の方から多くの質問やコメントをいただきました。

2月21日(水)~22日(木)に鹿児島県で開催された第9回高校生国際シンポジウム(一般社団法人Glocal Academy主催)で、本校から5年生(11回生)3名が出場し、全員が受賞しました。

横山史織さん:最優秀賞(数学・物理学・プログラミング分野部門)
桑畑裕太朗さん:最優秀賞(化学・環境分野部門)
永山晴さん:優秀賞(生物学分野部門)

最優秀賞受賞者には、7月にシンガポールで開催される「Global Link Singapore」への推薦参加資格が与えられました。

1年生がKP「御影・住吉学」のフィールドワークを実施しました。

2/22(木)に1年生のKobeプロジェクトにて、生徒が毎日生活している御影・住吉地域について調査する「御影・住吉学」のフィールドワークを行いました。今年度の1年生は「KU学」に引き続き、身近な対象・地域について問いを立て、グループで探究することで、「問いを自ら立て、自らその問いに答える」というリサーチ・リテラシーの獲得を目指しています。

フィールドワークでは、処女塚古墳や弓弦羽神社・本住吉神社などの遺跡・古社、御影公会堂や石屋川隧道跡などの近代遺産、白鶴酒造資料館などの産業資料館や住吉川などの自然などを幅広く班ごとに見学しました。

下記が、各生徒の問いと答えです。

弓弦羽神社

Q. 弓弦羽神社のシンボルである八咫烏と日本サッカー協会の八咫烏は同じなのか?

A. 弓弦羽神社にある御影石でできたサッカーボールの横に乗っていた説明によると、日本サッカー協会のシンボルである八咫烏は三本目の足でサッカーボールをつかんでおり、弓弦羽神社のシンボルである八咫烏は放たれた矢にのって、一直線に目標へ向かう「導きの八咫烏」だそうです。シンボルの違いを見つけることは出来ましたか、詳しい意味の違いなどは分かりませんでした。

白鶴酒造資料館

Q. 神戸の街と酒造の繁栄にはどのような関係があるのか? ~特産物や街の特徴に注目して~

A. 灘五郷が繁栄したことと、神戸の街の特徴や特産物は関係している。

まず、街の特徴との関係性は、灘地域は海岸付近であるため、船積みの便に恵まれていたこと。また、大阪や西宮に樽廻船問屋が出来たので、輸送体制が強化されたので、大量の酒を海を使って江戸へ届けることができた。他の関係性としては、水車が多かったこともある。水の流れが速い川が多かったことを利用し、水車によって精白度の高い酒米の両生産を可能にした。

次に、特産物との関係とは、主に、お米や水、風が挙げられる。米とは山田錦と呼ばれる酒造りに必要な特徴を備えたものが昭和に兵庫県で誕生したことだ。また、水は、宮水ともいわれる六甲山の伏流水が、灘五郷の銘酒を支えていた。最後に、風は、六甲颪と呼ばれる季節風のことで、これによって、効率的に雑菌や冷却を行えた。

このように、六甲山の多くの恵みや、地形上の特徴に支えられていたことで、神戸、西宮付近の灘五郷と呼ばれる地域の酒造は発展していったと分かった。

住吉川

Q. 住吉川はどんな川なのか

A. 住吉川橋(野寄橋)と碑文を見に行って、住吉川を鉄道で越えるのがどれだけたいへんか、加えて住吉川がどれだけ特殊な川であるかがわかった。また、カワゲラの幼虫がいて、水質がきれいだったことや、ごみもほとんど落ちていなかったことから、地域の人に大切にされている川だと思った。

生徒の振り返り(抜粋)

何気なく行ったいくつかのスポットに震災関係の説明書きがあり、普段何も思っていなかった場所も震災が関係あることにまず驚きました。特に心に響いたのは、「震災が水とみどりの大切さを教えてくれた」という説明書きです。なんとも思っていなかった水路も、災害の時に役立つための水であったり、生き物に優しくするためでもあったり、人に安らぎを与えるためでもあったり、深く考えていなかっただけで色んな意味があるのだなと思いました。自分の家の近くも調べてみたいです。

私はこの御影、住吉に住んでいて道とか建物は知っているほうだと勝手に思っていました。弓弦羽神社などは身近でよく行っていたので知っている部分も多かったのですが、灘目の水車や白鶴酒造資料館などはまず存在を知らなかったし、初めての発見がいっぱいでした。普段何気なく通っていたお寺や神社、公園にはたくさんの歴史が詰まっているということに感動しました。多分このフィールドワークがあったからこそ知れたし、この機会がなかったら一生知らないままだったと思います。小学校が一緒だった近くの友達も、名前は知っていても中身はきちんと知れないと思います。今日知ったことを学びと自慢にして、友達に紹介してあげたいと思いました。

処女塚古墳に行く途中、御影公会堂があった。プランにはなかったため、外見を見るだけに終わったが、周りのマンションなどの建物が公会堂に合わせたベージュなどの色になっており、歴史を大切に保存しているところを見ることができた。また、JRの線路近くの大通りの道では車道の真ん中に樹や草が植えてあった。歩道の脇(車道との間)にも多くの樹が植えてあったので、景観を損ねないだけでなく環境にも考慮してあるので、良いとおもった。この土地の生活や文化をそれぞれ守ることができる方法を学ぶことができたと思う。また、住吉川へ向かう途中、菊正宗の魚崎郷を通った。工場はとても大きく、近くにも精米工場もあったので、御影・住吉は改めて酒の文化が根強く残っている地域だと思った。

FIT Lecture「がん細胞に魅せられて」を実施しました

2月2日(金)、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、徳島大学大学院医歯薬学研究部より 工藤 保誠先生をお招きして特別講演を行いました。工藤先生は、本校の前身である附属住吉校の卒業生です。細胞増殖、がん細胞の浸潤・転移メカニズムや、細菌とがんの関わりなど、さまざまな観点からお話をいただきました。参加した2〜4年生の21名は工藤先生のご経験に基づく具体的な話に聞き入っていました。

生徒の感想より

  • 今まで癌について漠然としか分かっていなかった沢山のことが、今日の講義で解決できました。例えば、iPS細胞について以前調べたときに、懸念されていることの例として癌の発症があったのですが何故なのかが分かりませんでした。それが今日の講義で癌の初期化の性質によるものなのだと分かりました。他にも癌について詳しくメカニズムや性質を教えてくださり、とても興味深く、勉強になりました。(4年生)
  • がん細胞について、増殖しやすかったり、不老化していたり、免疫細胞を活性化させない信号を出したりといかにすごい機能が備わっているのかがよく知れてとても有意義な講演になりました。一つ疑問に思ったのは、若い人は細胞の勢いがあってがんが悪化しやすいと仰っていた反面、老化することはがんにとって悪いとも仰っていたような気がして、その違いがどうなっているのかです。(2年生)
  • 時間の関係上詳しいところまでは聞くことができなかったけれどよくニュースなどでも取り上げられるがんについて詳しく知ることができてよかったです。がんのもつ特徴や転移したときに手術をしないわけなどあまりよくわかっていなかったのでやっと理解できてよかったです。(2年生)
  • 題名を見るだけではどんな講義なのかわからなかったが、受けてみると様々な興味深い話を聞けて良かった。特に、後半の研究内容のところで、がん細胞がどのような特徴をもっているのか、など詳しい話をきけて良かったと思う。ただ、後半の研究についてもっと説明してほしかった。時間がなかったのがすごく残念。(2年生)
  • がん細胞は生き残る能力がほかの細胞とは桁違いに優れていて、もしもがん細胞が人にとっていい細胞だったら、素晴らしい発見になっていたかもしれないと思いました。がん細胞に感情は無いかもしれないけれど、今回の講義を聞いていてがん細胞の「何がなんでも生き残ってみせる」という強い意志を感じました。(2年生)
  • 今回、「がん」についてのレクチャーを聞いて、今までは保健の授業などでがんをどのようにすると防げるのかだったり、体験談などを聞いたことはあったが、どのようにがんになるのか、や、がん細胞の仕組みなど、「がん」の詳しいことは学ぶ機会もなかなかなかったため、今回とても分かりやすく教えていただくことができて、「がん」をより身近に感じるようになったし、「がん」への学びも深まり、とても充実したレクチャーでした。特に、今回は「口腔がん」にフォーカスしたレクチャーで、がんだけでなく歯周病など、口腔がんに関することもわかりやすく教えていただけて、今回のレクチャーだけで、様々なことの学びが深まり、とても有意義な時間でした!(2年生)
  • 今まで「がん」について大まかなイメージしか持っていなかったけれど、今回の講義で「がん」とは何か、そして口腔がんについても詳しく知ることができました。
    がんについて詳しいことだけでなく、歯学部・歯科治療・口腔ケアなどの詳しい情報まで知ることができ、とても良かったです。
    本日はありがとうございました。(3年生)
  • 今まで口腔がんについてほとんど知らなかったが、今回の講座で口腔がんがとても危険であること、口から全身にまで影響があることが知れて、また慢性的な痛みは様々な危険が伴うということも知れたので、躊躇わずに病院に行こうと思いました。
    また、その他のがんについてもどのような仕組みなのかやどのような特徴があるのかが授業などでは習わないようなことまで教えて貰えてとても良かったです。
    非常に貴重な講義をありがどうございました。(2年生)

1年生が神戸大学見学・音楽鑑賞のフィールドワークを実施しました。

1/26(金)に、1年生が神戸大学見学・音楽鑑賞のフィールドワークを実施しました。

午前中はキャリア教育の第一歩として、神戸大学六甲台地区にて、本校を卒業した神戸大学生の案内のもと、キャンパスツアーを行いました。1年生が六甲台地区に足を運ぶのは、出光佐三記念六甲台講堂での入学式以来久しぶりです。

事前学習で調べてきた学部や学科が広大なキャンパスに広がっており、その中で先輩を含めた大学生たちが自由な学修生活を送っている様子を自分の眼で見て、そこで学んでいる卒業生の話を自分の耳で聴くことで、本校卒業後の自らの進路について考え始めるきっかけとなりました。

生徒の感想(抜粋):

大学と言われたときに、最初はなんか生徒みんながいろんなところを歩いていて授業も好きなものを受けるそんな自由なところなんだという偏見を抱いていました。中等よりも断然自由で楽そうだなあなんて思っていました。あっているところももちろんありましたがやっぱりそんな偏見とは違いました。まずめっちゃ広い。コンビニもあるし銀行もある。食堂もあればいろんな建物がありました。まだ歩くの?というぐらい広かったことが一番印象的でした。授業は好きなものを受けれるというのは学年が上がるにつれてそうなるだけで初めのほうはまだちゃんと授業を受けなければならないこともわかりました。すれ違う大学生はみんないきいきしていて楽しそうでした。校則にしばられず(それはうちの学校もですが)自分の学びたいことを学ぶのは相当楽しいんだなと思いました。早く大学生になりたいなあと思える時間でした。

事前学習では、大学の「講義」で得られる部分のみを調べたが、今回実際に神戸大学を見学させていただいて印象的だったことは、そのほかの時間での交流です。もちろん私たちは実際に講義の様子を目にしていませんが、食堂や自習室など、講義以外の大学生の方々を見て、そのほかの時間を何と交流するかが大学生活に大きな影響を与えていると感じました。例えば、友、自分、年齢が自分とは異なる人、国籍が自分とは異なる人、などです。その影響は、学習と同じように人生に影響を与えます。なので、私は、大学を、「交流によって人生への影響を得る場」と考えました。

大学はその前の過程である小学校、中学校、高校といった学校とは違い、自分の最終目標である将来の選択肢を増やすために自分が興味のあることを徹底的に深めるというのが大学というものだと思った。
義務教育では無いので中等のように自由度は高いが、自身にその分の責任が問われるというとこだと思った。
私はあるテレビ番組で農学部の取材を見て、今までは親に農学部を勧められても興味のなかったものが農学部に行きたいという目標になった。農学部と言っても学校によって動物の種類や、動物に関係するするべきことが異なっているので、その点でも今回のFWを通して、興味を広げたいと思った。

午後は、前回の美術・演劇鑑賞に引き続き、兵庫県立芸術文化センターにて兵庫県の事業「わくわくオーケストラ教室」に参加して、オーケストラによる演奏を鑑賞してきました。シュトラウス父子による軽快な楽曲や、指揮者・楽団員による学期の解説などに加え、チャイコフスキー交響曲第5番およびストラヴィンスキーの組曲『火の鳥』(1919年版)からそれぞれ抜粋の演奏を鑑賞し、2人のロシア人作曲家による作品の対照を堪能しました。

生徒の感想(抜粋):

チャイコフスキーの交響曲第5番より第4楽章で最初は、穏やかでかつ優しい主題だったのが、途中で急に力強く勇気に満ち溢れた主題に変わったところがとても良かった。また、照明もただの照明ではなく黄色みがあって、それによって全体的にアンティークな印象でクラシックにとても合っていると思った。

突然大きな和音を鳴らしたかと思えばピアノの表現がされているところがあってインパクトがありました。火の鳥の踊りのところで不安定な音を高速で鳴らすとこをが炎の要素と火の鳥が素早く踊る様子が分かりやすく、気に入りました。魔王カスチェイの凶悪な踊りから、子守歌へと一気に様相が変わるところも良かったです。長く通してでは初めて聞くものがほとんどで曲想まではあまり考えることができなかったけれど、それぞれの楽器の響きが心地良かったです。気に入った楽器は低音のコントラバスと、ハープで、落ち着いた音色が好みでした。

私の席は、丁度ピアノの鍵盤が見える席だったので、ピアノの表現を意識しながら鑑賞しました。ピアノの演奏者の表現は、弾いていない時も場に立っている一員として、立ち姿を意識していると思いました。弾いている時は、手の動きが体全体と連携しているように感じ、観ていて魅了されました。全体では、強弱だけではなく、「高い音をどのように演奏するか」や、周りの楽器との調和に魅了されました。私が一番印象に残っている楽器はヴァイオリンです。理由は、弦ではなく手で音を出しているとき、その立ち姿や、音が夢の中にいるような感覚に襲われたので印象に残りました。

神戸大学・農学部農場
神戸大学・総合国際文化学図書館
神戸大学・国際教養教育院小教室
「わくわくオーケストラ教室」開演前の様子

JSEC(高校生・高専生科学技術チャレンジ)で本校生徒の増田咲希さん(5年生)がテーマ「夜明けにスズメが盛んに鳴くのはなぜか〜音声の連続回数に着目して〜」を発表し、最終審査に進出して優秀賞を、藤野大基さん(5年生)はテーマ「連対数の性質と連分数の一般化の方針」を発表し、最終審査進出はならなかったものの入選を受賞しました。

増田さんの感想
大好きなスズメのことをもっと知りたい!と興味関心の赴くままに始めたこの研究ですが、今回評価を頂くことができ嬉しく思います。
JSEC最終審査会に参加した2日間、他校の方の素晴らしい発表を聞いたりひたすら研究を発表したりしたことを通して自分自身と向き合う時間を過ごせたことは、私にとって貴重な経験となりました。
ここまで支えてくださった竹村実成先生、林兵馬先生、山本拓弥先生に感謝申し上げます。

12月16日に関西学院大学で実施された「中・高生 探究の集い2023」(主催:関西学院高等部)において、本校5年生(11回生)の岩切明日香さんがコンテスト部門で第1位を受賞しました。
発表タイトルは「『ふわふわ』感とは何か-領域横断的な観点から考える-」です。

本校の課題研究は6年間で一貫したリサーチリテラシーの育成を目指しており、3年生(中学3年相当)から本格的な課題研究を始めています。
岩切さんの今回の研究は、3年生(中学3年相当)の時から5年生(高校2年相当)にかけての継続的なものです。

2023年11月25日に最終審査が行われた、神戸大学数理・データサイエンスセンター主催第3回中高生データサイエンスコンテストで、本校4年竹内宏さん・野口向日葵さん(チームぱんだーす)が最優秀賞を受賞しました。
写真は授賞式後のもので、神戸大学藤澤正人学長に表彰式を授与していただきました。
神戸大学数理・データサイエンスセンター 
神戸市役所広報 

 

4年竹内さん
まず初めに、今回のようなデータサイエンスの本格的な実践の場を作ってくださったすべての関係者の皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。今回のコンテストは自分が今まで培ってきたデータサイエンスに関する知識や技術を持ちうる限り全て発揮出来るいい機会でした。そのように自分たちがやったことが最優秀賞として認められたことはとても嬉しいです。しかし、それと同時に他校の方の発表や審査員の方の質問・コメントを聞き、データサイエンスはまだまだ奥が深いことも強く実感しました。今の自分の知識や技術に驕らず、これからもさらに成長していけるよう努力していきます。
今回は本当にありがとうございました。

4年野口さん
最優秀賞をいただけて、とても嬉しいです。私がDSと出会ったのは高1の授業です。こちらのコンテストを通じてより興味を持ち、これまで培った知識と分析手法を何度も再考・深掘りし、さらに疑問点をとことん追求しあい、最後まで妥協せず楽しみながら発表させていただきました。また、他校の方のプレゼンも同じデータでも着眼点や分析手法が違い、とても面白く興味深かったです。実際に大学や企業の方々のアドバイスもいただきましたので、今後のKP等でもDSを積極的に活用していきたいと思います。
最後になりましたが、コンテストに関わってくださったすべての方々、本当にありがとうございました。

1年生が美術・演劇鑑賞のフィールドワークを実施しました。

11/28(金)に、1年生が美術・演劇鑑賞のフィールドワークを実施しました。

午前中は大阪中之島美術館を訪問し、学芸員の方のレクチャーを受けたあと展覧会「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」を鑑賞しました。ターナーの多様な作品から、近代のモネやカンディンスキー、そして現代のリヒターやタレル、草間彌生まで、光を表現した多様な作品に触れることができました。

午後は兵庫県の事業「わくわくステージ」に参加しました。兵庫県立青少年創造劇場ピッコロシアターにて、「森のなかの海賊船 ~こそあどの森の物語~」を観劇したのち、演出の方々の解説を聴きました。岡田淳・作の同名の児童文学の舞台化作品ですが、抽象度の高い演出となっており、生徒も考えながら作品を読み解いていました。

生徒の振り返り(抜粋):

ターナーの表現が気に入った。球に反射している(と思う)中で初めに「大洪水」が起きて、球の下半分がドス黒いモヤモヤとしたものが描かれている。これは洪水だと思う。そこに近寄ったら馬や犬などの動物が飲み込まれている。でも、球の上半分は光が差している。それによって下の洪水にも明暗が出ている。そして右隣の絵には創世記を描くモーセが。大洪水の翌朝に書いている絵なのだという。同じ球体を下書きに書いているので、続いていることがわかり、大洪水が終わったのかな、と思う。しかし、前の絵で黒い洪水に覆われていた部分に大量の人の顔があり、たくさんの人が死んで、苦痛の顔を浮かべているのかな、と思います。けれどもモーセのあたりから眩いほどの光が差しており、洪水が終わり希望が見えたのかなと思えます。ターナーはこれらの絵を大雑把な筆捌きで書いていますが、よく見ると細かく描いている部分もあり、より深く見てしまいました。

美術館で私が一番心に残った表現はリリアン・レインの「液体の反射」です。理由をはなす前にまず、あの空間について説明するんですけど液体の反射はパースペックス・金属・水・流動パラフィン・モーター・電子部品・電気スタンドでできています。作品は暗い部屋の中にモーターでゆっくり回ってる丸い板があり、その上のパースペックスでできた大小の球が転がっているのを電気スタンドで照らしているという作品です。なぜ印象に残ったかというとその球どうしが時々ぶつかり合って、コンという音がなるとぽんって頭がリセットされるような気がして面白いからです。スタンドで照らされた時の影が常に違う動きをしていて見る位置によって球の見方も変わっていくのでずっと見てられました。また、この液体の反射は星くずの素粒子やレイマー、ブルーのような一つの部屋や一角を1つの作品としているのでそこでしか味わえないというか、あの静かな雰囲気はこの作品ならではだと思います。

今日の演劇を見て、黒衣さんが実際に役を演じている人なのに大きな台の横で楽器を演奏していたり、ちょっとした説明のために、黒い衣装で台に上がっていたりしていたのを見て驚きました。それでも、物語として不自然ではなかったのでスゴイと感心しました!。「こそあどの森」では、回想と今実際に起こっていることがバラバラに混ざって出て来たけど、照明の使い方とか、実際に来ている服の透け感とかで見分けられるように工夫されていて、そういうアイデアを考えるのも楽しそうだと思いました。最後の説明ではそういった装置や衣装、小道具などで工夫したことについて話されていて、その中でも、そういった雰囲気の作り方の説明が一番印象に残りました。

 

 

ウィリアム・ブレイク「善の天使と悪の天使」など
オラファー・エリアソン「星くずの素粒子」
ピッコロシアター・開演前の様子

本校生徒のチームが「数学・理科甲子園2023」で優勝しました。

2023年10月28日(土)、本校生徒で構成されるチームが「数学・理科甲子園2023」で優勝しました。

数学・理科甲子園2023最終結果【確定版】

「数学・理科甲子園」は、高校生が数学・理科・科学技術等の知識・技能を用いてさまざまな課題に取り組み、競い合う大会です。本校からは、チーム「とげたん」として、桐越瑛久(12回生・4年生)、加藤聡(12回生・4年生)、藤野大基(11回生・5年生)、松本佑(11回生・5年生)、森田共一(11回生・5年生)、永山晴(11回生・5年生)の6名が出場しました。

6名は、2023年3月15日(金)~18日(月)に茨城県つくば市で開催される「第13回科学の甲子園全国大会」に兵庫県代表として出場します。

ESD Food プロジェクト第1回目を実施しました

10月27日(金)、今年度第1回目の ESD Food プロジェクトを実施しました。本校前栄養教諭の永野和美先生をお招きして講義をいただきました。生徒たちは、これまでのプロジェクトの活動を知り、自分たちは何ができるか、どう繋げていくかを考えることができました。

生徒の感想より

  • 《食》と一言に言っても、食べるだけではないこと。食品ロスなどの問題や食について知る、栄養バランスなど様々な角度から《食》に関われることが印象に残った。また、食を学ぶというと難しいもののようなイメージだったが、毎日の食卓からなど簡単に学べることを知った。
  • 調理法、食品ロス(エコクッキングも興味があります)、フードドライブ、農園です。この4つは、今までの先輩方が行なってきたことでもあり、私自身とても興味深く、メンバーのみんなも楽しんで食について考えられる内容なのではないかなと思い選びました。

FIT Lecture「遺伝子とゲノムの進化」を実施しました

10月27日(金)、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、本校教諭の樋口が「遺伝子とゲノムの進化」と題して講義・実習を行いました。遺伝子やゲノムが長い時間のなかで変化するメカニズムや、それによって生物集団にどのような影響が生じるのかについて、遺伝情報から生物の系統樹を作成する方法を交えつつ論じました。参加した1〜4年生の11名は、難しい内容であったにもかからわず意欲的に聴講し、実習にも取り組んでいました。なお、今回は保護者の参加も可能としたところ1名の保護者の方にもご参加いただきました。

生徒の感想より

  • 遺伝子やゲノムについて聞いたことはあるけれども詳しくはわかっていなかったので初めは少し難しかったのですが、だんだんと話を聞いていくうちに前半で言っていたことと繋がって意味がわかるようになってきました。私たちの体の中で細胞が変異したり移動したりしていると思うととても興味深いなと思いました。がんなどの研究に興味があったので細胞について知ることができたので良い知識になったと思います。(2年生)
  • KPのヒントになると思って受講しました。最初は難しそうだから、あまり理解できないかなと思ったんですけど、すごくわかりやすい説明で楽しかったです。(2年生)
  • 遺伝子内異変のなり方について詳しく分かった。DNAの親から子の伝わり方についても分かった。(1年生)
  • 昨年度までに学んだ生物基礎の内容と繋がっている部分もあって、さらに理解が深まりました。また機会があれば先生の講義を受けたいです。(4年生)
  • 昨年と今年で、生物基礎を学んだ時に深めたいと思っていた遺伝子とゲノムの進化の内容について詳しく知れてとても楽しかったです。特に、人の個体差や、同じ脊椎動物でもなぜ違いがあるのか興味があったので楽しかったです。役に立たないと考えられているDNA領域のはたらきについて、ブルーバックスで面白そうな本があったので、今日の講義も参考に読んでみたいと思います。(4年生)

本校生徒が「化学グランプリ2023一次選考」において支部長賞を受賞しました。

2023年10月10日、「夢・化学ー21」委員会、公益社団法人日本化学会主催の化学グランプリ2023一次選考において、本校生徒の持田理乃さん(13回生・3年生)が支部長賞を受賞しました。支部長賞は、一次選考で優秀な成績を収めた生徒に授与される賞です。

東北師範大学附属中学校(中国吉林省長春市)から視察団が来校されました。

10月11日(水)、中国吉林省長春市にある東北師範大学附属中学校の視察団が来校されました。東北師範大学附属中学校は、中学校と高校を一体化した6年制学校です。約7000名の生徒が学んでいます。

視察団は、本校副校長より神戸大学附属中等教育学校の教育活動に関する取り組みについて説明を受けた後、スーパーサイエンスハイスクールの支援を受けて整備しているSSラボや、授業の様子を見学されました。

本校生徒が「第67回日本学生科学賞県審査会」にて、「神戸商工会議所会頭賞」受賞しました。

本校生徒の金星陽大(6年生・10回生)が「第67回日本学生科学賞県審査会」にて、「神戸商工会議所会頭賞」受賞しました。

金星さんは、本校の総合的な探究の時間である「Kobeポート・インテリジェンス・プロジェクト」の取り組みの中で、3年前から「火山灰を用いたコンクリートの省資源性及び耐久性」について研究しています。本審査会では、金星さんが実際にさまざまな配合でコンクリートのサンプルを作成し、自ら破壊試験機を用いて実験を行った点が評価されました。金星さんの研究はこの後、中央予備審査へと進出します。

本校生徒が、2024年物理オリンピック国際大会の日本代表選手候補者に選抜されました。

2023年8月19日(土)~22日(火)に、岡山県岡山市にて合宿形式で開催された、第19回全国物理コンテスト 物理チャレンジ2023 全国大会(第2チャレンジ)にて、本校生徒の藤野大基さん(11回生・5年生)が優良賞を受賞しました。

また、藤野さんは、今大会における高校2年生以下の成績優秀者として、2024年物理オリンピック国際大会の日本代表選手候補者に選抜されました。今後、秋合宿(長野県)、冬合宿(東京都内)、春合宿(東京都内)を経て、国際物理オリンピックIPhO2024とアジア物理オリンピックAPhO2024に出場する日本代表選手の最終選抜に挑みます。

1年生がKobeプロジェクト「KU学」発表会を行いました。

1年生がKobeプロジェクトにて、入学後初めての探究単元「KU学」を終え、発表会を行いました。

入学したばかりの学校について、自ら問いを立て、自分たちの力でアンケートやインタビュー、校内でのフィールドワークなどの調査に取り組み、立てた問いに答えを見出しました。探究の「型」について実践してみるとともに、「人を対象とする調査」については倫理審査にも挑戦するなど、「私たちの学校」という身近な題材でこれからのKobeプロジェクトに入門しました。ポスターセッション形式の発表会でも、全員にとって身近なテーマであることもあって、活発な質疑応答が繰り広げられました。

講演題目一覧を掲載します。

1年生が校内でのスマートフォン利用のガイドライン作りに取り組みました。

本校ではBYODを実施しており、上級生は授業や学校行事等によりよく取り組むために、校内ではスマートフォンを含む個人のICT端末を積極的に活用し、学びの質を高めています。一方、低学年の生徒にとってのスマートフォンは、学校への集中を妨げる危険な魅力を持った存在でもあり、使用方法には注意せざるを得ない部分もあります。

学びの質を高めるための校内でのスマートフォン利用について、校訓である「自治・協同・創造」の精神に則り、学級リーダー・情報委員を中心に、生徒が主体的にガイドライン作りに取り組みました。これから1年生は、このガイドラインに沿った形で校内でのスマートフォン使用が認められることになります。学びのための使用に慣れるにつれ、ガイドラインの項目数が減り、やがてはガイドラインがなくても有意義な目的にスマートフォンを使用できるように期待しています。

3年生:沖縄研修旅行

入学後はじめての宿泊行事として、沖縄に向いました。
実行委員の生徒たちが、旅行会社の方、教員とも相談しつつ、企画・運営しました。ひめゆり平和祈念資料館・糸数アブチラガマでの平和学習、読谷村での民泊、OSP(沖縄SDGsプロジェクト)と称したグループ毎の5つテーマ学習(沖縄の食文化、米軍基地・学校交流、海洋ゴミ、赤土流出、生物多様性)などの活動を通して、たくさんの学びが得られた4日間となりました。

(2023年10月2日〜5日)

Kobeプロジェクトにてミライデザイン(Futures Literacy)を実施しました。

10月24日(火)の3~6年Kobeプロジェクトにて、
株式会社日本総合研究所リサーチ・コンサルティング部門ミライデザインラボ
橘田尚明様によるミライデザイン(Futuers Literacy)を実施しました。
オンラインホワイトボード(Miro)上の「ありうる未来」を示した
マテリアル(カード)のうち、興味をもったものをいくつか選び、
4人グループにてそのマテリアル(カード)を選んだ理由と
思い浮かんだ未来を共有しました。
その後、各グループの「ありうる未来」を全体で共有しました。

生徒のふり返り

 未来のことを考える意味ははじめはよく分からなかった。考えても結局未来は自分の思い通りにならないし、意味がないと思っていたから。しかし、この授業を通して自分の思い描く未来を想像することや、他人の未来像を知って、未来について考えることは自分について考えることに繋がり自分についてより深くまで感じることができると感じた。

 マテリアルが想像できないようなユニークなアイデアで面白かった。同じアテリアルを選んでもそこから想像する未来は違ったし、そもそもあまりマテリアルがかぶらなかったのが意外だった。今の日本の若者は、未来に対して暗いイメージを持つと言っていたけど、こんなふうにユニークでポジティブな未来を想像できる活動を行ったら少しかもしれないけど未来に対しての不安が小さくなるのではないかと思った。

 私個人としては、未来にあまり暗い印象をもっていません。それはおそらく私たちが経験した「コロナ禍」が、皮肉にも希望を見いだしてくれています。どうなるか分からなかった当時を思えば、こうして昔と同じ日常を送れていることが、未来に何が起こってもどうにかなる、という自信を持たせてくれます。なので、最初、この学習は大人たちのエゴだと、そう感じていました。ですが、この学習を通して小さな兆しを抽象的にでも考えてみることは、その明るいであろう未来に自信をもって踏み出すことができるきっかけになると思いました。

5年生が北海道へ修学旅行に行ってきました

10月2日(月)~5日(木)、5年生が北海道へ修学旅行に行きました。
入学以来、感染症対策による制限下での生活を送ってきた5年生にとって初めての本格的な宿泊行事でした。

今回の修学旅行は生徒の実行委員が中心となって企画・運営しました。
実行委員が旅行プランを旅行会社の方に交渉・相談したり、生徒の班分けを調整したりして準備をしてきました。
札幌や小樽での班別研修、ニセコなどでの自然体験など、生徒の自治によって旅行を遂行しました。

ASTA化學班がバンドー神戸青少年科学館で科学教室を主催しました

2023年10月9日(月・祝)、ASTA化學班の生徒7名がバンドー神戸青少年科学館(神戸市立青少年科学館)で「親子で挑戦!! 人工イクラを作ろう」という講座を、同館の全面協力を得て主催しました。

ASTAメンバー自身がサイエンスを楽しむのはもちろんのこと、その楽しさを他人とも共有したいという想いをもって計画しました。準備をしたり、当日に小学生親子と触れ合う中で、ASTAのみなさんは大きな気づきを得たようです。

参加親子の感想より

  • 神大附属の生徒さんの指導がフレンドリーで、子どもが自主的に取り組むことができました。(保護者)
  • むらさきレタスのしるを水に入れたら、丸くなるのが、おもしろかったです。(児童)
  • 子どもが自分でできるところが多かったので良かったです。学生の先生に質問した際、丁寧に教えて頂いて子どもが喜んでいました
  • いろんないろのいくらを作れて楽しかった(児童)  中・高生にサポートしてもらいながら、ワイワイと楽しい雰囲気で取り組めたのでよかったです。ありがとうございました。(保護者)
  • 簡単に作れて、予想したり、楽しみながら進められました。(児童・保護者)
  • 最初は、色は変わらないと思ってたけど、三色に変わると知って面白かった。(児童)  中学生・高校生の方に教えてもらえて貴重な経験ができました。(保護者)
  • 子供たちが夢中になって取り組むことができる実験だったことが良かったです。中学生のお姉さんに親切にサポートしていただきました。ありがとうございました!(=^・^=)(保護者)

ASTA化學班生徒の振り返りより

  • 今回の実験教室は全3回にわたる実施であったにもかかわらず、特に目立ったトラブルもなく、参加者の皆さんにも楽しんでもらうことが出来たようで、とてもほっとしています。化學班初めての試みということもあり、実施計画がなかなか固まらず、何度も先生にご迷惑をおかけしてしまいましたが、なんとか無事に終えることができて本当に良かったと思いました。お世話になった先生方、バンドー青少年科学館のスタッフの方々、参加者の皆様、そして共にこの企画を最後まで繋いでくれた化學班のメンバーたち、本当にありがとうございました。(5年生)
  • 今回の実験教室では参加者の皆様に楽しんでいただけたようで嬉しいです。実験教室を開催する側として参加したことで、このような活動の重要さと大変さを実感することができたし、実験手順の説明の仕方など重要なことを学ぶことができました。様々な方の支えがあってこそこのように自分たちも多様な活動をすることができるということを改めて感じました。
    今回先輩方が企画の詳細を決めたり、実験の方法を検討したりするのを間近で見てきましたが、おそらく私に見えている以上に大変なことは多かったのだと思います。来年度は私がそのようにしないといけないのを実感してすごく不安になりました。しかしこのような機会にしか得ることのできない経験があると思うので、来年度もこのような実験教室を開催することができれば、今年度の実験教室を超えるものにしたいです。今回の経験を生かしてこの化学班をつなげていきたいと思います。(3年生)
  • 初めて参加したASTAの教室系の企画ですが、多少のトラブルはあったものの全体的にうまく行ったと思います。来年以降のASTAを背負っていくつもりなので、N先輩の手際は勉強になりました。今後やっていく際は別の実験内容になると思いますが、今回の経験を参考にして企画していこうと思います。僕も楽しかったし、参加者の皆さんにも楽しんでいただけていたようなので安心しました。最後に、このような素晴らしい経験をさせていただいた先生方、先輩方、そしてバンドー青少年科学館のスタッフの皆様に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。(2年生)
  • 化学を小学生のみなさんに楽しんでもらおうというコンセプトのもと、学校を飛び出して行ったこのワークショップですが、結果的に参加された方々みなさんが「楽しかった」と言っていただけて幸いです。私自身はこういったワークショップを運営することはこれが最後になるかと思いますが、みなさんと「化学」を楽しめてよかったです。(5年生)

2年生が「みやづ宿泊研修」を実施しました

探究週間の10月2日(月)、3日(火)に、2年生が京都府宮津市の「京都府立青少年海洋センター マリーンピア」にて、宿泊研修を行いました。

2日間にわたるカッター研修、クラス活動、キャンプファイヤー、理科実習など、様々なプログラムに積極的に取り組みました。1泊の短い研修でしたが、御影駅に帰着してバスを降りる頃には、逞しい顔つきになっていました。秋学期の学校生活が楽しみです。

2年生「課題研究入門Ⅱ」で作成した新聞の発表会を行いました

2年生で「2KP」として実施されている課題研究入門Ⅱでは、6月から神戸学の総まとめとしてフィールドワークを含む探究活動を実施してきました。神戸大学経済経営研究所から小代薫先生をお招きしてアドバイスをいただきつつ、小集団ごとに立てた「問い」に基づき三宮・元町周辺にて調査をおこない、その成果を各自が新聞形式にまとめました。
9月26日(火)には、生徒がそれぞれの新聞をもちより発表するとともに、小代先生から講評をいただきました。下は優秀作品の一部です。ここでは雰囲気しかお伝えできませんが、どれも力作です。来校の機会があれば、校舎南側の生徒玄関に掲示していますので、ぜひご覧ください。

1年生探究週間フィールドワーク(JICA関西/人と防災未来センター)を実施しました

10/3(火)に、15回生1年生がJICA関西および人と防災未来センターにフィールドワークに行ってきました。15回生のフィールドワークは入学直後の住吉川散策以来初めてです。

事前学習を踏まえ、JICA関西では施設見学およびJICA海外協力隊に参加された方の講話を聴き、人と防災未来センターでは思い思いに展示を観覧しました。今後の国際協力や防災・減災学習、また社会科や理科の授業に向け、良い校外での学びの機会となりました。

生徒の振り返り(抜粋):

私も発展途上国に支援したいな、と思っていたけど、それは口先だけで、現地に行って助ける勇気はまだなかったと気づかされました。なので、実際にキルギスにいったと聞いて、とても尊敬しました。いまは実際に行く勇気がなくて、ちょっとでも金銭的な支援をしたいと考えているだけだけど、いつか本格的に調べてみたいです。 

はっきり言って、「防災学習」と聞いて僕に、「知ってるのにな…」という気持ちが生まれたことは否めません。しかし今回の、特に事前講義を聴いて、「はっ」とさせられました。まず先生の経験の視点が今まで聞いてきた、「大人」の守る人としての視点とは異なり、震災の目に見えない長い「傷」などの「そのまま感じる人」「子供」としての視点の話が悲しくて、そしてリアルで自分たちにも十分ありうる事だということを強く感じました。特に先生の「公園を見ると、たまに、もう仮設住宅はないんだなぁ」と思う、という話を聞いて、震災によって、環境ががらりと変わり、それが当たり前になるとより一層今のある程度平和な日常が大切なものになる、ということを強く実感しました。そこで、私のもともとの「防災学習」があまり実感できずに「知識」を「知る」になっていたことも痛感しました。それを踏まえて人と防災未来センターに行くと、年表一つでも小学生の時は感じなかった人々の動きを少しですが感じられました。

日本鳥学会2023年度大会 高校生によるポスター発表にて最優秀賞を受賞しました。

2023年9月16日(土)・17日(日)に金沢大学にて実施された「日本鳥学会2023年度大会 高校生によるポスター発表」にて、本校生徒が「Kobeプロジェクト」の成果を発表しました。審査の結果、本校生徒の増田咲希さん(11回生・5年生)が最優秀賞を受賞しました。

高校生クイズ決勝大会(9月8日(金)21時放送)に本校ASTAクイズ班の生徒2名が出場!

先日行われました第43回 全国高等学校クイズ選手権において、本校ASTAクイズ班の2名が決勝大会に進出しました。出場1860チームのうち上位16チームによる決勝大会の様子は日本テレビ系列で9月8日(金)21時から放送されます。(以下、外部リンク)

https://www.ntv.co.jp/quiz/

また、出場校紹介は、9月9日(土)までTVerで視聴できます。(以下、外部リンク)

https://tver.jp/episodes/ep1usbasne?utm_campaign=info_normal&utm_medium=referral&utm_source=t.co

本校の紹介は30:00〜31:33です。

Future Innovator Training「臨海実習」を実施しました

2023年8月24-25日、Future Innovator Trainingの一環で岩屋臨海実習を実施しました。神戸大学内海域環境教育研究センターから全面的に協力を得て、淡路市岩屋に立地する神戸大学マリンサイトにて行われました。その様子を一部、ご紹介します。

実習1 「海産プランクトンの採集と観察」

 プランクトンということばは聞いたことがあっても、その定義を正しく知っている人は多くありません。はじめに、マリンサイト・大沼先生からプランクトンや、とくに微細藻類について講義を受けました。そして実際に岩屋漁港にて、プランクトンネットを用いて採集を行いました。

 海水中のサンプルをしばらく保冷しておくと、プランクトンが瓶の底付近に沈みます。これをスポイトで採ってホールスライドガラスに封入して観察しました。プランクトン図鑑を見ながら一生懸命、同定・スケッチしていました。

実習2「藻類からの色素抽出、クロマトグラフィー」

 「藻類」ということばでひとまとめにされる生物も、じつは様々な系統があり、その系統によって、持っている光合成色素の種類や組み合わせが異なります。また、薄層クロマトグラフィーは、物質の吸着力や溶媒との親和性などにより、成分ごとに進む距離の違いによって混合物を分離する技術です。

 4種類の海藻と陸上植物を材料として、薄層クロマトグラフィーによりもっている色素を分離し、比較する実習を行いました。

夜の部「本校卒業生による特別講話・談話会」

入浴と夕食を済ませたあと、TA(ティーチングアシスタント)としてこの実習に参加している卒業生2名による特別講話・談話会が開催されました。附属中等で学び、現在はライフサイエンスを専門的に学ぶ先輩の立場で、現在の学修や大学生活の話に始まり、大学学部選びの話から、進路のことなど話題は多岐にわたりました。参加生徒からは勉強のしかたや目標の見つけ方など、具体的で活発な質問が飛び、白熱した議論が交わされました。

実習3「藻類の採集と同定、標本作製」

 センター長の上井先生から海藻の系統や生活環などについて講義を受けた後、ライフジャケットやシュノーケルを着用して前浜にて海藻の採集を行いました。最初はおっかなびっくりでしたが、マリンサイトの先生方に丁寧に指導いただき、うまくシュノーケルを使いこなせていた人が多かったです。海藻を見つけたら、ヘラで海藻をとり、玉ねぎネットに入れていきました。

 昼食を挟んで、採集した海藻を「押し葉標本」にしました。まずは「ソーティング」といって、色を手がかりに海藻を大まかに分類し、その後図鑑をみながら特徴に基づいて種を同定します。台紙には採集地、日付、氏名と同定した種名を記入しておき、ダンボールや吸水紙を載せて数日間、風乾させました。

生徒の感想より(抜粋)

  • 臨海実習に参加したのは一昨年ぶりの2回目でしたが、内容が結構変わっていてとても面白かったです。個人的には1日目のプランクトン採取が印象的でした。中学受験の際に覚えたプランクトンたちを初めて実際に動いているところを見ることができ、面白かったですし感動しました。また今まで何となく「小さい生き物がプランクトン」だと認識していましたが、今回あった講義で「水の流れに逆らって泳げないのがプランクトン」だと初めて知りました。(5年生)
  • この臨海実習を通して生物の素晴らしさ、面白さ、人間との深い関わりなど沢山のことを学ぶことが出来ました。もともと、生物は暗記科目だと思い、あまり好きではなく、テストでも苦手な方でしたが、今回、体験を通して身近にプランクトンや海藻に触れたことでこんなにも面白いものがあるんだと実感し、「生物」という教科が好きになりました。
    また、プランクトンの観察も印象に残っています。僕たちの知らないとても小さな世界で、大きいプランクトンが小さなプランクトンを食べていたり、死んでいるものもあれば生き生き動いているものもある。種類も沢山でそれぞれ特徴があったり、とても興味深い観察が出来ました。プランクトンについては中学受験で学んだ以来だったので、復習と新たな知識を得られて良かったと思いました。この2日間で新しい発見と考え、友達、先輩との交流、など沢山のものを得られました。臨海実習に参加して良かったです。(3年生) 
  • 今回の臨海実習を通して私が一番印象に残っているものは藻類からの色素抽出だ。学校の授業で植物が光合成をするためには葉緑体が必要だということを学んだが、たしかによく考えてみると褐藻や紅藻など緑色ではないものが藻類にはたくさんあってどうやって光合成をしているのだろうと不思議に思った。色素抽出をしてみて、褐藻や紅藻にも光合成の時に必要な色素があることがわかり、光合成をするならその植物は緑色だと勝手に思っていたが、そうではない場合もあるんだと気づくことができた。また、クロマトグラフィーの結果でβカロテンが一番上部にあらわれるということが分かったけど、なんでそうなるのかは少し難しかったし、植物の知識だけじゃなくて化学の知識もいるのだとわかった。
    海での藻類の採集で大阪湾は藻類が育ちやすい環境であることを初めて知って、実際に潜ってみると底にびっしりと藻類が生えていて驚いた。一か所に同じ種類の藻類が固まって生えているわけではなくて、いろいろな種類のものがたくさん生えていたのでとてもカラフルだった。同定のとき、図鑑の写真と実物では少し色が違うものがあって難しかったけど、それぞれの特徴はやっぱり図鑑に書いてある通りで藻類によっていろんな形があっておもしろかった。
    この二日間を通していろいろなことを学んだけど、難しくてよくわからなかったこともたくさんあったのでもっと知識をつけたいなと思った。そのとき生物の分野ばかり勉強するのではなくて、化学や地学などいろんなことを一緒に学べたらもっと生物のことを理解できるんじゃないかと思う。(4年生)

 

Future Innovator Training「富士・箱根・伊豆ジオパーク研修」を実施しました。

昨年度の糸魚川研修に続き、今年度もジオパークに行ってきました。

8/20(日)~8/22(火)、3~5年生の希望者23名が、2泊3日の富士・箱根・伊豆へのジオパーク研修に参加しました。

1日目:青木ヶ原樹海トレッキング、鳴沢氷穴、富岳風穴、西湖見学

ツアーガイドによる案内で、樹海の植生や暮らしとの関わりを教えてもらいながらトレッキングを行いました。かつて養蚕業でも利用されていた氷穴、風穴は夏でも0℃近くと非常に涼しく、大自然が創り上げた環境に大きく感銘を受けました。

2日目:大涌谷自然研究路巡検、箱根ジオミュージアム、箱根関所、芦ノ湖、丹那断層見学

箱根登山鉄道とロープウェイに乗り、大涌谷に向かいました。ロープウェイからは火山ガスによる生成物である硫黄がはっきり観察できました。自然研究路では、実際に使われるシェルター内部の見学および周囲の植生を紹介していただきました。大涌谷の名物「黒たまご」を堪能した生徒もいました。

3日目:恵比寿島巡検、龍宮窟、浄蓮の滝、葛城山見学

恵比寿島では、宿泊先のオーナーに直接ツアーガイドをして頂き、火山活動や水底土石流による恵比寿島の形成や周囲の植生、黒船の来航から学ぶ下田の歴史について、解説を賜りました。

「天城越え」で知られる浄蓮の滝では、玄武岩による柱状節理も観察できました。

最後に訪れた葛城山では、山頂で景色を一望しながら、プレートの移動による現在の伊豆半島の形成について学びを深めました。

生徒の感想より(抜粋)

〇 1日目に学んだこと

・富士山という天然記念物が得た恵について知れた。本研修に参加する前の富士山の認識は、世界遺産ですごく大きな山、という小並感なものであったが、富士山の噴出物によって、間接的ではあるが、経済が回ったということを知った時は驚きだったし、自然に感謝するという言葉の重みが増した。(5年生)

〇 2日目に学んだこと

・今日は、大涌谷の散策などを通して火山による影響や恵みと、人々の工夫を学ぶことができた。特に大涌谷では、木に葉が無く、白く枯れた状態だったことや、池や川が白く濁っていたことなどから硫黄などによる影響の大きさを実感した。さらに、探索路の道中に7つもシェルターがあり、防弾チョッキの素材で作られていることを知り、噴火によって本当に危険なものが飛んでくることを改めて学んだ。(4年生)

〇 3日目に学んだこと

龍宮窟では、上から水滴が少し落ちてきていてどこから来ているのか気になりました。
サンドスキーのところでは、とても風が強く、波が来てサンドスキーの下らへんに流れてしまうと全体が崩れてしまうと聞いて面白いなと思いました。恵比寿島では、砂岩が並んでいてその縞縞模様の部分は火山灰で火山灰がなんども降り積もってできるらしいです。普通の断層ではなくまだ固まり切っていないもので、いろんな色や形の石や大きくて割れ目がある黒い石でした。他にもたくさん色々なことを知ることができ、とても面白かったし勉強にもなりました。(3年生)

〇 今回の研修で得た一番の学び

・実際に観に行かなければ、自然の持つ迫力や、その土地の人々の暮らしは絶対に理解できないということ。(5年生)

・富士山という天然記念物が得た恵について知れた。本研修に参加する前の富士山の認識は、世界遺産ですごく大きな山、という小並感なものであったが、富士山の噴出物によって、間接的ではあるが、経済が回ったということを知った時は驚きだったし、自然に感謝するという言葉の重みが増した。(5年生)

・富士山は文化の源泉であり、山自体が信仰の対象で神様と捉えられている、と聞いて山にあるものは持って帰ったり汚したりしないように、そして富士山について深く学べるように意識して見学しました。1番印象に残っているのは富士山の水が美味しいのは溶岩にぽつぽつと空いたたくさんの穴を水が通り抜けるため、不純物がとれておいしくなる、ということです。また、青木ケ原樹海は何かが他の山と違うと最初から感じていたのは、川がないからだということに気づきました。雪解け水は雨水だけの環境だからこその生態系だと知りました。また、馬酔木など珍しい種類の植物が多く生育していることもわかりました。(4年生)

 

FIT Lecture 「五国SSH連携プログラム 生物トレセン兵庫」を実施しました

 2023年6月18日(日)、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、理化学研究所から加藤壮一郎博士をお招きして、「かえるの胚がお尻の穴を開くしくみ」と題して講演していただきました。高校時代の経験に始まり、大学学部、大学院においてどのように研究を進めてきたのかを紹介いただきました。さらには、素朴な疑問から研究テーマを作る方法についても、具体例を交えて参加者と考えました。最後に、加藤博士の今後の研究テーマについても紹介いただき、参加した1〜5年生は興味津々で聴き入っていました。参加者一同、生物学を勉強するためのモチベーションが上がるような講義でした。加藤先生は7月に熊本大学発生医学研究所の助教に着任されました。加藤先生の研究がさらに発展し、その成果をまたFITレクチャーで拝聴できるのが楽しみです。

 続いて、大阪大学理学部から梅田恭圭さん(本校卒業生)に、生物学オリンピックの問題演習・解説をしていただきました。短い時間ではありましたが、自身の経験をもとに、問題に対してどのように取り組むかについて参加者とともに丁寧に検討しました。今回の参加者から、生物学オリンピック本選出場者が現れることを期待します。

 午後には、本校教諭の樋口の指導のもと、「発生生物学入門:New培養法によるニワトリ初期胚の取り扱いと観察」と題して実習を行いました。発生過程のニワトリ初期胚を、卵から取り出し、適切に観察する方法について解説があったあと、参加者は慎重に作業を行っていました。「ハンバーガー」と聞いて、あなたが想像するのはなんでしょうか? 発生生物学の世界でハンバーガーといえば「ニワトリ」です。HamburgerとHamiltonの功績に思いを馳せながら、参加者は顕微鏡で観察できる胚の美しさに見入っていました。

 なお、このFITレクチャーは、「五国SSH連携プログラム 生物トレセン(トレーニングセンター)」としても実施され、県下の公立、私立高校からの参加者も迎えて、本校生と切磋琢磨しながら生命科学(発生生物学)を学んだ一日となりました。

生徒の感想より(抜粋)

  • 加藤先生の話は、今後問を立てる上で大切なことを言っていて、私自身の今後の研究に活かそうと思った。知らない言葉もたくさんあったが、内容は理解することができた。身近な物にも問があることが分かった。ニワトリの心臓が動いているのが見られて面白かった。(中2) 
  • 全体を通してとても楽しかったです。特に研究の流れというのが高2でやる探究活動につながると思います。また生物についてもっと知りたくなったので、学校で生物部に入ろうかなと思ったりしてます。(高1)
  • 初めは生物学オリンピックのついでのような動機で参加したが、講義、実習ともに非常に興味深いもので、とても意味のある1日となった。特に、講義の中で、科学での問の建て方に関しての話は、これからの活動にて参考になることで、このイベントに参加して一番良かったと思えることだった。(高1)
  • とても有意義だった。午前の方は内容が難しすぎて頭がパンクしそうだったけど、知らないことをたくさん知れて面白かった。どんな実験を行ってどういう仮説を立てて、どんな結果になってそこから何がわかるのか、とかを詳しくしれて楽しかった。午後の方は、意外にリーズナブルに面白い実験ができて良かった。膜を取るのが難しかったけど、心臓の動きとかを見られてとても楽しかった!(中2)

8月4日(金)・5日(土)に開催された PDA 全国中学校・高校即興型英語ディベート合宿・大会 2023 で、前期課程(中学生の部)、後期課程(高校生の部)ともに全7チームが出場しました。前期課程(中学生の部)は昨年に引き続き優勝し、2連覇を達成しました。出場した全4チームが10位以内で入賞し、ベストディベーター賞、ベストPOI賞にも本校生が多数選出されました。また、後期課程(高校生の部)も一般の部で全3チームが2勝するなど健闘しました。

8/7(月)~8/8(火)に東京キャンパスツアーを実施しました。

8/7(月)~8/8(火)に、1~5年生希望者を対象に東京キャンパスツアーを実施しました。新型コロナウイルス感染症拡大後長らく実施できておらず、本校での実施は4年ぶりになります。

東京大学本郷キャンパス見学

初日は、東京大学に在学中の本校卒業生に、本郷キャンパスを案内してもらいました。

卒業生の夕べ

本郷キャンパス研修終了後、卒業生と夕食を共にし、卒業生から中等時代の生活について、大学での生活について、進路選択に向けて在校生へのアドバイスなど、講話をいただきました。

東京班別研修

2日目は班別に、東京でないと行けない場所・体験できないものを各々計画を立てて見学してきました。

東京工業大学
国会議事堂
大韓民国大使館
国立科学博物館
日本武道館
東京タワー

生徒の振り返り(抜粋)

主に特色入試のことについてたくさんお話を聞くことが出来ました。色んなことをやっている、と言うよりもそれぞれの活動における一貫性、自分の興味関心や大学で成し遂げたいこととの関連性などを繋ぎ合わせてシナリオを作ることが何より大切であるということを知ることが出来ました。(5年)

東京大学は日本で一番入るのが難関だから、手の届かないところにあると思っていた。しかし、先輩の話を聞いてまだまだ今からでも間に合うと分かった。(4年)

先輩は、もともと化学が好きだったが今は工学部のプログラミングなどについて研究しているとおっしゃっていた。東大のよさは入学時ではなく途中で学部が決まるから、最初に色々な分野に触れて自分の興味があることをする学部に行くことができることだと思った。分からないことがあったらそのままにせずにとことん調べるというアドバイスをいただいたので、これから実践しようと思った。KPや大学生活など、いろいろなお話を聞くことができてとても興味深く、先輩をお手本に私も頑張りたいと思った。(3年)

勉強するところとして豆腐みたいな建物がドンドンドンみたいなイメージだったのが案外色々あるところだなぁとなりました。博物館や池などがなんかよかったです。(2年)

先輩は、まさか自分が東京大学に行くと思ってなかったと仰っている方が多くて、自分でも高みを目指すことが出来るかもしれないと希望がもてた。また、今やりたい事をしっかりやることで将来にいかせることが出来ると分かって今は自分が楽しいと思える学校生活を送りたいと感じた。(2年)

ガウディとサクラダ・ファミリア展においては、ガウディの作品をガウディが大事にしていたことに触れつつ、幾何学やガウディの人生に絡めて展示されていて美術と科学の関係に興味を持ちました。(1年)

東大のキャンパスに行く前は、どのような場所で、どんな人が居て、どのような施設があるのか、全く分からない状況でした。昔から、東京大学はものすごく賢い人だけが入れる場所だと思っていました。しかし、実際に東京大学に足を運んだことで、今まで「なんとなく凄そう」とおもっていたものが、「こんなに自分のやりたいことを最大限チャレンジさせてくれる場所なんだ」と感じました。やっぱりネットの情報だけで納得するのではなく、時には自分自身で経験をすることも大事だと感じました。(1年)

令和5(2023)年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会が神戸国際展示場で開催されました。

本校は、「エラー正規化処理なしの完全準同型暗号の利用可能性 -計算可能回数および要因の調査と学力試験への応用-」をテーマに 池田 響 さんが発表しました。

参加生徒の投票により選出される「生徒投票賞」を受賞しました。

齋藤元彦兵庫県知事からも激励の言葉をいただきました。

本校は、令和2(2020)年度に、「文部科学大臣賞」、「生徒投票賞」を受賞しています。

8月2日(水) 湘郡未来実験学校(中国湖南省長沙市)から視察団が来校されました。

8月2日(水)、中国湖南省長沙市にある湘郡未来実験学校の視察団が来校されました。
湘郡未来実験学校は、小学校と中学校を一体化した9年制学校です。約3000名の生徒が学んでいます。視察団は校長先生をはじめ12名で構成され、ユネスコ創造都市ネットワークの一員である神戸市を訪問しました。

本校がユネスコスクール及びスーパーサイエンスハイスクールとして教育活動を推進していることが評価され、視察対象校に選出されました。

本校の概況を説明

「SSラボ」を視察

「SSラボ」で課題研究の実験を行っている生徒に質問

正門前で記念写真

7/4(火)6年卒業研究発表会、7/13(木)卒業研究優秀者発表会を開催しました。

2023年7月4日(火)に本校にて「6年卒業研究発表会」を開催し、本校10回生が課題研究の成果として発表を行いました。また、7月13日(木)に神戸大学出光佐三記念六甲台講堂にて「卒業研究優秀者発表会」を開催し、8名が発表しました。「卒業研究優秀者発表会」は、後日本校youtubeチャンネルでアップロードする予定です。

 

第39回日本霊長類学会 中・高生ポスター発表に本校生徒2名が登壇し、1名が最優秀発表賞を受賞しました。

2023年7月8日(土)に兵庫県民会館にて実施された「第39回日本霊長類学会大会 中・高生ポスター発表」にて、本校生徒2名が「Kobeプロジェクト」の成果を発表しました。審査の結果、本校生徒の横山史織さん(11回生・5年生)が最優秀発表賞を受賞しました。

大学入学共通テスト模試・6月(マーク)の実施

5月27日(土)6年生が模試を実施しました。大学入学共通テストの本番を想定し、神戸大学六甲台第一キャンパスで行いました。

FIT Lecture「肉眼解剖学入門:ニワトリ手羽先の解剖」を実施しました

2023年5月28日(日)、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、本校教諭がニワトリの手羽先を用いて動物のからだづくりに関する講義・実習を実施しました。高校生物の教科書にも掲載されている実習ですが、1〜3年生(前期生)18名が参加しました。手羽先の水煮を作製するところからはじめ、時間をかけて丁寧に上皮を取り除き、筋や腱の構造や骨の形態を観察していました。

生徒の感想より

  • 普段手羽先を食べるときにどのような構造になっているかなど考えたことがなかったが、実際に解剖してみたら骨の位置や筋肉のつながり方を見ることができ興味深かった。人間の腕の骨と共通している部分も多いということが分かった。資料で見るだけでなく実際に作業したので立体的な構造も理解できて面白かった。(3年生)
  • お肉を骨からきれいに取り出すのが難しかった。しかし骨がどこにあってどう骨につながっているかが見れて面白かった。(1年生)
  • 普段食べる時には、大きい骨しか意識していなかったけど、解剖を通して骨が思っているよりも多くあったことに驚いた。またいつも食べ物としての見方しかしていなかったが、今回解剖の対象として見ていたので触り方が慎重になっていた。またこれから手羽先を見たら今回の解剖のことを思い出し、フォークやお箸で解剖してみたいなと思った。(2年生)

10回生6年2名と本校が、Sustainable Smart City Partner Program(サステナブル・スマートシティ・パートナー・プログラム)に、「『社会の創り手』を育てる神戸大学附属中等教育学校の次世代教育」として取り上げられました。

課題研究合同発表会を開催しました

4月13日(木)、全校生徒が参加する課題研究合同発表会を行いました。
2、3年生は代表グループが、4〜6年生は個人発表として全員が発表しました。
全校生徒700名以上が参加し、昨年度完成したLeaner's Agoraほか約20教室を会場として実施しました。

ポスターセッション形式で、活発な質疑応答も行われました。
同級生同士のディスカッションがあれば、6年生から後輩へのアドバイスもあります。入学したばかりの1年生も聞き手として参加しました。

今年度は大学の先生、本校保護者のほか、校外の教育関係者や一般の方にも公開し、たいへん活気のある発表会となりました。

カナディアン・アカデミーとの交流

カナディアン・アカデミーとの交流を再開しました。4月15日に、カナディアン・アカデミーでFun and Food Fairというイベントが開催され、本校生徒が訪問しました。各国の料理を楽しみながら交流を深めました。

On April 15, our students visited Canadian Academy for an event called Fun and Food Fair. We enjoyed the food from different countries and deepened our international friendship with them.

生徒の感想

私はインターナショナルスクールと聞いたとき外国人の子供たちが通い、英語のみを使っている学校を想像していましたが、実際に行ってみると日本人を含め様々な国にルーツを持つ生徒さんが一緒に複数言語を使いながら学んでいて驚きました。また、Food and Fun Fairは異文化理解を自然に楽しく行えるイベントでインターナショナルスクールらしさを強く感じたので、今度カナディアン・アカデミーの方々が兎原祭に来てくださる際には中等らしさを伝えたいと思います。

 私はCAの訪問にあたって、力まず楽しむ中でキャリアパスについて考えることを意識していました。CAにはたくさんのバックグラウンドの人がいて、卒業生の進学した大学のペナントが飾られていました。私のペアはCAで学んだあと母国中国の大学に進学したいと言っていました。彼らが各々の目標を目指してCAで学んでいると分かり、私も自分らしく進路実現を目指し頑張ろうと思えました。よい友達ができ、催しを楽しみ、シアターやライブラリなどの施設を見学でき、よい経験になりました。

 一つは、人間の共通性である。私は当プロジェクトに参加するまで、カナディアン・アカデミーというのは、ほぼ外国のようなところで、日本とは大きくかけ離れた、文化や価値観の違う”別世界”だと想像していた。だが、実際に訪れて、生徒たちと交流するにつれ、その想像が間違いであることを思い知らされた。生徒たちは外見や言語こそ違えど、とてもフレンドリーで寛容で、私たちと同じようにノリも良かった。また非常に積極的で物怖じしないのは、気兼ねなくボウリングの相手をしてくれたり飲み物を買いに行こうと誘ってくれたりするほどだった。やはり、人間というのは外見や境遇、言語や能力や生まれ育ちに関係なく、どこか似通っているところがあるのだということを実感した。

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