学校だより

2025年8月19日

2025年度

9月9日(火)15時から16時に
世界銀行東京事務所から
大森功一氏(上級対外関係担当官)
田中舞里子氏(コミュニケーションズスペシャリスト)を
お招きし、世界銀行の紹介を行いました。
神戸市経済観光局国際課より、
永峰正規氏と白川慎介氏の参加もありました。
Kobeプロジェクトの5講座47名の参加でした。
WORLD BANK GROUPのホームページでも紹介されました。
https://www.worldbank.org/ja/events/2025/09/09/lecture-at-kobe-university-secondary-school

Future Innovator Training「白山・立山・糸魚川ジオ・エコパーク研修」を実施しました

昨年度の島原・阿蘇・別府研修に続き、Future Innovator Trainingの一環で、今年度もジオ・エコパークに行ってきました。

7月23日(水)~7月25日(金)、3~5年生の希望者41名が、2泊3日の白山・立山・糸魚川へのジオパーク研修に参加しました。

生徒の振り返り(抜粋)

この研修で得た最も大きな学びは、自然環境と人間の暮らしは、切り離せない関係にあるということだ。 地形や地質は生態系に影響を与え、その生態系の中で人々の生活や産業が成り立っている。一方で、人間の活動もまた、自然のあり方に大きく影響を及ぼしている。 恐竜の化石から読み取れる生き物の生活、高山植物が根づく地形、険しい地形を乗り越えた道路の開発など、すべてが自然と人との相互作用によって成り立っていることを、実際に現地を見て歩く中で実感した。

そもそも日本列島のはじまりの地に訪ねたことが大変興味深く、フォッサマグナパークは圧倒されました。それが、本校の授業で学んだことや、今回の事業で見た様々な事象に繋がっており、一番の学びは、その根幹をこの目で見ることができたことです。

黒部ダムのトイレで手を洗っていたら水がとても冷たかったことがあり、友達と冷たい?気のせい?という話をしていた。そうしていたらトイレの鏡にその説明が書いていて、黒部ダム地区と扇沢地区では破砕帯の豊富な湧水を使用しているらしく、関電トンネル工事の中で約80mの破砕帯を突破するのに毎秒660リットルの4℃の冷たい湧水でずぶ濡れになりながら作業が進められていたそうだ。もちろん黒部ダム大きいななどの発見もあったが、全く関係ないところで一つ新しいことが知れてうれしかった。

1番の学びは人間と自然の関わりと保護の努力と感じた。恐竜博物館では恐竜の環境への適応とそれをどんどん解明していく人々の技術にすごいと思った。白山、弥陀ヶ原湿原、立山、黒部ダムでは自然の偉大さに感動した。自分がちょっと悩んだりしているのもものすごく小さいものに感じでしまうくらいだった。またその環境を保ち、伝え、良くしている人々の存在が分かり、人間が繋いでいることの偉大さも知った。

1日目

福井県立恐竜博物館

福井県立恐竜博物館では、広大な展示空間に立ち並ぶ40体以上の恐竜の全身骨格に圧倒されました。生徒たちは、福井で発掘された化石や復元モデルを食い入るように見つめ、地球の壮大な歴史と生命の進化の軌跡を肌で感じていました。太古の生物と、彼らが生きた時代の地球環境に思いを馳せることは、本研修の大きなテーマである「大地の成り立ちと生命の連関」を学ぶ上で、大変貴重な体験となりました。

白山白川郷ホワイトロード

午後は、白山国立公園内を通って、豊かな自然を間近に感じられる白山白川郷ホワイトロードを訪れました。道中では、落差86メートルを誇る「ふくべの大滝」の壮大な景観に目を見張りました。この滝は、火山活動によって形成された固い岩盤の上を流れており、ダイナミックな地形の成り立ちを視覚的に学ぶことができました。また、国立公園内を管理されているガイドの方から、標高とともに変化する植生、特にブナやミズナラといった木々や針葉樹の違いについてレクチャーを受け、生態系の多様性について理解を深めました。

白川郷合掌造り集落

続いて、世界文化遺産の白川郷合掌造り集落を訪れました。豪雪という厳しい自然環境に適応するために生まれた「合掌造り」の家屋が並ぶ、日本の原風景ともいえる景観の中を散策しました。特に、写真にある明善寺は、本堂や鐘楼までもが合掌造りという非常に珍しい寺院です。自然と共生してきた人々の知恵と工夫に触れることで、「自然環境と持続可能な暮らし」という研修の核心的なテーマについて考える良い機会となりました。

2日目

弥陀ヶ原湿原

2日目の研修は、立山黒部アルペンルートを横断することから始まりました。午前中は、国際的にも重要な湿地としてラムサール条約に登録されている弥陀ヶ原湿原を訪れました。生徒たちは、整備された木道を歩きながら、点在する小さな池「池塘(ちとう)」が織りなす独特の景観を楽しみました。ここでは、湿原が植物の堆積によって次第に乾燥し、森林へと姿を変えていく「生態系の遷移」という現象を学びました。弥陀ヶ原は標高が高いため本格的な森林にはならないものの、まさに「森林になろうとしている様子」を間近に観察することができ 、生命と環境の繋がりを実感する貴重な機会となりました。

室堂平

続いて、標高2,450mの室堂平に移動し、周辺を散策しました。 7月下旬にもかかわらず、多くの残雪が見られる光景に生徒たちは驚きの声を上げていました。ここは高い木々が育つことのできない「森林限界」を超えた世界であり、厳しい環境に適応した特殊な高山植物がたくましく生きています 。限られた栄養で生きる「スペシャリスト」である高山植物の生態に触れ 、生物の多様性と、それぞれの環境に適応する生命のしたたかさを学びました。

黒部湖・黒部ダム

午後は、様々な乗り物を乗り継ぎ、日本最大級のダムである黒部ダムを訪れました。深く切り立ったV字谷に建設された巨大なアーチ式のダムと 、毎秒10トン以上もの水が轟音とともに放流される光景に、生徒たちは圧倒されていました。日本の高度経済成長期の電力需要を支えるため 、トンネル工事中の「破砕帯」と呼ばれる軟弱な地盤との闘いをはじめ 、幾多の困難を乗り越えて建設された歴史を学びました。自然の力を利用したエネルギー開発と、それを成し遂げた人々の情熱に触れ、「自然環境と持続可能な開発」というテーマを多角的に考える貴重な体験となりました。

3日目

フォッサマグナパーク

本研修最大の目的地である、糸魚川市のフォッサマグナパークを訪れました 。フォッサマグナとは、ラテン語で「大きな溝」を意味し、日本列島を東西に分断する巨大な地溝帯です。生徒たちは、その西端とされる「糸魚川ー静岡構造線」の断層をまたいで立ち、自分が今、東日本と西日本の境界にいることを実感していました。地質だけでなく、食文化などの違いもこの境界と関連があることを学び 、大地の成り立ちが人間の文化に与える影響の大きさを体感する、本研修の集大成となる時間でした。

フォッサマグナミュージアム

フォッサマグナミュージアムでは、屋外で見た壮大なスケールの地質現象について、さらに学びを深めました。「鉱物は単語、岩石は文章」という展示の言葉通り、岩石が複数の鉱物から成り立つことなどを学びました。ヒスイをはじめとする多種多様な鉱物や、この地域で発見された化石の展示に、生徒たちは熱心に見入っていました。実物を見ることで、地球が持つ資源の多様性と、その美しさへの興味関心を高めている様子でした。

親不知コミュニティロード

午後は、日本海側の交通の難所として知られる「親知らず」を訪れました。生徒たちが歩いたのは、かつて使われていた鉄道のトンネルを遊歩道として整備した「親不知コミュニティロード」です。断崖絶壁が海に迫るこの地形は、古くから人々の往来を阻み、東西の文化的な交流を困難にしてきました 。スマートフォンのライトを頼りに薄暗いレンガ造りのトンネルを歩きながら、昔の人々がこの難所を越えるために払った労力や、自然の厳しさと共存してきた歴史に思いを馳せました。

親不知ピアパーク

研修の最後は、親不知の海岸でのヒスイ探し体験でした。この海岸には、周囲の山々から多様な岩石が流れ着き、石の一つひとつが、この地域の地質を物語ります。生徒たちは、ミュージアムで学んだ知識を活用して、ヒスイやお気に入りの石を探し、夢中になって波打ち際を見つめていました。自分の手で地球のかけらに触れるという体験は、最高の学びになったことと思います。

15回生3年生が万博記念公園にてFWを実施しました。

太陽の塔の内部

本校はEducation for 2075を掲げ、教育実践に取り組んでいます。50年後の世界がどのようなものかを想像することは容易ではありませんが、50年前の世界と現在を比較することで、50年後の姿の想像に近づくかもしれません。7/11に、1970年万博のレガシーを探訪しに、万博記念公園にてフィールドワークを実施しました。

生徒の振り返り(抜粋)

今の万博と50年前の万博を比べて、シンボルとなるものがそもそも違うなと思った。前回は太陽の塔で外も中も不思議で今は大屋根リングである。前回の万博で太陽の塔を見るだけで号泣したというエピソードもあった。が、個人的に太陽の塔を見て感動したのかといわれるとはいとは言えないし。今の人は大屋根リングで感動している。この50年で芸術としての感動するポイントが変化してきたのだろうと思った。

太陽の塔内の「生命の樹」を見て、こんなにも巨大な造形物が50年前に見られていたものとどこまで同じなのか、気になったので調べると、メッセージ性がブレないような再生が施されている他、当時は無かったLEDを根本にあったアメーバなどに仕込んでいることが分かった。あの幻想的で生命の不思議さを醸し出している淡い光が後から生み出されたことが面白いなと思った。また私だけでなく他の生徒も気になっていた、ゴリラの頭の欠損はあえて再生せず、50年の経過を感じさせるものだと知って驚いた。

70年万博のパビリオン跡地にソ連館跡地や中華民国館跡地があった事にとても驚いた。
ソ連は崩壊が90~91年なのでまだわからなくもなかったが中華人民共和国ではなく中華民国と書いてあった時は目を疑った。
冷静に考えると70年にはまだ国交正常化には至ってないため当たり前といえば当たり前なのだが人民共和国の方が馴染んでしまっていたのでやはり50年前の世界はまた一風変わっているんだなぁと実感した。

また、本フィールドワークでは、10月に実施予定の沖縄研修旅行の事前学習も兼ねて、国立民族学博物館を用意しました。1970年万博のレガシーであるコレクションを継承し、世界各地の民具が収集されています。世界の民族の共通点や相違点はどこにあるでしょうか。その中で、「日本」と「沖縄」はどう位置づけられるでしょうか。

生徒選出:私が選ぶこの一品

骸骨人形「酒場で興じるトランプ遊び」/メキシコ/1985年

映画「リメンバーミー」に出てくるキャラは、おそらく死者の日のこの作品からとったんだろうなと感じました。また、この作品の制作者が、「ミゲル」だったことも、「リメンバーミー」を思わせました。

軍旗/ファンティ族/19世紀後半?

かつてファンティ族はイギリスの支配下であるアシャンティ王国からの支配から抵抗するためにこのような軍旗を作り、No.をつけていくつもの旗を作っていたそうです(ネットより)。その軍旗ではドラゴンや強い動物などを示したりして自分たちがいちばん強いという内容を掲げたものでした。だがこの軍旗は調べても出てこなく下に「沸けども焼けず」という表記があるため、他の軍旗では動物で自分たちの力を表していたのにも関わらず黒人と白人を使い自分達の力を誇示しているので凄く不思議だし、そこにイギリスの黒人差別への反発などもあるのではないかと思いました。

ミーカガン(水中眼鏡)/沖縄県/1954,76年収集

水泳をやっているので気になって、展示を見たのですが、今のゴーグルと作られ方が似ている気がしました。眼鏡の部分の形も似ているのですが、紐を掛けているところが、今私が使っているゴーグルとほぼ同じで、70年も前から…!と驚きました。

木彫り「ディンゴー家」/オーストラリア/1991年

最初は犬がかわいいと思って惹きつけられた作品だったけれど、アボリジニに対する白人の差別を重ね合わせて作られたものだと知り、この作品の内容の深さを感じたため印象に残った。

いのちの輪だち/モザンビーク/2012年

この作品は自らの意思で勇気を出し、武器を捨てて平穏な家族との時間を取り戻そうとした人の生活、思いを捨てた武器によって表していたから。また、戦争下で武器を必要としても戦争ではなく武器を捨てることで平和を求めようとする強い願いも感じられたから。

トゥンブン/インドネシア・ジャワ民族/1990年代

この仮面はジャワ民族の仮面舞踏に使われるそうだが、特徴は左頬を思いっきり歪めたその顔である。民博にあった民族の仮面は、どの表情であれ大抵左右対称に作られていたけれど、この顔はそれだけでは表せない、緻密な感情であるように思う。このデフォルメしたシンプルなデザインは現代の漫画に通ずるものがあるように感じ、ひょっとこに似ているようにも感じた。自分がこれを推薦する理由は、他の民芸作品とは明らかに違う、現代にも通ずるそのデザインが、どこか芸術作品として大きな意味を持つように感じたことである。

日本全国のSSH指定校等の代表生徒が集結し、日頃の課題研究の成果を発表するイベント「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会」が、8月6日(水)7日(木)におこなわれました。

本校から参加した6年生小林晃大さんの発表「足底メカノレセプターの刺激を目的とするインソールの開発と効果検証」に対して生徒投票賞が授与されました。

以下、小林さんからのコメント:

私は「足底メカノレセプターの刺激を目的とするインソールの開発と効果検証」というテーマでSSH生徒研究発表会に出場し、生徒投票賞をいただきました。
会場では、多くの学校が多彩で独創的な研究が発表され、どれも高い完成度と工夫が凝らされていたことが印象的でした。その中で受賞できたことを大変嬉しく思うと同時に、多くの方々のご支援に心より感謝いたします。特に、神戸大学大学院 保健学研究科の森山英樹先生、藤原化工株式会社の藤原崇晃様には、多大なご指導とご協力を賜りました。
本研究は、本校の授業「データサイエンス」で学んだ統計手法を活用しており、日本運動器理学療法学会学術大会にも採択され、今後発表を予定しています。
本校のKobeプロジェクトを通じ、先生方や専門家の方々との関わりの中で、当初は不可能に思えた「開発」に挑戦し、形にすることができました。
この経験を通して、探究の面白さや挑戦することの大切さを改めて実感しました。後輩の皆さんも、たとえ困難に直面しても諦めず、自分の興味関心を追究し続けてください。

神戸大学 大学院保健学研究科 教授 森山英樹先生

藤原化工株式会社 「AshiOtO」 

7月17日(木)、神戸大学出光佐三記念六甲台講堂において、神戸大学附属中等教育学校「令和7年度卒業研究優秀者発表会」を実施しました。
本校は、教育目標である「グローバルキャリア人」の育成に向けて、教育活動の柱の一つとして「Kobeポート・インテリジェンス・プロジェクト (Kobeプロジェクト)」を実施し、教科学習等との往還で「見つける力」「調べる力」「まとめる力」「発表する力」及び「考える力」を育むことを目指しています。

本発表会はKobeプロジェクトの集大成として位置付けており、当日は校内の論文審査によって選ばれた9名が、渡邊 隆信教授・附属学校部長をはじめとする大学教職員出席の下、以下の研究テーマについて個人研究の成果を披露しました。
また、中等4年から6年の生徒全員が発表を見学しました。
なお、当日の発表は後日本校YouTubeでも公開する予定です。

[当日の発表の様子]

発表① 吉永 信美「生活排水のバイオアッセイにおけるミジンコの有用性と最適なモニタリング方法」 

発表② 森井 美月「避難施設配置設計における課題とその最適化への提案―アクセス性と公平な避難機会確保の観点から―」
 
発表③ 庄司 環「型システムによる支援の強化を目的としたPythonスーパーセットの提案及びそのコンパイラの実装」 


発表④ 浅田 結衣「 ヒト唾液における抗菌特性の解析 ―グラム陽性菌に対する抑制効果と内因性微生物叢の検討から―」 


発表⑤ 宮岡 伶光「台風の弱体化を目的とした氷投下地点の推定及び 考察」 


発表⑥ 青柳 慧「スネアドラムにおける特有の雑音現象 ―整数次倍音に着目して―」 


発表⑦ 小林 晃大「足底メカノレセプターの刺激を目的とする インソールの開発と効果検証」 


発表⑧ 渡邊 皓太朗「歴史教科書における幕末外交史観の変遷 ―嘉永・安政期の記述を中心に―」 


発表⑨ 竹内 宏「複数人から1人を選ぶ投票におけるボルダルールの 評価 ―市長選挙シミュレーションを用いて―」

 

FITレクチャー「“伝える力” が武器になる —KPからつながる大学生活とその先の進路」を実施しました

7月14日(月)、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、FITレクチャー「“伝える力” が武器になる —KPからつながる大学生活とその先の進路」を行い、本校生1〜6年生の約30名が参加しました。講師の中山先生は本校7回生の卒業生で、在学中に行った研究が「SSH生徒研究発表会」において文部科学大臣表彰を受賞するなど活躍され、現在は大阪大学大学院理学研究科の博士前期(修士)課程でmRNA医薬品の研究開発に取り組んでいらっしゃいます。
講演では、おもに「中等時代にやっておいてよかったこと(発表力の向上)」「大学生活のリアル」「大学での研究内容紹介」という3つの話題について具体的にわかりやすく話をしていただき、参加者は熱心に聞き入っていました。

参加生徒の感想(一部)

  • 今回の講義では、主にKPのコツについて知ることができたと思います。実際に中等での研究発表を簡単に聞き、KPの発表構成の考え方や研究内容、結果から伝えたいことを伝えるためのスライドの作り方を知ることも出来たと思います。そして、KPの大枠が決まるテーマ決めでは研究を最後までやり遂げるためにも、時間をかけて考えることや先行研究から新規性を見つけることが大切だということを改めて感じ、これからのKPでテーマ決めにも重きを置いていきたいと思いました。(3年生)
  • 大学や中等での生活についてのお話も大変興味深かったですし、特にいかに研究内容をわかりやすく伝えるかのテクニックについて教えていただけて、とても学びになりました。そして、KPの学会等での発表をされたとのお話を伺ったので私もしたいととてもやる気が湧いてきました。(4年生)
  • KPが具体的に、どういうことに活かされているのかを今までよく理解していなかったので、今回の説明を聞いて、KP頑張ろうと思いました。また、スライドの作り方や発表の仕方など、あまり学校で教えてもらえないことまで詳しく説明して頂いたので、これからの研究で活かしていきたいなと思いました。KPのことだけではなく、大学のことも、今まで知らなかった情報や裏技をたくさん知ることができたので面白かったです。勉強も頑張らないといけないなと思いました。(2年生)
  • 中山先輩がKPで全国1位や2位といった素晴らしい成績を複数回収められているだけでなく、勉強や三大祭の運営にも全力を尽くされていたと知り、本当にすごいなと思いました。説明がすごく上手で分かりやすく、ためになりました。(3年生)
  • KPにおいて発表する力、伝える力が大切であることを学びました。スライドを作る上での注意や伝え方のコツなど、大いに役立つ情報が得られた。今後の自分の研究に活かしていこうと思う。(5年生)
  • 今後の学校生活の新たな目標へとなりました。KPを自分の強みへと活かしていけること、大学になってもその力は活かすことができると言うことが知れて、よりKPへと力を入れていこうと思います。また、良い研究ができるよう教えていただいたことを参考に自分の研究を進めていきたいと思いました。(2年生)
  • 蝶のすごい研究は中山先生だってことにすごく驚いた!KPもすごい成績を取っているのにさまざまなことに挑戦しててきっとそれがいろんな視点を得られるきっかけにもなっただろうし、大学でも同じように仲間を作り努力するのが意外と身近にも感じれたし、裏技方法など今からでも挑戦できるし変えていけるような情報をたくさんいただいて本当に光栄な時間だった。これを活かせるよう見本としてこれからも頑張っていきたい!中山先輩も研究頑張ってください!!!(1年生)

第1回 学校見学会を開催しました

7月12日(土)、今年度第1回目の「学校見学会」を開催しました。小学4〜6年生とその保護者の方を対象に、生徒と教員による案内により校内を見学していただく催しです。参加者のみなさんと、1年生〜5年生の本校生徒「あこがれの先輩」とでグループをつくり、学校生活についての質疑応答を交えつつ、校舎や設備を見学していただきました。次回の学校見学会は、9月27日(土)を予定しています。本校での学びに興味のあるみなさんは、ぜひお申し込みください。

webサイト「キミの東大」に本校卒業生が掲載されました

高校生・受験生が東大をもっと知るためのサイト「キミの東大」に、昨年度に本校を卒業した桑畑裕太朗さんのインタビュー記事が掲載されました。

下記リンクからご覧いただけます。

キミの東大 「東大に入ろう 推薦生インタビュー2025」

FIT「生物学オリンピック講座」を実施しました

6月14日(土)、Future Innovator Trainingの取り組みの一環として、「生物学オリンピック講座」を行いました。本校生1〜6年生の14名に加えて、校外から生徒20名と引率の先生6名を迎えて、分子生物学にまつわる実習に取り組みました。本校教員の樋口と、本校卒業生でいまは神戸大学農学部で学んでいる石川遥千さん、櫻田涼太さんがティーチング・アシスタント(TA)として指導を担当しました。
午前には試料からDNAを抽出してPCR溶液を調整し、午後は制限酵素処理と電気泳動を行いました。合間にはTAのお二人による、「生命科学系の大学生活」と題した講話や、樋口が実習の原理について解説するなど、濃密な実習となりました。

参加生徒の感想(一部)

  • 緻密な作業で大変でしたが楽しかったです。マイクロチューブの使い方もそれほど難しいわけでもなく、始めてばかりの実験でしたが、結構うまく行けたと思います。ゲルに綺麗に結果がうつっていたときはすごく嬉しかったです。達成感がすごかったです。ありがとうございました。
  • DNAの切断や調整の具体的なやり方をしれて良かったです。今後はそのメカニズムについて詳しく知りたいです。今回得た教養は課題研究等で活かしたいと思います。
  • 生物オリンピックに参加するうえで実戦経験はとても大きいと思います。文献でしか見たことのない実験を行うことができて楽しかったです。また、大学生の方から非常にためになるお話を聞けてうれしかったです。今後の研究に大いに生かされると思います。
  • とても楽しかったです。動物行動学にもともと関心がありましたが、生物分子学にも興味を持ちました。普段 扱わない薬品や、実験結果にたどり着いた達成感など、いつもはあまりしない経験ができて、面白かったです。また 行きたいです。
  • 過去問や参考書では電気泳動への理解度があまり高まらなかったので、今回の実験で電気泳動の理解を深めることができました。今日は有意義な一日になりました。
  • 知らない内容で難しかったが、他校の人も含め、同じ小集団の人と会話しながら、進めていくことができ、楽しかった。普段、口にしていて、身近な「のり」のDNAから産地を特定できると分かり、驚いた。
  • マイクロピペットを使ったのが初めてだったので、何度も使用するうちに使い方に慣れていくのが感じられて楽しかったです。賑やかに実習できたことも良かった点の一つです。最後に電気泳動の結果物を見たときは感動しました。実習をすることで知識が身についた気がします。予選を勝ち抜けるよう、さらに学びを深めたいと思います。
  • 念願のPCRができて嬉しかったです。細かい作業が多く、分子生物学の大変さを体感しましたが、同時に理論を理解した状態で実験を行う面白さを味わうことができました。また、他校・他学年の人との交流もあり、多様な学校生活を知る良い機会になりました。
  • 実際に実験してみると少しのミスで結果が変わってしまい分子生物学の難しさや繊細さが分かりました。一つ一つの操作を上手くいくように練習しようと思います。
  • 説明だけではわかりにくかったPCRや電気泳動がイメージしやすくなった
  • 楽しかった。ちょっと着色が薄く見にくかった(うまく穴に入れられてなかったかな?)が、ちゃんと日本産と韓国産、切断前と切断後で違いを確認することができた。よかった。
  • もうちょっと座学があってもよかったなと思いました。
  • 友達に誘われたから参加したけど、生物がとても好きになった。他校の生徒と協力するのがとても実践的でこの先役に立つ経験になった。

14回生4年生が京都校外学習を実施しました ~自ら計画し行動する京都での校外学習~

5/22(木)、14回生4年生が京都府内で京都大学やその周辺での校外学習を行いました。 

京都での校外学習では、事前に生徒が各班で行動計画を立て、朝から夕方まで、京都大学やその周囲の散策を行いました。

京都大学を訪れ、本校OBの京都大学生の先輩から大学生活や学びについて話を聞いた生徒もいれば、京都の歴史的な街並みや文化に触れる観光を楽しんだ生徒もおり、それぞれが主体的に学びを深める機会となりました。

 

5/25(日)、神戸市産業振興センターにて行われた第69回 システム制御情報学会 研究発表講演会高校生ポスター発表にて、本校生徒が以下の成績を収めました。
・優秀発表賞 竹内 宏さん(12回生)
発表タイトル:複数人から1人を選ぶ投票におけるボルダルールの評価 ー市長選挙シミュレーションを用いてー
・優秀発表賞:高橋 祐羽さん(12回生)
発表タイトル:NPB における満塁策の有効性について

5/25(日)の大阪国際会議場で行われた、【人工知能学会・日本統計学会公認】全国中高生AI・DS探究コンペティション2025で本校生徒が以下の成績を収めました。
・AI・DS優秀賞   :遠藤杏さん(12回生)
・日本統計学会特別賞:宮岡伶光さん(12回生)
また、遠藤さんは、女子学生を応援するAI・DSダイバーシティ未来賞も併せて受賞しています。

第13回兎原祭、大盛況のうちに閉幕!

今年の兎原祭は、「PASSION」をテーマに、生徒一人ひとりの情熱と青春があふれる素晴らしい企画やステージがみられ、大きな盛り上がりを見せました。

中でも今回の目玉は、過去最多となる外部飲食販売団体の参加、バラエティ豊かなステージ企画、さらにはスタンプラリーの初実施など、数多くの新しい取り組みです。これらの挑戦が功を奏し、本年度の兎原祭は大成功を収めました。

13回目を迎えた兎原祭は、年々その熱気とスケールを増しています。生徒たちのまっすぐな情熱と、輝く青春の瞬間を、ぜひ来年もお楽しみに!

(文章・画像:兎原祭実行委員会広報局)

中庭に張られた垂れ幕
お化け屋敷「怨兎荘」
正門パネル
全校生徒でのエンディング

15回生3年生が大阪フィールドワーク(史跡・観劇)を実施しました。

4/10(金)、15回生3年生が大阪市内で史跡探訪・観劇のフィールドワークを実施しました。昨年の猛暑の影響か、今年は桜の開花も遅く、ちょうど花見の機会にもなりました。

午前:大阪城公園(史跡)

大阪城公園集合場所

午前中は、大阪城公園内で史跡やその周りに成立した文化を巡検しました。10月に研修実施予定の沖縄とはどう違うでしょうか?

生徒の振り返り(抜粋):

大阪城に関しては最早城じゃない。ただの城の形した博物館。でも、石垣に関してはある程度昔のものが残っているようだ。一つ一つの石がとても大きかった。また、外国人が非常に多く、展示があまり見えなかったうえに、売店の値段も異常で、カツサンドが1500円した。

今回のフィールドワークでは、ピースおおさかと大阪城に行った。ピースおおさかでは、資料館内にある、空爆により亡くなった人の名前が彫られている場所があり、改めて戦争の壮絶さを感じた。また、大阪城では海外からの観光客が多く、屋台も観光客向けの値段設定になっており、驚いた。

大阪城公園にはたくさんの商業施設がありました。「城」というのは外国人さんに人気なので、外国人さんに人気なアニメのグッズ店や、アニメフィギュアの展示会等が開かれていました。城の周辺にはたくさんの自然があって、渡り鳥の中でも比較的珍しいコマドリが来ていました。大阪は大部分が都市であり緑がないですが、この大阪城だけ大きな自然があり、渡り鳥達がここにしか降りれないから居たんだと思います。
大阪城ホールは様々なライブやイベントが行われていて常に人が絶えない場所です。そんな大阪城ホールの目の前にあるコンビニには、イベントなどで使うと予想される双眼鏡やご当地グッズなど私たちの住む場所にあるコンビニにはないようなものが売っていて、賢い戦略だなと思いました。

午後:ミュージカル観劇

大阪四季劇場・開演前

午後は、大阪四季劇場にて劇団四季のミュージカル「Wicked」を観劇しました。音楽・舞踊と演劇が交じり合って大迫力のパフォーマンスです。1年生のときの「わくわくステージ」や「わくわくオーケストラ」、そして2年生で観劇した文楽と比較してどうだったでしょうか?

生徒の振り返り(抜粋):

ウィキッドは映画で前半だけ見てから劇団四季を見に行きました。圧倒的な歌唱力と生歌で圧倒されました。すぐに服が変わったり場面の切り替わり、演技力全てにおいて劇を感じれてすごく面白かったです。エルファバの「グリンダが良い魔女になるために悪い魔女になる」というところに凄く感動しました。よく、「非リアがいるからリア充のヤツらがいる」みたいなことをTwitterで見ますがいいものがあるなら悪いものがあって、悪いものがあるからいいものが目立つ。ということがわかりやすい劇だったという印象を受けました。容姿だけで対応の差が変わってしまうこと、悪いものは生きにくいというどうしようも出来ない現実を表していて考えさせてくれるような劇でした。

人物用のスポットライトだけでなく影専用のスポットライトがあって驚いた。学生時代の場面で、問題に立ち向かおうとしているエルファバの影は薄く、問題を見ないようにしているグリンダの影は濃かったので、人物のポジティブさやネガティブさを影で表現できるものなんだと新鮮な感覚だった。スポットライトのふちがぼやけているのが、魔法陣の光が縦に伸びているように見えて、とてもかっこいいなと思った。後半で「あなたはこれ以上やっていけないわ!」「物事を別の角度から見ているだけ。」と前半のセリフ回収が個人的に好きだった。

全体的に戦前社会~の大きな問題の暗喩に目が行った。オズの魔法使いたちに民衆がまんまと扇動されてくさまや民衆が暴走していくさまは戦間期ドイツに似ているし、「勘違い・すれ違い」が話を作る一つの大きなテーマなのも、それぞれに固有の事情があるのも、見た目で避けたり、、というのもなかなか絶妙な比喩だと感じた。

2025年3月20日(木)に駒澤大学にて実施された

日本地理学会春季学術大会高校生ポスターセッションにおいて、

12回生の森井美月さんが理事長賞を受賞しました。

本校の受賞は2024年3月20日(水)に青山学院大学にて実施された

日本地理学会春季学術大会高校生ポスターセッションにおいて

理事長賞を受賞した11回生の坂本泰惺さんに続き2人目です。

https://www.ajg.or.jp/20250424/23011/

2025年2月16日(日)に実施された科学地理オリンピック日本選手権において

12回生の木川晴道さんが金メダルを受賞しました。

また、12回生の長谷川智己さんが銅メダルを受賞しました。

木川さんは2025年3月8日(土)9日(日)に実施された第3次選抜試験に進出しました。

https://japan-igeo.com/pdf/kagakutiri_2025_Second_Gold.pdf?ver=1.1#view=Fit

https://japan-igeo.com

交友を深める1年生と学びを深める6年生

神大附属、2025年4月の光景をお届けします。

中庭では、新しい友達とお昼ご飯を楽しむ1年生の姿が見られます。

図書室では、放課後に議論を交わし学ぶ6年生の姿が見られます。

お昼ごはんを食べる中等生
天体の運動について学びを深める6年生

避難訓練(シェイクアウト訓練)

4月18日(金)の授業後に避難訓練を行いました。新学年が始まり、学ぶ教室も変わったため、どのような経路でグラウンドに避難できるか確認を行いました。昨年は、5分51秒で避難を完了できましたが、今年は少し時間がかかり6分8秒での完了となりました。

4/14(月)、高大連携教科科目「価値創造の考え方」の初回授業日で、神戸大学眺望館(V.school)で附属中等教育学校の生徒(希望者)が大学生と受講しました。
神戸大学附属中等教育学校では、3年生以上の希望者を対象に神戸大学の授業の一部を、大学生と一緒に受講することができます。
また、神戸大学附属中等教育学校の単位「高大連携」として認められます(4年生以上)。
 

4/10(木)、令和7年度 課題研究合同発表会を開催しました。  
中等2年の代表者、中等3年~6年生の全員がポスター発表を行いました。  
また新入生も、先輩方の発表を熱心に聞いていました。  
保護者・教育関係者を合わせて約200名以上のお申し込みがあり、盛況に終えることが出来ました。
お忙しい中ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

令和7年4月8日(火)、始業式を執り行いました。

また、出光佐三記念六甲台講堂にて、令和7年度入学式を挙行しました。
17回生の皆さん、ご入学おめでとうございます🌸

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