神戸大学では、学部1年生の1年間、ドイツ語・ドイツ語・中国語・ロシア語の4言語から1つを選択し、その言語を週に2回、1年間かけて学修することになります。
ドイツ語の授業がどのような雰囲気なのか、実際に授業を担当されている先生の文章を紹介しておきます。
また、後期にはSクラスという選抜クラスも開講されます。そちらの案内もこのページで紹介しています。
授業紹介(神戸大学でのドイツ語科目)

科目一覧と概要
ベーシック科目
授業科目 | 授業内容 |
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ドイツ語初級A | (文法クラス:1年生第1Q~第4Q) ドイツ語による会話や読解の基礎となる基本的な文法の習得をめざします。文法における全体構造を理解し、異文化理解の基礎を固めることを目標とします。 |
ドイツ語初級B | (実践クラス:1年生第1Q~第4Q) 主に文法を中心とするAの文法クラスと相互補完的に、発音・文法・語彙・文章表現などを総合的、多角的に学習し、多様なトレーニングを通して、読解力や表現力の向上をめざします。 |
ドイツ語 初級SA・SB | (インテンシブ・クラス:1年生第3Q~第4Q) 1年次後期の第3・第4クォーターにおいて、「A3・B3」「A4・B4」の代わりに、「SA3・SB3」 「SA4・SB4」という名称のインテンシブ・クラスを選択することができます(通称「Sクラス 」)。ネイティブ教員と日本人教員が連携して授業を担当し、開講時間は全学部共通で火曜5限と木曜5限になります。通常クラスよりも少人数のクラスサイズなので、授業中は受講生と教師との対話が中心となります。 また、毎年Sクラス受講生の何名かは当該言語圏の大学への留学を目指し、そして実際に留学を叶えています。留学や語学研修に少しでも興味がある人は、積極的に受講することをお勧めします。(ただし保健学科を含む医学部ではSクラスの履修が認められていません。) Sクラスの履修案内に関しては、夏休み前までに、初級A・Bの各クラスにおいてチラシが配布されます。履修希望者は配布資料の説明をよく読んだ上で、各自申込手続きを行ってください。 |
アドバンスト科目
授業科目 | 授業内容 |
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ドイツ語中級C | (2年生第1Q~第2Q) この科目は、選択科目となっています。1年次で履修・習得した外国語Ⅱをさらに深めたいという学生はこの中級Cクラスから始めてみましょう。なお、医学部(保健学科を含む)と海事科学部では、この2科目は開講されていません。 インテンシブ・クラスであるSクラスの延長として受講できる「中級C1・C2」クラスも設定されています。 |
高度教養科目 | 2年次後期からは、外国語第II教育部会が提供する「高度教養科目」として、「外国語セミナーA・B・C・D・E・F」を履修することができます。外国語第Ⅱ教育部会としては、この「高度教養科目」としての「外国語セミナー」も「アドバンスト科目」の一環として位置付けています。 まず「外国語セミナーA・B」が、2年次後期から履修可能な「高度教養科目」として位置付けられています。A・Bをともに履修することが望ましいですが、どちらか一方のみの履修も可能です。また、3年次以降になってから履修することも可能です。 「外国語セミナーC・D・E・F」は、A・Bよりもさらに高度な学習内容になります。A・Bを履修していない学生でも、担当教員により十分なレベルに達していると判断された場合には履修することが可能です。また、ベーシック科目のような積み上げ式ではなく、各クォーターで独立した内容なので、他の履修科目や留学などのスケジュールに合わせて履修選択することが可能です。 |
インテンシブ・クラス:ドイツ語初級SA・SB 安田 麗 先生(国際コミュニケーションセンター・専任講師),ビョアン・カスパー 先生(国際コミュニケーションセンター・助教)
ドイツ語Sクラスとは?
ドイツ語初級SA3・4とSB3・4は、1年次後期のドイツ語初級A3・4とB3・4の代わりに選択できるインテンシブ・クラスです。SAは日本人教員が担当し、SBはドイツ人教員が担当します。学習者が主体的・能動的に学べるように、母語話者・非母語話者の立場から学習をサポートしながら授業を進めます。そのためSAとSBは必ずセットで受講しなければなりません。通常よりも少人数のクラスで(定員20名)、受講生の主体性を重視した対話中心の授業のため、実践的なドイツ語を習得したい学生、交換留学・短期語学研修に興味のある学生などに適した授業です。
SAクラスの授業内容(火曜5限)
文法の学習を中心に行うクラスですが、学生が主体的、能動的に参加できる活動を多く取り入れ、グループワークやプロジェクトワークを通して、読む・聞く・書く・話すの4技能を伸ばす学習を行います。協定校であるグラーツ大学(オーストリア)の学生やドイツ語圏からの留学生と交流し、ドイツ語で会話をしたり、プレゼンテーションを行ったりすることで学習した内容を実際に運用できるように練習します。教科書は各自が前期に使用していたものを引き続き使用し、必要に応じてプリントなどを配布します。
SBクラスの授業内容(木曜5限)
この授業では、特に文化的な観点からドイツ語を学びます。話す・書く・聞く・読むの4技能を、ニュース映像やYouTube、ミュージックビデオなどのオーセンティックなメディアを用いた実践的な文脈の中で身につけていきます。その基礎として、ドイツ語教科書「DaF kompakt NEU」の練習問題を使用します。授業内容の中心となるテーマには、地域の祭りや習慣、ドイツの教育制度、住まいの事情、メディア、そして日常生活などが含まれます。授業全体の焦点は、特に積極的なコミュニケーションに置かれており、そのためペアワークやグループワークを中心とした活動が多く取り入れられています。評価方法には、小さい単語テスト、対話練習、ミニプレゼンテーション、短文作成、聴解課題などが含まれます。
学習目標
1.さまざまなコミュニケーションの場面に応じて、自分の身の回りのことを表現する、人に物事を尋ねるなど、多様な言語行為を駆使できるようになること。
2.日常会話やメール、チャットなど、さまざまなコミュニケーションの形式に適切に対応できる言語運用能力を身につけること。
応募資格
第2外国語としてドイツ語を履修している1年生。た だ し保健学科を含む医学部ではSクラスの履修が認め られていません。
申し込み方法
第2Qの後半にドイツ語の各クラスにおいてSクラス 募集案内を配布します。各自で期日までに申し込みを 行ってください。詳細については募集案内を確認して ください。定員超過となった場合は選考を行ったうえ で、9月下旬までに履修の可否について共通教育事務 を通して通知します。