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界面科学コロキウム
2024年12月3日(火)15:10 理学研究科Z402講義室
map(建物番号82の4階)
界面科学コロキウム「ソーラーケミカル合成をめざす光触媒反応」
15:10
高難度光還元反応を実現する均一系光増感剤の開発
松原亮介 博士(神戸大学理学研究科)
炭素循環社会の実現に向けて、効率的な光還元反応の開発が望まれている。高難度還元反応の達成と、太陽光利用を目的とした吸収波長の長波長化は、時に相反する課題となるため、これらを両立させるには巧みな触媒構造の設計が求められる。本講演では、当研究室の最近の取り組みを紹介する。
16:00
半導体粉末をもちいた光触媒反応と光強度依存性
高島舞 博士(名古屋大学工学研究科)
太陽光エネルギーを用いて水や二酸化炭素、窒素を原料として、水素などのソーラー燃料やアルコールやオレフィンなどのソーラーケミカルを合成する反応は人工光合成と呼ばれ、資源・エネルギー・環境問題を解決できる化学反応として実現が切望されています。半導体粉末を用いた光触媒は、複数の光子吸収にともなう多電子移動反応に優位であり、人工光合成実現にむけた有望な候補材料です。我々は半導体粉末光触媒に照射する光の強さと反応速度の関係に着目し、おもに人工光合成反応についての光強度依存性解析研究に取り組んでいます。今回の講演では、最近の研究成果を通じて人工光合成反応の反応機構について議論します。
対面でのご来聴を歓迎いたします