入学者の声

3期生の声

国際人間科学部環境共生学科

兵庫県 兵庫県立神戸高等学校出身 2021年12月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

私は高校生の頃に、池や湖で増えるアオコについて調べ、それから水環境に興味を持つようになりました。大学に入学してから環境DNAについて学び、コップ一杯程度の水から、生物を捕獲せずにそこに生息する生態の調査ができる環境DNAについてもっと深く学びたいと考えました。例えば、環境DNAを用いた希少動物の分布調査と保全や近年問題となっている特定外来生物の分布生息状況のモニタリング調査などです。将来、国内外の様々な人と協働して地球規模で起こっている環境問題の解決に貢献できるように一つ一つの課題に真摯に取り組みたいと思います。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

国際人間科学部環境共生学科は、文理融合の学科なので一年次で幅広い教科を学ぶことができます。学びたいことが決まっている人も、まだ自分がどんなことに興味があるのかわからない人も、大学入学後いろいろな教科を履修して、自分の関心のあることを広げていってください。

法学部法律学科

京都府 京都市立西京高等学校出身 2021年12月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

僕は「志」入試を受ける際、二次試験の面接で、「自分の地元の学校を助けられるような活動がしたい」ということを、お話しさせていただきました。というのも、僕の地元は岐阜県の山間の過疎地で、小学校も複式学級(2学年1学級となる学級編成のことです)になり、人数は30人を切って、統合が心配されているからです。
入学後、岐阜と兵庫は離れていますので、なかなか地元での活動はできていませんが、代わりに父の転勤で小学校後半の3年間通った神戸の小学校(ここも全校児童当時9人と、神戸市内では極めて人数の少ない学校です)で、学校支援をする地域の方の会に入れていただき、その一員として、行事のお手伝いや学校所有の山の草刈りなどをさせていただいています。今後はより多くの卒業生がもっと積極的に母校の支援に携われるような仕組みづくりを、先生方や地域の方とも話し合いながら、徐々に進めていきたいと思っています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

グローバル化が叫ばれるようになって久しいですが、僕はその中でもあえて、「ローカル」なことを大切にしたいと思っています。故郷と呼べる場所がきちんと残っていてこそ、日本から世界に飛び出して活躍できると考えるからです。「志」入試を受けようとされている皆さんの中にも、「自分はそんなに世界で活躍できそうもないからダメだ」とか「自分は高校時代有名な大会で入賞したわけでもないのだから無理に違いない」と思っておられる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、僕も、世界に飛び出していこう、とは考えていませんし、中高通して賞をいただいたのは、「よい歯の表彰」だけです(笑)。ですから、皆さんも気負わず、これから自分がやりたいことを見つけて、それを軸に、ぜひ「志」入試にチャレンジしてみてください。皆さんと神戸大学でお会いできるのを楽しみにしています。

法学部法律学科

兵庫県 小林聖心女子学院高等学校出身 2021年12月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

私は高校生の頃、大学での学びやその先にある将来を思い描くことができず、複雑化する社会の中で自分の意思を持って志望先を決定することの難しさを痛感しながら過ごしていました。そんな私が大学生となった今、高校生がより主体的に進路選択をできるようにするべく、「学生団体WAT’er」いう関西の大学生から成る団体で高校生一人一人に対して個別的に寄り添い、大学生目線からのサポートを提供する活動を行っています。実際に、高校の授業で大学学部に関するプレゼンや個別座談会を行ったり、進路相談会企画に大学生メンターとして参加させて頂いたりする中で、高校生と対話し、言語化や深堀を促して自己理解を鮮明化することで彼ら自身が将来に向けて考え、行動できるよう自省の場の提供をしています。自らの意思で進路選択する大切さを今でも忘れず過ごせているのは、悩みながらも志望意思を固め、強い志を持って「志」入試に臨んだ経験が活きているからだと感じています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

「志」特別選抜は、文字通り各々の受験生がもつ「志」が武器となる入試形態で、所謂受験戦争で勝ち抜くための力だけで合否が決まるものではありません。私自身、面接の際に面接官の方が、私が持つ価値観や志を真っ直ぐに聞いて尊重して下さり、受験直後に「この入試を受けられて良かった。」とひしと感じたことを今でも鮮明に覚えています。皆さんも「高校時代に輝かしい成績を収めたわけではないから・・・」と気弱になるのではなく、自分軸を大切にして、あなたが持つ強い「志」を武器に、是非「志」特別選抜に挑戦してみて欲しいなと思います。神戸大学で、各々の「志」のカタチと出会えることを楽しみにしています。

医学部保健学科看護学専攻

鳥取県 鳥取県立鳥取西高等学校出身 2022年1月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

私は医療活動において多職種によるチーム医療のより良い関係を導く調整役となるとともに、看護師として患者さんやそのご家族、周囲の方に寄り添った看護を提供できる知識や技術を学びたいと思い入学しました。1回生のうちは一般教養も重要であるため、専門的なことを学ぶのは週に1回であることや、コロナ禍ということもあり将来の仕事につながるような活動が現時点でたくさんできているとは言えませんが、少しでも優れたコミュニケーション能力を身につけたいと思い、手話を勉強しています。2回生になれば専門的な知識や技術を学べる機会が増えるのでより勉強に励んでいきたいと考えています。また、どのような場面でも、より多くの方々の安心につながる看護ができるよう、手話以外にも語学習得やボランティア活動、人権に関する学び等に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

志入試では、高校で学ぶ教科による勉強の知識だけではなく、現在、身の回りであるいは日本で、世界で起きている様々な問題、課題について興味、関心を持ち、自分自身が解決に向けて何ができるのか、どのように関わることが良いのかを周囲の人の意見や考えにしっかりと耳を傾けた上で考え、自分の言葉で発言できる力が求められると感じています。そのために、日常生活の中でより多くのことに目を向けたり、より多くの人と協働で活動をしたりすることが必要です。また、自分が描く看護に対する将来像をぶれることなく持っておくことが受験の際の大きな武器になると思います。自分自身の強い「志」を持って入試に挑戦していただければと思います。

医学部保健学科作業療法学専攻

大阪府 大谷高等学校出身 2021年12月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

私は、志入試の面接の際に、障害を持つ子供の支援にかかわれるような作業療法をしたいということを話しました。というのも高校生の時、ボランティアで発達障害の子供の支援をしている団体の活動に定期的に参加していたからです。そこに通っている保護者の方から作業療法というものがあることを教えてもらい、そこからだんだん興味をもち、作業療法士を目指すことに決めました。現在は予定が合わずそのボランティアには参加できていませんが、別の形で障害を持つ子供とかかわらせてもらっています。今は、私は先輩の紹介で重症心身障碍児を対象にする放課後等デイサービスでアルバイトをしています。普段の生活では経験できないようなこと、気づかないようなことをたくさん学ぶことができています。今後は、大学での勉強を支援に活かせるように勉強に励みたいと考えています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

志入試は、いわゆる学力テストだけでは合否は決まりません。このことを自分にとって有利なのか、不利なのか、どう考えるかは自分次第です。大学が求める模範解答以外に自分が考えていることを聞いてもらえるため、私にとっては有利な入試だと思い、受験しました。受験しようと考えている皆さんの中には「高校時代の輝かしい成果がなければ合格できない」と思っている方がいるかもしれません。確かに、高校生の間から研究などをしているすごい人もいます。しかし、私が入試の際にアピールしたのは、ボランティアに参加していたこと、部活動を続けていたことなどで、特別なことではありません。特別なことがなくても受験できます。このように書けば少しは身近に感じられるのではないでしょうか。私は、志入試にチャレンジして、合格した後輩が増えることを楽しみにしています。

工学部情報知能工学科

大阪府 大阪府立岸和田高等学校出身 2021年12月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

僕は「志」特別選抜の三期生として神戸大学に入り、日々の授業を頑張っています。僕は工学部の情報知能工学科でプログラミングを学びたいと思い志特別選抜を受けることにしました。一年生のうちは教養系の科目で時間割がかなり埋まってしまい、とにかく忙しいです。一つアドバイスをしておくと、日ごろから科目ごとに少しずつ勉強しておいた方がいいです。わからない科目をためておくと確実に授業に置いて行かれます。授業自体の難易度は高校の二倍、三倍は難しいのではと思うほどです。 ただ、テスト自体は高校の時の勉強量をそのまま続けていれば普通に解ける難易度です。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

これから神戸大学に入ってくる、もしくは入ろうと思っている方は、神戸大学は先生方が親切でいい大学なので楽しみにしていただけたらいいなと思っています。ただ、通学の「山登り」は覚悟しておいた方がいいと思います。かなり坂がきついので。

農学部食料環境システム学科食料環境経済学コース

京都府 立命館高等学校出身 2021年12月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

大学では、国際交流や農業実習をしてみたいと考えていました。農業実習については、選択科目として丹波篠山市に行って農業をする授業があったので、それを履修しています。農業の楽しさや大変さを知るだけでなく、問題解決の方法を考えるということも同時にしています。コロナ禍で国際交流が難しくなっていますが、この春休みにフィリピンとのオンライン国際交流プログラムがあり、それに参加する予定です。オンラインのため限られてしまうこともありますが、できるだけ自分の英語力を高め、その土地の文化を知ることができるよう努めていきたいです。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

志入試は文系型の入試になりますが、実際の授業では理系科目がとても多いです。特に数学は、経済学の分野でも大変重要です。文系出身で来られる方は、事前にしっかりと対策をしておきましょう。

海洋政策科学部海洋政策科学科

北海道 北海道小樽潮陵高等学校出身 2022年1月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

私はこの大学に航海士のライセンスを取得するために入学してきました。しかし現在私が取り組んでいることはライセンスに関わりがあることも多少ありますが、ほとんどは総合教養や基礎教養と呼ばれる言語や数学などの講義です。とはいえ、この現状に不満があるわけではありません。

私の学科のアドミッションポリシーとしてあるのが「海のエキスパートの育成」です。海のエキスパートとはただ単に海についての技能者だけだと私は考えていません。つまり基礎的な教養に関しても深く理解を示し、それを自身の専門、つまり海へと応用していける人材が海のエキスパートだと考えています。

また学外での学習において、最近は海技士免許の筆記の勉強を始めようと考えています。先輩の話では在学中に一級の資格まで筆記試験を終わらせている人もいるそうなので、少しずつ勉強を進めていこうと考えています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

志入試では、学力は最低限しか求められていないと思います。学力テストの内容は基礎的なことがほとんどです。少なくとも高校の授業を理解できていれば問題の理解はできると思います。ただ、だからといって3割や4割取れればいいといっているわけではありません。とはいえ、8割9割必要とは感じませんでした。 私が感じたことは信念と行動力が問われているということです。面接は当然として、実習なども通して自己をいかに表現することが大切だと思います。

海洋政策科学部海洋政策科学科

兵庫県 神戸大学附属中等教育学校出身 2022年1月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

「志」を受験しようと思ったきっかけは、受験のチャンスが1回増えるからです。合格する可能性はどちらかと言えば低いと言われていましたが、一般選抜の前に試験の感覚や雰囲気を掴むためにも受験を決めました。そして個人的には、高校の時にプログラムの一環で研究活動や海外研修を経験していたこともあり、一般選抜のような、紙の試験の結果で合否が決まる試験よりも、自分の「志」や経験をアピールできる試験だと考えたため、挑戦しようと思いました。

高校3年生の12月に合格が決まり、入学までもかなり時間の余裕があったので、一般募集されていた海洋関係のプログラムに入学前の2月から参加し、自分の学部に対する知見を深めるようにしました。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

もし「志」で受験をしようか迷っているのなら、私は迷いなく受験することをオススメします。一般選抜では、試験の答えしか書けませんが、「志」選抜なら面接などで、あなたが大学でやりたいこと、高校で頑張ったことなどを先生に直接ぶつけることができます。他の大学にはないチャンスがあるので、是非思いの丈をぶつけに受験してください。

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