入学者の声

2期生の声

文学部人文学科英米文学専修

福岡県 福岡県立明善高等学校出身 2022年1月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

大学入学前から海外に興味を持っていたので、現在は常に海外とのつながりを意識して、語学を学ぶことはもちろん、外国人学生との交流などを積極的に行っています。留学生と一緒に授業を受けたり、交流イベントを通じて仲良くなった留学生とオンラインでの交流を続けたりしています。また、たくさんの専修を持つ文学部の特徴を活かそうと、今までは興味のなかった芸術学やドイツ文学を学んでいます。実は私は志入試の受験したときには「東洋史を専修したい」と思っていました。しかし、入学後、英米文学をもっと深く学びたいと思い、入学前には想像もしていなかった英米文学を専修することにしました。今では、英米文学作品を通して、歴史や社会問題、時間の捉え方など、幅広く深い視野を持って様々な作品や文学の役割などを学んでいます。英米文学を専修したからと言って、東洋史への興味が衰えることはなく、東洋史の授業を受講し、自分の専修である英米文学とのつながりなどを模索しているところです。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

まずは、自分を見つめ直すことが大切だと思います。「今までに自分が頑張ったこと」「神戸大学でやりたいこと」「将来何がしたいのか」など、自分を分析し、ありのままの自分を大学にぶつけてみてください。大学は高校までとは違い、自分のやりたいこと、今何がやりたいかなどを選択できる場所です。自分のやりたいことを貪欲に全力でつかみに来てください。志入試の良い点は、学力以外の自分の魅力を自分でアピールできる機会があることだと思います。その機会を活かして、大学に自分の魅力を存分に見せつけてください。その魅力は決して特別なことでなくていいと思います。高校時代に一貫して頑張った部活、何かに衝撃を受けて始めてみたこと、将来どうしても叶えたい夢など、他の人にはない自分だけの魅力を携えて、志入試に挑戦してみてください。様々な個性と魅力を持つ皆さんと神戸大学でお会いできることを楽しみにしています。

法学部法律学科

大阪府 常翔学園高等学校出身 2022年1月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

大学入学後は課外活動や留学、学内プログラムなどを通して幅広く知見を広げていきたいと考え、「志」特別入試に挑みました。2020年度入学の私は、コロナの影響により、入学前に思い描いていたものとは異なる目標のもと大学生活を送っていますが、充実した学生生活を送ることが出来ていると感じています。

現在は、部やサークルの一員としての活動だけでなく、法経連携専門教育(ELS)プログラム生としての学修にも力を入れています。ELSプログラムでは、私が関心のある「環境」の他、「社会保障」や「知的財産」などの様々な社会問題について、法学・経済学の観点から複眼的に考えています。具体的には、共通の関心を持つプログラム生と関連する論文の調査を行い、調査結果をプログラム生全体で共有しあう中で、関心に限られず幅広い知識や問題意識などを高めています。

今後、ELSプログラムでは、社会問題に関連する現地視察や見学会における意見交換会への参加、関心についての論文執筆などに取り組みます。それぞれの機会を最大限活用して、知見を広げていきたいと思います。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

「志」入試に関心があって募集要項などの提出書類を読まれた方の多くは、「神戸大学の求める学生像はやはり高い、自分にはとても難しい」と思われたのではないでしょうか。私も実はその1人で、特に「出願時における提出書類作成の手引き」を高校生の頃に読んだ時には、留学や科学オリンピックへの出場、論文執筆経験などが活動実績の例として記載されており、圧倒された覚えがあります。確かに、「志」入試合格者の中には高校在学中に留学した人、高校生ながら大学との共同研究を行っていた人など、輝かしい実績を持つ人もいます。

しかしながら、私を含めそのような実績を持たない人も合格しています。私が合格できた理由を2回生のいま振り返ってみると、「神戸大学法学部」を志望するに至った「ストーリー」を書類や面接で明確に示すことが出来たからだと考えています。私の場合だと、諸外国の地域間格差という問題について強く意識し、その問題にアプローチできる国際公務員になるために、高校生の自分に出来ることを最大限行った上で、必要な環境が整っている神戸大学法学部を志望するという「ストーリー」でした。「志」入試という名の通り、志望者の「志」が評価されていると言えるのではないでしょうか。結局、国際公務員という目標は諸事情から別の目標に変わりましたが、そこに至るまでの「ストーリー」もあります。

「志」入試に関心のあるあなたにも、高校生活や今までの人生を振り返ると「ストーリー」があるはずです。あなただけの「ストーリー」を「志」としてアピールしてみてはいかがでしょうか。

農学部生命機能科学科応用機能生物学コース

愛媛県 愛媛県立西条高等学校出身 2022年3月掲載

神戸大学入学後の今、取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

私は、過疎化が進んだ集落で生まれ育ったので、将来はそのような地域を農業から活性化していきたいという目標をもって、「志」特別入試を受験しました。

私が今力を入れているのは、実験や実習などの大学の授業と、サークル活動です。実験では、高校や大学の授業で学んだことを実際に目にすることができるので、より理解が深まり、普段の授業の内容もさらに面白いと感じるようになりました。「実践農学」という授業では、丹波篠山市の上宿という地区に出向いて、地域の活性化や農業の在り方について考え、実際にプロジェクトとして大学生の自分たちにできることを実践しました。地域の方々とのコミュニケーションの中で、それぞれの思いを知ることができ、自分が将来やりたいこととも直結していたので、とてもやりがいを感じました。

サークル活動では、アルティメットというスポーツを始め、週3回の練習に励んでいます。練習や試合について、全て自分たちで考えて活動するのは大変ですが、大学生の今しかできない貴重な体験で、自分にとってプラスになっていると感じます。また、農業サークルに参加して、地元の農家の方と交流する中で、地域農業の特性や問題点などを知ることができ、とてもいい経験になりました。これからも、大学生のうちにしかできないようなチャレンジをたくさんしていきたいと思っています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

「志」特別選抜では、テストの点では評価できない部分をアピールできるところが最大の魅力だと思います。私は学力には自信がありませんでしたが、自分が今までの経験の中で考えてきたことや、これからどうしていきたいのかを伝えられるよう努力しました。「志」特別選抜では、自分の意見や考えをしっかりともって、それを言葉にして伝えてほしいです。そして、そのためには、とにかく様々な経験をし、より多くの人と関わるということが最も重要だと私は思います。私は、災害ボランティアに参加した際、実際に被害の状況を見たり、地域の方の話を聞いたりすることで、農業被害の厳しさや地域活性化の必要性を改めて実感したことが特に印象に残っています。私はこの時、地域に貢献したいという気持ちがより強くなりました。  勉強で身につく力ももちろん大切ですが、それだけではなく、様々な経験を通して、より多くの人と関わり、たくさん話を聞いてほしいと思います。そして、その経験から自分で考え、感じたことを大切にしてください。その経験は、入試だけでなく、その後の大学生活や人生を、さらに豊かにしてくれるものであると思います。

© Kobe University All rights reserved.