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2013年10月4日更新

学術講演会

2013年10月16日(水)13:20 理学研究科Z302講義室

水分解光触媒BaLa4Ti4O15のキャリアダイナミクスおよび触媒活性における助触媒効果
薮田光教
京都大学理学研究科博士課程
13:20-13:50

水分解光触媒BaLa4Ti4O15(BLT)は、水素発生の活性点となるNiOxを助触媒として担持することで活性が飛躍的に上がる。その活性上昇はBLTからNiOxへの励起電子移動に起因すると考えらるが、その電子移動の時間スケールやNiOx/BLTにおける酸化還元反応の時間スケールは明らかでない。本研究では、拡散反射過渡吸収分光法によりBLTのキャリアダイナミクスを調べ、BLTからNiOxへの電子移動が500 fs程度の時間スケールで起こり、また、NiOx/BLTにおける水分解反応では、還元反応が酸化反応より1桁程度早い時間領域で起こると結論した。

Raman Observation of Sr-doped NaTaO3 Photocatalysts
Longjie An
神戸大学理学研究科博士前期課程
13:50-14:10

固相法によってSrをドープしたNaTaO3光触媒を調製し、その組成と構造を蛍光X線分析・ラマン分光・走査電子顕微鏡観察・X線回折によって調べた。1 mol%を超えるSrをドープしたNaTaO3粒子の表面はステップ状に再構成し、同時に新たなラマンバンドが860 cm-1に現れた.860 cm-1バンドの成因と表面再構成との関係を考察する。

ご来聴を歓迎いたします     

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