2021.2.13(土) 第8回
思考と空間の片付けパーソナルトレーナーによる
「思考の片付けで育児に追われない暮らし」の提案についてお話
小さなお子さんがいらしゃるおうちはもちろんそうでないおうちでも
片付けがうまくできればとても気分がいいものです。
散らかったおもちゃ等を片付けるとき お子さんに「片付けたらすっきりするよ」と声掛けしてもなかなか伝わらないものです。
子どもにとって楽しいこと(例えば 片付けた後にプラレールを思いっきり広げて遊べる。友達に遊びに来てもらう。)=目的 をイメージして
逆算して そのためにどうするか(15分で片付く状態、探しものをしなくて済む、好きなものをかざるスペースができる)=目標(目的へのスモールステップ)を考えてみる。
保護者は現在の状態から目標(スモールステップ)への支援、配慮してみる。という流れの紹介をしていただきました。
目的(生きていることが楽しいと感じられる)>整理(目的のため⇔今必要なこと?)>収納(自分に合った片付け⇔どこをどうやって)
これを子育てに置き換えて
目的(どんな人生を送りたいか)>目標(目的のため⇔できるようにする必要がある)>手段>その子にあったサポート(どんな支援を使う、支援者へ伝え方)
2020.12.12(土) 第7回 ぽっとらっくZOOMクリスマス会
シュタイナーのクリスマスについて:リンゴろうそくのお話
保護者様からの一言
今年は皆さんコロナの影響で生活が変わった年でした。
保護者様から
・在宅ワークになり 自宅にはいるけれども仕事中なので 遊んでくれると期待してくる子どもに対応できずなんとも居心地が定まらない、、。→ZOOM工作の際のお子さんへの丁寧な対応を垣間見て 充分穴埋めはできているご様子。
・4人きょうだいで 1歳と3歳が 元気な反抗期で毎日大変です。反面 今年小学生になった1番目のお子さんが しっかり成長し 発達が少しゆっくりの2番目のお子さんが それについていく形で成長をしている様子。1歳児はなんと靴下を自分ではける!?という快挙。4人」きょうだい賑やかで楽しそう。
・兄弟がとにかく仲が良くて 双子のようという参加者。
2020.11.1(日)第6回 ぽっとらっく zoom講習会
中塚 志麻先生
「レジリエンスプログラム②(元気でしなやかな心を育む)
言葉と絵本を見つけよう」
今回は「言葉を大切にする=無意識で差別や偏見を助長する言葉を使用しない」という視点からレジリエンスを高めていくことを考察しました。近年のワイドナショーなどでは「誰かが悪い」という視点からのメディア報道が多い。無意識に使う言葉に気を付ける。メディアを含むすべてのコミュニケーションチャンネルで人々を尊重し、力を与える‘PEOPLE-FIRST@LANGUAGE`を大切にする。
相手に力を与え、力を引き出す言葉や絵本、書籍、映画などに目を向ける。
参加者の皆さんに元気がる、レジリエンスを高めると感じる絵本、格言や名言を紹介していただきました。抜粋させていただきますと
・あなたが悪いのではなく、やり方が間違っている。
・置かれた場所で咲く。
・おごらず、人と比べず、平気に面白がって生きればいい。
など
参加者各自の人生観や体験から 選ばれた言葉で それぞれ説得力がありました。
絵本についても いろいろな角度からご紹介していただきました。
あらすじの紹介を聴いているだけでぐっと来てしまった「にわとりの歌」「ママがオバケになっちゃった」、愛されることも幸せだけど愛することができるのは何よりも幸せ、名著「100万回生きた猫」、参加者がご夫婦協力してドカーンとかの効果音で盛り上げている様子を教えていただいた元気が出るに違いない「のらねこパン工場」などなど どれも一度もしくはまた読んでみたい本です。
機会があれば 皆さんもどうぞ。
2020.10.17(土)第5回 ぽっとらっく ZOOM講習会
大歳 太郎先生「発達を促す遊びをとおした作業療法士の支援」
就学前のお子さんの不器用さの例(よく転ぶ。おもちゃで遊ばない、鉛筆、ハサミ、箸が使えない。ボタンができないなど)をげ挙げ その理由と改善方法を教えていただきました。感覚ががうまく働かないのがうまくできない理由のす。では感覚とは?
視覚、聴覚、味覚,臭覚、前庭覚、固有受容覚、触覚などです。
講義では これらの感覚についての説明と 家庭でもできる感覚を向上させ具体例を紹介していただきました。
また お子さんの感覚(前庭感覚、固有感覚、視覚)の三段評価方法としてJSI-Rがあるということも紹介していただきました。
2020.9/20(日)第4回 ぽっとらっく ZOOM講習会
井原 一久先生 「発達の遅れがある児童への運動指導」
前半 親子で簡単体操
親子で2人で1組になり 例えば タオルを引っ張りあう、紙風船を背中で受け止めるなど 子どもが楽しくなるものをアスロン体操教室の生徒さんにもご参加頂き、いくつか実演しながら紹介していただきました。軽く汗が出るくらいでなかなかしっかり運動しました。
楽しかった反面、現場だとその場のリズムや雰囲気で真似しやすいものも ZOOMで画面越しで一方通行になってしまうという難しさもありました。今後実施するうえでの課題となりました。
後半 講義「「発達の遅れがある児童への運動指導」
運動企画(自分ができる運動能力を土台にして次の新しい動きを習得していく脳の神経伝達過程)の能力をいかに上げていくか? 子どもが熱中する要素((競争、偶然,浮遊感、ものまね)をとりいれ 平衝系、移動系、操作系の36の動きをもとにした運動を図解入りで紹介していただきました。例えば じゃんけんゲームは 競争と偶然の組み合わせだったり ブランコはビューンとゆれる快感を感じることができる浮遊感です。
最後は 時間切れとなり説明が短くなってしまいました。眼球の動きの大切さのお話でした。
眼球の動き、前庭覚の影響の大切さ。ボールが苦手→目で追えていないことが多い→読み書きの遅れに影響、奥行知覚に影響。
対策として 目の動きを鍛える。←目を鍛えるには前庭覚を鍛える。これは平衝・バランスを整える機能や姿勢、眼球運動、筋緊張などに大きく影響する。具体的に前庭覚を鍛えるには 鉄棒でまわるなど。
今回 こちらの時間設定の関係で 後半 グループデスカッションの最中で 終了してしまい申し訳ございませんでした。後日 グループデスカッションで質問が途中になってしまった雲梯などのいくつかの質問について井原先生からアドバイスをいただきました。
保護者様からの質問
雲梯(うんてい)のポイントは?
井原先生からのお答えの一部抜粋。
「
大人や高齢者などの研究で言うと 握力の強い人は弱い人に比べ他の身体の部位の筋力をより連動して出しやすくなるとのことが言われています。腕や足やおしりなどの筋肉の力が 同じ筋力であれば、握力の弱い人より強い人のほうが身体の他のパーツの大きな力を引き出しやすいということです。つきましては うんていなどで握力を鍛えることに意義はあると思います。
そこで 握力を上げるトレーニング方法ですが
① まずは鉄棒に ぶら下がる 1回10秒とか、、。
② お風呂のお湯の中で グーパー遊び。
などなどいいのですが 身体全体使って引っ張り合っこ、取り合いっこする遊びなど親御さんと一緒にしてあげると楽しくかつ上げたり下げたりしながらやれていいかと思います。身体全体踏ん張った中で手に力を入れる状態をたくさん作ることで、手の力の込め方がつかめてくると思います。」
井原先生、いつも丁寧に対応して下さり 有難等ございます。
2020.8/22(土)就学後の集いZOOM
内容は ①「神戸市立の通級に関して」(神戸市教育委員会)、②「支援が必要な子どもたちの進路について」(いぶき明生支援学校進路指導部)③「神経発達症とよく見られる合併症」(神戸市総合療育 診療科長)の3つで そのあと 保護者様から前もって受けていた質問をさせていただく形で進行させていただきました。
①高校の通級は 2018年度制度化されスタートしました。この新しい取り組みに 現在担当の先生方が「通級」を神戸市内の学校関係者に浸透させるべく試行錯誤しながら
日々奮闘されているご様子がうかがえました
中学で何らかの支援が必要なお子さんが増える中、高校での通級によって
・予定管理などが自分では難しい→助けがあればスムーズに
・人間関係のプログラム
・社会参加プログラム、ソーシャルスキルプログラム
等により 学校生活をスムーズに 不登校など防ぐなどの効果を目指している。
②いぶき明生支援学校 進路担当の先生のお話で 「わが子にとって、小さな成功体験の積み重ねや他者からの承認を得やすいのはどの環境か?」という角度から考えてみることの大切さをおっしゃられていました。褒められ小さくても成功体験を多く持っている子どもは、のびやかで自分に自信が持てるということです。小学校から中学へと進路を進める際 どの保護者様も ー支援学校中学部、中学校(普通学級)それとも中学校(支援学級)ーどの形がわが子にあっているのか 頭を悩ませるところです。いろいろな基準の中に 「承認を得やすいのはどの環境か?」という1項目も大切な要素のようです。いかがでしょうか?
③神戸市総合療育センターの高田先生からは「神経発達症とよく見られる合併症」のお話でした。睡眠障害、多動、不注意、衝動性、不器用、チック、てんかんなどについて概説され
ました。
質問コーナーには たくさんの質問をいただきました。
その中の一つで「いつ本人に 発達障害であることを伝えるのがいいのか?」という質問に対して 伝える時期は中学生ぐらいの段階で理解力に合わせてということでした。高田先生が静かだけれども強く言われたのは「例えば あなたはアスペルガーよとか ADHDとかいう障害名で伝えることは 好ましくない。あなたはこういういいところもあるけど こういう傾向もあるから注意していこうね。というように その子どもが持つ性質の傾向として伝えることが大切です。本人が肯定的に特性を受け入れるようにすることが大事。」とおっしゃっていました。
質問コーナーは 今回ZOOMのため どうしても一方通行で 細かい応答ができず申し訳なかったです。
いぶき明生在校生の保護者様からの質問(中学から高校へのコース分けに関するテスト結果の内容の詳細がわからないので 将来のため何を改善すればいいのか知りたいし、これができればこのコースが選べるという基準がわかりやすければいいのでは)に対しても 就学後の集い当日にはそのままで終了になっていたのですが 当日講師をしていただいていた いぶき明生の進路担当の先生が 後日その保護者様に再度 連絡をしていただいたようで 学校からもう一度お話を聞かせていただきたいということで話し合いが持たれたそうです。小さな改善の一歩になればうれしいです。また 誠実に対応をしていただいた進路担当の先生ありがとうございました。
司会 小野玲先生(保健学研究科パブリックヘルス領域 准教授 地域連携副センター長)
ZOOM他サポート 山本 暁生先生(大阪医科大学 看護学部 助教)(ボランティアとしてご参加)
2020.7/28(火)免疫力をupの提案 その③
免疫力をつけるための三種の神器は「食事、睡眠、運動」です。
4月は食事、5月は睡眠、そして7月運動についてお話します。よかったらお付き合いください。
目的によって運動の種類や強度は異なりますよね。免疫力をつけるのは健康のためで、やり過ぎで体をこわしてしまっては 元もこもありません。食事や睡眠のように適度な運動を1日の生活に取り入れるというのはどうですか?毎日〇時になったら ウォーキングやストレッチをするとか、、、。(適度な運動:やってしんどくならない、やった後「あ~いい気持ち」と思える)
でも家の用事ってアトランダムだし、今は+テレワーク。
なので、掃除や子どもとの散歩・買い物もエクソサイズにしちゃう!
高いところの掃除は、しっかり体を伸ばしてストレッチ。子どもとの鬼ごっこで瞬発力を養う。買ったものをリュックに入れて背負って歩くと背筋強化。信号待ちで縁石を利用して足のストレッチ。
etc、
何のために、どこの筋肉のために、なんてこと意識すると運動効果は上がります。
食事、睡眠、運動すべて ほどほどに。
養生を心掛け 未病先防しましょう!(みびょうせんぼう:病気にならないようにすること。)
by 高村先生(ぽっとらっく保育士・国際中医師・国際薬膳調理師)
11月9日 レジリエンスを高める研修プログラム
講師 中塚志麻氏 (神戸大学大学院保健学研究科 研究員
神戸教育短期大学 講師)
レジリエンスプログラムは、5月、9月に続いて3回目です。
初めて見学の参加をした大学生が
「レジリエンスって 一般の保護者には難しくないですか?」という素朴な疑問を持ちました。
レジリエンスとは「回復力、立ち直る力、弾力性。単に強さや耐性のみを示すだけではない」(中塚先生 お話より)
確かに レジリエンスって何っ?難しい横文字!と思いました。
講師 中塚志麻先生のお話と 保護者さんとのデスカッションで わかりやすく、日常で役立つ知識に変換されます。
以下 保護者さんと 中塚先生の グループデスカッションです。
中塚先生:「皆さんやお子さんにとっての レジリエンス高める本って何かありますか?」
保護者①:「アンパンマンが思い浮かびます」
保護者②:「{もうぬげない}なんて うちの子そのものです」
中塚先生:「ヨシタケシンスケさんね。面白いよね。{おしっこちょっぴりもれたろう}も面白いよね」
保護者②:「そうそう。ヨシタケシンスケいいですよね」
中塚先生:「ちょっっぴりおもらししてしまうもれたろう。
僕みたいにもれたろうで困っている人が、他にもいるんじゃないかと周りに聞いてみる すると自分には なんともないことで悩んでいる人が結構いる。みんな悩みは、いろい ろだな。自分だけではないんだなあと納得して 最後おじいちゃんに報告したら {心配ない、わしもちょびっともれたろう}という落ちがあって 笑うわね」
ヨシタケシンスケさんが何者かわからず そのディスカッションを聞いていた私は レジリエンスの中の
弾力性、回復力を 一瞬で理解したような気になりました。
ヨシタケシンスケ作「おしっこちょっぴりもれたろう」早速 読んでみたくなりました。