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お知らせ

グローバルネットワークセミナー「The Left and the Debates on 'Fascism' in Postwar Japanese Film and Theory」を開催しました


2025年7月31日、グローバルネットワークセミナーを開催しました。

講師には、エディンバラ大学のMarie Sklodowska-Curie Postdoctoral FellowのFerran De Vargas氏をお迎えしました。

セミナーの前半では、大学院での研究から現在の日本研究における博士研究員としての研究活動に至るまで、ご自身の研究者としての歩みについてお話しいただきました。その経験を踏まえ、日本研究の分野で大学院および博士号取得後の研究活動を続ける上での機会や課題について紹介されるとともに、自身の研究目的を見据えながら、研究戦略やキャリアの方向性を慎重に選択することの重要性が強調されました。

続いて、ご自身が現在取り組んでいる研究についてご講演いただきました。講演では、戦後日本の左派知識人が政治理論や美学をめぐる批判的議論にどのように関わってきたのかが取り上げられました。特に、当時の知識人が「ファシズム」という概念を用いて同時代の社会を批判するとともに、解放された社会としての日本の可能性をいかに構想していたのかについて、戦後日本の映画や思想・理論に関する具体的な事例を交えながら紹介されました。また、「ファシズム」という言葉が、作家、批評家、映画制作者らによる政治的言説の形成において、重要な修辞的・分析的概念として用いられていたことが示されました。

講演後の質疑応答では、日本の左派思想が持つトランスナショナルな側面や、冷戦期におけるより広範な知的議論とのつながり、さらに、こうした議論が現代日本を理解する上でどのような意義を持つのかなどについて、参加者からさまざまな質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

本セミナーは、日本の思想史における重要な研究テーマについて理解を深めるとともに、人文・社会科学分野で大学院進学や博士号取得後の研究キャリアを目指す学生にとって、研究の進め方やキャリア形成について実践的なアドバイスを得る貴重な機会となりました。