お知らせ
グローバルネットワークセミナー「How “Persian Art” became part of “Oriental Art”」を開催しました
2025年7月3日、グローバルネットワークセミナーを開催しました。
講師には、国際日本文化研究センターの特任助教 Zahra Moharramipour 氏をお迎えしました。Moharramipour氏は、外国人研究者として日本で博士号を取得した後、日本学術振興会(JSPS)の特別研究員を経て研究者としてのキャリアを築いてこられました。
セミナーの前半では、ご自身の経験を踏まえながら、博士号取得後の研究者としてのキャリア形成についてお話しいただきました。特に、競争力のある博士研究員(ポスドク)向け研究計画を作成するための考え方や戦略について、具体的なアドバイスが共有されました。続いて、ご自身の主要な研究テーマである、日本の研究者によるペルシア美術の認識をめぐる歴史記述についてご講演いただきました。歴史資料をもとに、ペルシア美術が研究者や時代背景によって「西洋」と「東洋」の双方に異なる形で位置づけられてきたことが示されました。こうしたペルシア美術の「東洋化(Orientalization)」という視点から、古典的なオリエンタリズムの概念を改めて捉え直す貴重な機会となりました。講演後の質疑応答では、学生からさまざまな質問が寄せられ、講演で取り上げられたテーマについて活発な意見交換が行われました。
本セミナーは、日本で博士号を取得した外国人研究者の経験を通して、博士号取得後の研究キャリアや研究計画の立て方について学ぶとともに、ペルシア美術をめぐる歴史的な認識の変遷について理解を深め、オリエンタリズムを新たな視点から考える貴重な機会となりました。