お知らせ
説明会「World Bank's Programs for Higher Education in Africa: Africa Center of Excellence (ACE)」を共催しました
2026年9月11日、グローバルネットワークプログラムが共催する「World Bank's Programs for Higher Education in Africa: Africa Centers of Excellence (ACE)」を開催しました。講師には、世界銀行西部・中部アフリカ地域総局人間開発リージョナル・ディレクターのトリーナ・ハーク博士、世界銀行高等教育グローバルリード兼上級教育専門官のロベルタ・バセット博士、世界銀行東京事務所上級対外関係担当官の大森功一氏をお迎えしました。
説明会では、サブサハラ・アフリカにおける高等教育の発展を支援する世界銀行のAfrica Centers of Excellence(ACE)プログラムについて、その発展の経緯、これまでの成果、今後の展望が紹介されました。ACEは2014年のACE Iから始まり、ACE II、ACE Impactへと展開し、西・中央アフリカ及び東・南部アフリカの大学において、各地域が直面する課題に対応した大学院教育、応用研究、研究協力の強化を進めてきました。特に、各大学がそれぞれの強みを生かして専門分野に特化するとともに、国境を越えた学生・教員の交流や研究ネットワークを構築することで、単一の大学や国だけでは対応が困難な課題に地域全体で取り組むというACEの基本的な考え方が説明されました。
こうした取組を通じて、ACEプログラムでは、これまでに約90,400名の学生が学び、7,650名の博士号取得者、30,200名の修士号取得者を輩出したほか、約18,000件のインターンシップ、10,350本の学術論文、400件の研究協力など、多様な成果が生み出されてきたことが紹介されました。また、保健、農業、環境、エネルギー、ICT、教育、工学等の幅広い分野において拠点が形成され、共同研究・論文執筆、共同授業の開発、学生・教員の交流、国際シンポジウムの開催、産学連携などを通じて、大学間の地域ネットワークが構築されてきたことが示されました。
さらに、こうした成果を踏まえ、ACEプログラムのこれまでの経験から得られた教訓と、次期プログラムとして準備が進められている「ACE Innovate」の方向性について説明が行われました。大学自身による主体的な取組と成果に基づく資金配分、大学・研究拠点のリーダーシップ、国際的な質保証、民間セクターとの継続的な連携、女性の高等教育参加を支える制度的支援などが、持続的な高等教育改革を進める上で重要であることが示されました。さらに、ACE Innovateでは、産業界との連携強化、イノベーションやAIの活用、地域・国際パートナーの拡大に加え、個々の研究拠点で得られた成果を大学全体や各国の高等教育システムへと波及させることが重視されていることが紹介されました。
当日は、60名を超える学生・教職員が参加しました。質疑応答では、こうしたACEの取組を踏まえ、ACE参加大学と日本の大学との教育・研究協力の可能性や、学生・教員交流、共同研究などを通じた今後の連携について質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。本セミナーは、世界銀行によるアフリカの高等教育支援のこれまでの成果と今後の方向性について理解を深めるとともに、アフリカの大学と日本の大学との新たな教育・研究協力の可能性を考える貴重な機会となりました。