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お知らせ

グローバルネットワークセミナー「Undertaking Doctoral Study in times of global crisis: The benefits of decolonial, international collaborations」を開催しました

2025年3月3日、グローバルネットワークセミナーを開催しました。

本セミナーでは、University of Cape TownのFloretta Boonzaier教授をChairに迎え、University of the Western CapeのCarmine Rustin講師、University of Cape TownのHaile Matutu講師およびKajal Carr氏をPanelistsとして、現代社会が直面する「ポリクライシス(polycrisis)」を背景に、博士課程における研究の意義や、研究者が社会的・世界的課題の解決にどのように貢献できるのかについて議論が行われました。

「ポリクライシス」とは、世界で同時に生じ、相互に影響し合う複数の危機を捉える概念です。経済的・社会的不平等の拡大、対人・政治的暴力、地政学的緊張や戦争、パンデミック、気候変動や自然環境の破壊、心身の健康問題など、現代社会が抱えるさまざまな課題は、それぞれ独立して存在するのではなく、複雑に関連し合っていることが紹介されました。

こうした複雑かつ絶えず変化する世界において、研究者や大学などの高等教育機関が果たすべき役割についても議論されました。特に、現代の重要な課題を理解し、その解決策を模索するためには、批判的思考に加え、分野の枠を越えた学際的・超学際的な研究や、社会と積極的に関わる研究が重要であることが強調されました。

パネルディスカッションでは、登壇者それぞれの博士研究や研究者としての経験をもとに、博士研究に取り組むきっかけとなった現実社会の問題や研究を続ける原動力、博士課程で研究することの意義と課題について意見が共有されました。また、博士課程における共同研究や研究者ネットワークの重要性とそのメリットについても議論され、研究活動を個人の営みにとどめず、他の研究者や社会とのつながりの中で発展させていくことの重要性が示されました。

さらに、「研究者はどのように世界を変えることができるのか」という問いを通して、研究による新たな知識の創出や既存の理論・社会的規範への問い直しが、現代社会が抱えるさまざまな問題の理解や解決にどのようにつながり得るのかについて、登壇者と参加者の間で意見交換が行われました。

本セミナーは、ポリクライシスの時代に研究者が果たす役割について理解を深めるとともに、博士課程で研究することの意義、研究者同士の協働やネットワークの重要性、そして研究を通じて社会にどのように貢献できるのかについて改めて考える貴重な機会となりました。