お知らせ
グローバルネットワークセミナー「The Role of the UN in Promoting SDGs: Case of UNFPA Sri Lanka」を開催しました
2024年11月30日、グローバルネットワークセミナーをオンライン形式で開催しました。
講師には、国連人口基金(UNFPA)スリランカ事務所のHumanitarian Project Officerである原元由貴氏をお迎えしました。「The Role of the UN in Promoting SDGs: Case of UNFPA Sri Lanka」をテーマとした講演では、SDGsの達成に向けて国連が果たす役割について、UNFPAスリランカ事務所での実務経験を踏まえてご講演いただきました。
講演ではまず、SDGsの推進における国連の役割について説明された後、UNFPAスリランカ事務所が第10次国別プログラム(2023–2027)のもとで取り組む、性と生殖に関する健康(Sexual and Reproductive Health: SRH)、ジェンダーに基づく暴力(Gender-Based Violence: GBV)の予防、データ整備などの活動が紹介されました。特に、保健施設やコミュニティセンターの能力強化を通じたSRHサービスの提供、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに向けた技術的支援について解説されました。
また、保健と保護に関わる関係機関の連携を強化し、女性や少女の安全を確保するとともに、スリランカの各地域において継続的にGBVへの対応を行うための取組についても紹介されました。さらに、具体的な取組として、必要不可欠な医薬品や医療機器の確保、十分なサービスが届いていない地域における保健施設の改修、助産師への支援、GBV被害者のための安全なスペースの整備などが紹介されました。加えて、職場における女性の健康支援、女性が利用しやすい公共交通の整備、公共ガバナンスへのジェンダー視点の主流化、社会的結束や気候変動へのレジリエンスの強化など、女性や若者が社会に積極的に参画するための幅広い取組について説明されました。
講演の後半では、原元氏が国際機関で働くことを目指した経緯やキャリアについても紹介されました。国際的なプロフェッショナルサービス企業であるDeloitteでの8年間の勤務経験を振り返り、そこで培ったプロジェクトマネジメント、データ分析、ステークホルダーとの調整などのスキルが、国際開発分野での業務にも活かされていることが共有されました。民間企業で得た経験や専門性を国際開発分野にどのようにつなげることができるのかについて、具体的な経験を踏まえた説明がありました。
講演後の質疑応答では、オンラインで参加した学生からさまざまな質問が寄せられ、原元氏から自身の経験を踏まえた丁寧な回答と、国際機関でのキャリアを目指す学生へのアドバイスがありました。本セミナーは、スリランカにおけるUNFPAの具体的な活動を通じて、SDGsの達成に向けて国連機関が果たす役割への理解を深めるとともに、国際機関におけるキャリア形成について考える貴重な機会となりました。