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お知らせ

グローバルネットワークセミナー「Gratitude: A Political Perspective」を開催しました


2026年2月24日、グローバルネットワークセミナーを開催しました。

講師には、ナポリ東洋大学のDiego Lazzarich先生をお迎えし、西洋思想史における「感謝(Gratitude)」をテーマにご講演いただきました。講演では、西洋の思想史において「感謝」という概念がどのように捉えられ、その役割が変化してきたのかについて、代表的な哲学者や政治思想家の議論をたどりながら紹介されました。

まず、セネカやキケロなど古代の思想家にとって、感謝は人々の関係を結びつけ、社会を支える重要な道徳的義務として位置づけられていたことが説明されました。一方、近代になると、ホッブズやカントなどの思想を通して、個人の自由や権利を重視する考え方が発展し、それに伴って社会における感謝の位置づけも変化していったことが示されました。また、感謝には人々の結びつきや相互関係を強める側面がある一方で、恩を与える側と受ける側との間に不均衡な力関係を生み出す可能性があることについても議論されました。さらに、講演では、西洋思想における感謝の捉え方を参加者自身の文化的伝統と比較して考える視点が提示されました。西洋思想史における感謝の概念を一つの手がかりとして、異なる文化や社会において感謝がどのような意味や役割を持つのかについて考える機会となりました。

本セミナーは、古代から近代に至る西洋政治思想の展開を「感謝」という身近な概念から捉え直すとともに、感謝と社会的関係、道徳、自由、権利との関わりについて、多角的かつ異文化的な視点から理解を深める貴重な機会となりました。