参加者の声
派遣
フィールドトリップ
神戸大学からのフィールドトリップ
国際協力研究科
ベンゴ・ナディア・マリリア・デ・アブレウさん (2)

リスクマネジメントIIの授業で阪神・淡路大震災の経験を伝え、教訓を未来に生かする「人と防災未来センター」を見学しました。今回のフィールドトリップでは、防災・減災の重要性や、逆境を乗り越えるためのコミュニティのレジリエンス構築の重要性について理解を深めることができました。センターでは、1995年1月17日に淡路島北部で発生したマグニチュード7.3の地震の影響が示されていました。12万軒以上の家屋が倒壊し、6400人以上の命が奪われたということです。
館内のビデオでは自然災害が日本人の共同体意識を育んだことも示していました。例えば、全国から集まった138万人のボランティアが、物資を携えて被災地に向かい、避難所の運営、食事の調理、医療支援、高齢者の世話、仮設住宅の建設などを行いました。最初の展示では、被害者の私物(左の写真)とサバイバルストーリーが展示されていました。次の展示では、施設の建設基準や資材の変更、道路歩道に掲げられた救助センターの存在を示す看板、被災者を救助するための道具、被災地での新たなキャリアパス、行動の教育など、災害を未然に防ぎ、軽減するためのさまざまな方法を紹介していました。今回のフィールドトリップでは、2019年のモザンビークのサイクロン「イダイ」や2010年のハイチ地震を思い出しました。どちらの場合も、両国は社会崩壊し、今日まで続く紛争と暴力の高まりを経験しました。
今回のフィールドトリップを通して、(1)開発途上国は、自然災害の予防と軽減に資金を投入し、施設、スタッフの訓練・教育を行う必要がある。(2)自然災害の際、アフリカの開発途上国は、自国の復興を早めるために、共同体意識を深める必要がある、ということを学びました。
