参加者の声
派遣
フィールドトリップ
神戸大学からのフィールドトリップ
国際協力研究科
キム・ナギョンさん
このフィールドトリップでは、阪神・淡路大震災記念館を訪問しました。ここは、災害の影響とリスクについての認識を高め、巨大地震からの教訓を永続的に記憶する施設です。
1995年、神戸、大阪、そしてその周辺地域は大地震に見舞われました。この地域は震源地の真上であったため、甚大な被害を受けました。電気、水道、ガス、公共交通機関などの必要不可欠なサービスはすべて途絶え、無数の老朽化した木造建築家屋は、地震の影響やその後の火災で倒壊しました。多くの人々が仮設住宅で厳しい冬を過ごすことを余儀なくされたのです。この震災によって6,434人の命が失われ、43,792人が負傷し、249,180戸の家屋が全壊または半壊しました。


震災の記憶や経験は、大型スクリーンや特殊効果によって来館者に伝えられます。また、震災後にどのように地域が生活の再建をしてきたかを示す多様な資料も展示されています。これらのリアルな体験を通じて、来館者は自然災害について学び、将来のリスクを軽減するための知識を得ることができます。私は、これらの体験によって地震の影響を理解し、自国への示唆を考えることができました。


韓国は地理的に日本に最も近い国のひとつであり、自然災害とは比較的無縁でした。しかし、前回の大阪津波防災ステーションでのフィールドトリップで学んだように、地層間の衝突力は長い年月をかけて蓄積されるため、現在の地層は不安定になっています。
したがって、韓国はもはや地震の安全地帯ではないといえるでしょう。実際ここ数年、マグニチュード5以上の地震が発生しています。どのようにして、この危険な状況に対処すればよいのでしょうか?
現地視察から得た私の見識は以下の通りです。
(1)地震の発生時には、情報を迅速かつ正確に伝えるべきである。
(2)地震発生時にどう行動すべきか、どこに避難すべきかを教える。
(3)建物の耐震設計を行う。
(4)人的資本と災害レジリエンス、すなわち災害前の社会機能に回復する能力を開発する必要がある。
