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応用動物学コースについて

私たちは動物と深く関わり合って生きています。応用動物学コースでは、3年次までに、遺伝学、生化学、形態学、免疫学、栄養学などを基礎として、哺乳類や鳥類が本来もっている豊かな機能を、集団・個体・細胞・分子のレベルで総合的に学ぶことができます。4年次に配属される各教育研究分野では、先進的な科学技術を用いて動物の生命現象や多様な機能、及びそれらの制御機構を総合的に究明し、動物資源を有効、安全かつ安定的に利用するための基礎から応用に至るまでの教育研究を推進することで、高度な専門知識と総合的な思考力をもち、食料生産から先端バイオ分野までの幅広い領域を担うことのできる人材を養成します。

動物遺伝育種学
牛肉の育種改良に向けた有用遺伝子探索
最先端ゲノミクスを用いて家畜の有用な遺伝子を探索・同定し、その分子機能を解明することで家畜の育種改良に役立て、また、ゲノム情報から家畜動物の進化的関連を調査することにより家畜の起源をひも解く、動物の遺伝育種に関する教育研究を行います。
生殖生物学
ウシ精子頭部の蛍光免疫染色像/ブタ卵母細胞紡錘体の蛍光免疫染色像
資源動物(ウシおよびブタ)における繁殖技術の改良および生産効率の改善を目指して、卵母細胞の発育・成熟に関する基礎研究に取り組むとともに、雄性生殖細胞(精子)の形成、成熟、受精および耐凍能に機能する分子の発見、およびその分子をマーカーとする生殖細胞の分子性状検査法の開発に関する教育研究を行います。
発生工学
ブタ卵母細胞の顕微操作/マウス精母細胞の蛍光免疫染色像
哺乳類の配偶子形成・受精・胚発生の生体内制御機構を理解することは、家畜の繁殖やヒトの生殖医療にとって重要です。その制御機構の分子・細胞・組織レベルでの解明と、卵母細胞や胚の体外培養系やマニピュレーションなどの新規手法の開発を目指した教育研究を行います。
栄養代謝学
個体から細胞までを用いたニワトリの栄養代謝調節機構の解明/国産飼料素材を用いた高付加価値鶏肉・鶏卵の開発/機能性食品素材と運動の併用による効率的肥満抑制法の開発
動物の食欲、脂質代謝、およびタンパク質代謝の調節機構の解明を目的とした基礎研究に取り組むとともに、鶏肉・鶏卵の生産性や品質を高める飼料素材の開発、さらには機能性食品素材の開発等の応用研究にも取り組みます。
動物分子形態学
実体顕微鏡下でのマウス胚操作・試料採取/発生中の生殖腺の蛍光免疫染色像/化学物質によるマウスの行動変化
生命科学の基盤をなす形態学の膨大な知見と最新の分子生物学的知見とを融合し、形態学を中心に分子から生体までの幅広い研究手法を用いて、脊椎動物の性決定・性分化機構の解明ならびに、環境化学物質の生体への影響機序の解明に関する教育研究を行います。
組織生理学
小腸上皮細胞の透過型電子顕微鏡像/小腸の粘液(水色)と細菌(ピンク・紫)の二重染色像/腸管粘膜内マクロファージの染色像(茶色)
動物の細胞や組織の成り立ち、さらにこれらによって引き起こされる複雑な生命現象の理解を目的として、とくに消化器系に備わる様々な生体防御の仕組みに関する研究を行うとともに、これらの研究成果を織り交ぜながら動物の組織学や生理学などに関する教育を行います。
感染症制御学
薬剤添加による未分化神経細胞(P19C6細胞)から神経細胞への分化/イバラキウイルスの電子顕微鏡像
感染症の制御という点において、21世紀が到来した今日もなお微生物と人知との攻防が続いています。動物やヒトの感染症の原因となる病原体に関する未解決の問題について、今 どうなのか、なぜそうなったのか、これかどうしたらいいのかを分子生物学のレベルで探求しています。
動物遺伝資源開発学
研究対象の1つである黒毛和種の肥育牛と繁殖雌牛
動物集団が有する様々な経済形質の遺伝的解析・評価を実施し、効率的に改良を進めていくための手法について検討するとともに、遺伝的多様性の評価・維持の方法についても研究を行っています。 また、和牛の飼養管理に関する試験など、生産現場に直結した研究にも取り組んでいます。
細胞情報学
ヒト培養細胞の蛍光免疫染色像/抗体を用いたタンパク質の検出/モデル生物(分裂酵母)を蛍光標識した顕微鏡像
生物の生命活動する仕組みを、ヒト培養細胞やモデル生物である分裂酵母を用いて、遺伝子・細胞レベルから明らかにすることを目指します。生物の生命活動の基本原理は、酵母からヒトまで進化的に保存されており、これら生命体の細胞機能や情報伝達の分子メカニズムに関する教育研究を行います。

先輩からのメッセージ

応用動物学コースの卒業生から、高校生の皆さんへのメッセージを紹介しています。
是非、読んでみてください。