令和元年度懇談会(海事科学部)

・海事科学部懇談会(5月26日(日)10:30~11:50)

 総 会
   5月26日、海事科学部独自の大学祭「深江祭」が開催される中、午前10時30分より本学部事務棟4階大会議室で学生後援会総
  会が開催されました。
   総会には役員23名及び一般会員の保護者約40名が出席され、大学からは教職員6名が陪席しました。
   最初に田内前理事長、内田学部長からご挨拶があり、続いて大学側出席者の紹介が行われた後、理事会報告として、新理事長に
  山本副理事長、新副理事長に藤井理事、竹村理事が選出されたことが報告され、新理事長等からご挨拶がありました。
   次に、「新入生保護者の理事並びに監事5名の選出」について承認された後、新役員からご挨拶がありました。引き続いて「平成
  30年度決算書・同監査報告」及び「令和元年度予算案」ついて承認されました。
   最後に、田内前理事長をはじめ退任される役員の方々からご挨拶がありました。

 大学からの報告
   総会に引き続き、平山教学委員会委員長から「学生の修学状況」、「平成31年度入学試験の実施状況」及び「平成30年度進路状
  況」について説明と報告があり、質疑応答が行われた後、閉会しました。

 総会の様子

 当日行われた深江祭の様子

 

 令和元年度 海事科学部学生後援会総会Q&A
   Q1.海技士、機関士、航海士とあるが、役職名であるのか、専門職としての呼称であるのか区別が分かりません。
   A1.海技士とは国家試験を合格することで得られる資格の呼称であり、その資格の中に航海分野と機関分野があります。
      一方、航海士や機関士は、船内の職部上の役職の呼称であり、海技士(航海)の国家資格を持つ者が航海士に、海技
      士(機関)の国家資格を持つ者が機関士の役職につくことができます。さらに、航海士や機関士は等級により業務内
      容が異なり、最上級の役職(船長・機関長)につくためには、海技士の免状もその等級に応じた階級の資格取得が必要
      となります。
      なお、本学部で取得できる資格は以下の資格です。
       グローバル輸送科学科航海マネジメントコース
        ・三級海技士(航海)の受験資格(筆記試験は免除)・・・乗船実習科要修了
        ・船舶衛生管理者の講習一部免除         ・・・乗船実習科要修了
        ・海技士免許講習(航海系5種)
        ・登録ECDIS講習(Generic)
       マリンエンジニアリング学科機関マネジメントコース
        ・三級海技士(機関)の受験資格(筆記試験は免除)・・・乗船実習科要修了
        ・船舶衛生管理者の講習一部免除         ・・・乗船実習科要修了
        ・海技士免許講習(機関系3種)
      以上の取得できる資格については、入学時に配布している学生便覧に記載されておりますのでご確認ください。

  Q2.船舶実習について
   Q2-1.船舶実習の航路はどんな日程でどんな場所に行くのですか?
   A2-1.船舶実習は、海事科学研究科附属の練習船深江丸を利用する「学内船舶実習」と独立行政法人海技教育機構(JM
        ETS)の練習船を利用する「船舶実習1、2、3」があります。
        附属練習船深江丸を利用する「学内船舶実習」は、グローバル輸送科学科航海マネジメントコース及びマリンエン
        ジニアリング学科の2〜4年生が履修します。学内船舶実習では、大阪湾から瀬戸内海(広島県や愛媛県辺りまで)
        の海域で、1泊〜3泊の実習が実施されています。実習内容によって、沖合での錨泊や、高松、松山、尾道などの港
        で上陸する場合があります。一方、JMETSの練習船による「船舶実習1」は、第2学年の約1ヶ月間、グローバル輸
        送科学科航海マネジメントコース(必修科目)、マリンエンジニアリング学科(必修科目)の学生が履修する科目
        です。実習の実施時期は、夏季休業期間中に実施されます。「船舶実習2」は、グローバル輸送科学科航海マネジメ
        ントコース(必修科目)及びマリンエンジニアリング学科機関マネジメントコース(選択科目)の第3学年の学生が
        履修する約2ヶ月間(10~11月)の実習です。また「船舶実習3」は、同コースの学生が、第4学年で約3ヶ月間(1
        ~3月)乗船して実施されます。JMETSの練習船による実習航路につきましては、例年、実習開始日の直前に決定さ
        れています。九州、本州、北海道など太平洋や日本海側の港を巡る航海が行われます。JMETSの実習中のスケジュー
        ルや様子は、以下に示すホームページやFacebook、Twitterで紹介されていますのでご覧ください。
        https://www.jmets.ac.jp
        https://www.facebook.com/jmets.ac.jp
        https://twitter.com/jmetsacjp

   Q2-2.帆船実習について、2回生の日本丸での実習での登檣訓練(登檣礼・セイルドリル)ができるようにして欲しいです。
   A2-2.(2年8月-9月の船舶実習について)
         初めての1ヶ月間の船舶実習ですので、慣海性、船舶運航の基礎、船内生活を修得することが主な目的であり、帆船
         (日本丸)への配乗であっても登檣などの実習は実施されておりません。帆船による登檣、繰帆および帆走など、高
         度な実習は従来から長期実習(4年次および乗船実習科における3ヶ月単位の乗船実習)において初めて実施されて
         います。なお、昨春の事故の再発防止策が完全に整うまで、2018年度以降当面の間、長期実習においても帆走実習は
         行われません。
        (登檣、繰帆および帆走について)
         昨春日本丸で発生した事故の調査が運輸安全委員会および第三者委員会で行われ、調査結果および再発防止策の提言が
         HPで公開されました。大型練習船5隻を運航し、乗船実習プログラムを提供する独立行政法人海技教育機構では、こ
         れら調査結果および再発防止策の提言を受けて、ハード面(設備、装置など)およびソフト面(教育訓練プログラム、
         指導体制など)の両面における再発防止対策を確実に実施する計画が進行中です。実習生による登檣が再開されるまで、
         現時点において1-2年を要する見込みです。
          参考 https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/ship/detail.php?id=10469
             https://www.jmets.ac.jp/news/n-2019022802.html
              https://www.jmets.ac.jp/news/n-2019032901.html    

   Q3.主に女子の就職先としてどのような特徴がありますか?
   A3.就職状況については、資料「平成30年度海事科学部卒業者の進路状況」のとおりです。女子の就職先として過去5年間の状
      況をみますと、エネルギー・材料系/商社・卸・小売り/保険・金融等の業種に比べて、一般電気・機械・製造系および造船・
      輸送機械系の業種への就職が多い傾向があります。

   Q4.大学院の進学状況を教えてほしいです。(どの分野に行ったのかについて)
   A4.大学で把握している内容は、資料「平成30年度海事科学部卒業者の進路状況」のとおりです。

   Q5.昨年9月の台風21号における海事科学部の被害状況について
   A5.昨年9月4日の台風21号における暴風雨及び高潮により、海事科学部は甚大な被害を受けました。当日は学生及び教職員の安全
      確保を最優先し、原則深江キャンパスへの立ち入りを禁止としましたので、幸い人的被害はありませんでしたが、ポンド(係船
      池)周辺の建物が高潮により浸水し、1階部分の設備や研究機材・物品等に水没及び破損等の被害がありました。現在、昨年の
      被害を教訓に、具体的な減災対策の検討を行っているところです。

 

2019年06月08日