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合同ゼミ

 2022年12月11日(日)、神戸大学飯田ゼミと大阪公立大学野田ゼミとの合同ゼミが、大阪公立大学杉本キャンパスで開催されました。

 2022年4月に大阪市立大学が大阪府立大学と合併して大阪公立大学となってから、初めての合同ゼミでした。また、対面での合同ゼミは、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年以来3年ぶりでした。

 今年度のゲスト講師として、東京都立大学人文科学研究科教授で政治学・社会政策学が専門の堀江孝司先生をお招きしました。講義の題は「ポピュリズムと現代の日本政治」で、水島治郎著『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か』(中公新書)という本をもとに議論しました。

 合同ゼミは、堀江先生による約1時間の講義から始まりました。先生はポピュリズムについての概説、ポピュリズムとデモクラシーとの関係、現代日本政治におけるポピュリズムの用法についてお話しされました。


(写真:堀江先生による講義の様子)

 講義の後には、神戸大生と大公大生とが混ざったグループに分かれて、ゼミの幹事が事前に考えてきた論点について議論しました。論点は「維新の会はポピュリズム政党と言えるのか」、「安倍政権はポピュリズムか」、「日本にポピュリズムは浸透するだろうか」などです。各班、初めて会ったばかりの人ばかりである中、議論を活発に行っていました。議論が終わると、各班が議論の結果や質問を発表し、堀江先生からフィードバックをいただきました。


(写真:学生同士で議論する様子。)

 また、堀江先生から学生に対する質問もありました。内容は、「なぜ最近の若者は協調が大事でケンカはよくないと思うのか」、「なぜ若者はみんなの前で発言をあまりしないのか」といった、ポピュリズムに関連するものやそこから発展した社会問題に関するものがありました。質問に対し学生が挙手して意見を述べました。最初の方は数名の同じ人ばかりでしたが、最後には皆が積極的に発表していました。

 最後には、若者が積極性に欠けていることから発展し、飯田先生から「なぜ最近の若者はサークル内とか同じ組織内で恋愛をしないのか」という投げかけがありました。堅苦しい雰囲気なく、笑いありの楽しい雰囲気で皆が意見を述べていました。

 お菓子とジュースの差し入れがあったこともあり、合同ゼミは全体的に和やかな雰囲気で和気あいあいとしていました。
 なお、コロナ禍以前は合同ゼミの後に懇親会を行っていましたが、大阪公立大学の活動制限の関係で開催不可ということでした。

(写真:合同ゼミの参加者全員で記念撮影)


(写真:左から飯田先生、野田先生、堀江先生)

 堀江先生、大公大の野田昌吾先生、飯田先生、合同ゼミ幹事の皆さん、そして参加者の皆さん、本当にありがとうございました!来年もよろしくお願いいたします。