合同ゼミ
2021年12月19日、神戸大学と大阪市立大学の合同ゼミが開催されました。
今回は、コロナ禍により、民主主義という制度の根幹を揺るがす危険性が生じていることから、『民主主義とは何か』という民主主義の過去から未来までが分かる本をもとに、議論をしました。著者の宇野重規先生は講演でご多忙なため、オンラインの形式で今回の合同ゼミにお招きし、講義をしていただきました。
宇野先生は皆さんご存じの通り、民主主義の起源から現在の民主主義の諸問題まで、民主主義を幅広く研究されている政治思想・政治哲学の先生です。
簡単な紹介を経て、本題に入ります。まず宇野先生は、以下の問題を問いかけてくださいました。
この問を念頭に置いて、宇野先生は『民主主義とは何か』を書いた経緯と内容をまとめ、民主制の意義を紹介してくださいました。
(宇野先生の講演)
宇野先生の講義が終わった後、神戸大と市立大の合同グループに分かれ、話し合いました。ディスカッションは宇野先生からの問いかけを中心に行われました。ディスカッションが終了すると、各グループの代表者が討論の結果を発表していきます。発表内容に基づいて、最後に宇野先生に議論をまとめていただきました。
(代表者が発表している様子)
グループごとの発表の後、個別の質問時間が設けられました。ゼミ生から、現在の日本における民主主義の問題点と現状などについての質問が寄せられ、宇野先生は、世界各国との状況と比較しつつ、日本の民主主義の今後の展望を語られました。また、宇野先生がフランスに留学されていた時の経験談もお話しいただき、我々には大変新鮮に感じられました。
最後に、飯田先生と宇野先生からコメントをいただき、締めていただきました。
(参加者全員の写真)
宇野先生、野田先生、飯田先生、幹事の方々、そして参加者の皆さん、本当にありがとうございました!