キャンパスライフ支援センターについて
他大学にない独自性(強み)
平成28年4月から施行された「障害を理由とする差別解消の推進に関する法律」(平成25年6月26日法律第65号)において、国立大学等では障害者への差別的取扱いの禁止と合理的配慮の提供が法的義務として付されることになり、本学においてもこれを受け、「キャンパスライフ支援センター(以下「センター」という。)」を設置し、法的義務への対応及び学内の支援体制の充実を目指している。
センターは、障害のある学生が入学してから卒業(就職)するまでの適切な修学上の支援を提供するため、学部・研究科はもとより保健管理センター、キャリアセンター、学務部をはじめとする学内諸組織、他大学の障害学生支援部署といった学内外の関係機関と支援情報の共有や連携をしつつ、本学における障害のある学生の状況を把握し、障害のある学生からの申し出を受けて、支援の実施主体となる各学部・研究科や関係部署との連絡調整並びに専門的見地からの諸提案を行い、協働して修学等支援に当たっている。併せて、障害に関する理解促進・意識啓発を図る必要があるため、障害に関する研修・講演等の実施など、全学的な立場から、さまざまな活動を行っていき、神戸大学として障害のある学生への修学支援の充実及び合理的配慮に基づく修学機会の提供を目指している。
合理的配慮に対する双方向チェック機能
授業に関する支援内容の決定後、障害のある学生及び授業担当教員に対して、定期的に、紙面で支援の実施状況についてフォローアップを行っている。
キャンパスライフ支援センターが行う授業
平成29年度から「アクセシビリティリーダー論Ⅰ」を共通教育科目の総合科目Ⅰとして開講している。この授業では、ダイバーシティ(多様性)及びアクセシビリティの理解を目的とし、障害者との共生社会の理解につながるよう構成されている。
アクセシビリティエリアの設置
平成30年1月から、センターを鶴甲第一キャンパスL棟に移し、そのセンター内にアクセシビリティエリアを設置した。アクセシビリティエリアは、障害のある学生が授業などで利用するだけでなく、障害のある学生をサポートする学生がWebを通じた支援を行えるよう、設計されている。
最近における特記事項
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令和元(2019)年
- ・ 新任教職員向け研修実施
- ・ 学生・教職員向けアクセシビリティe-learning研修実施
- ・ 学生向けノートテイク研修会実施
- ・ 学生向け読書バリアフリー研修会実施
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平成30(2018)年
- ・ キャンパスライフ支援センター移転
- ・ 学生向けポイントテイク研修会実施
- ・ 学生向けノートテイク研修会実施
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平成29(2017)年
- ・ 学生向けノートテイク研修会実施
- ・ 総務省近畿管区行政評価局による「障害のある学生等に対する大学の支援に関する調査」対応
- ・ キャンパスライフ支援センターの授業開始(3Q、4Q)
- ・ 学生・教職員向け視覚障害のガイドヘルプ研修会実施
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平成28(2016)年
- ・ 合理的配慮に係る合格後面談及び相談開始
- ・ 「障害を理由とする差別解消の推進に関する法律」に係るFD研修会実施
- ・ 合理的配慮に係るフィードバックアンケート(合理的配慮に対する双方向チェック)の実施
- ・ FD研修会(ニューヨーク市立大学 染木准教授を招へい)実施
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平成27(2015)年
- ・ 12月1日にキャンパスライフ支援センター設立
- ・ 「障害を理由とする差別解消の推進に関する法律」に係るFD研修会実施