校長挨拶

神戸大学は「学理と実際の調和」を建学の理念とし人類社会に貢献するため、11学部15研究科を設置して普遍的価値を有する「知」を創造するとともに人間性豊かな指導的人材を育成しています。神戸大学附属中等教育学校は、神戸大学附属学校園の一つとして、全国の国立大学附属学校園の大規模再編に先駆けて平成21(2009)年に創立されました。
神戸大学附属中等教育学校は、大学の学風「真摯・自由・協同」に基づき「自治・協同・創造」を校訓に掲げ、国際的視野を持ち未来を切り拓く真理探究の精神に富んだ「グローバルキャリア人の育成」を教育目標としています。
創立以来、全国をリードする研究開発事業に取り組んでいます。平成25(2013)年に文部科学省研究開発学校の指定を受けて行った地理歴史科の科目に関する研究は、現行の高等学校学習指導要領における新科目「地理総合」及び「歴史総合」に結実し、今や全国の高校生がこれらの科目を学んでいます。また令和2(2020)年度に文部科学省の指定を受けたスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業では、今後50年間にわたり現役世代として社会の先頭で活躍を続けるであろう本校生徒が、6年間の本校での修学とそれを土台として掴んだより高度な学究の機会を糧にして様々な角度から人類の「持続可能な開発のための科学技術イノベーション」(Science Technology and Innovation for Sustainable Development, STI4SD)に貢献できる人材に成長するために、科学技術振興機構の支援を受けて様々な事業を展開しており、これは本校の教育目標に向けた教育を一層深めるものとなっています。令和7(2025)年度から新たに5年間のSSH第Ⅱ期に採択され、「生涯を通じて共創知を創出し続ける人材の育成を目指すカリキュラム開発―Education for 2075―」を研究開発課題名としてSSH事業を発展的に継続していきます。
全生徒に「卒業研究(課題研究)」を課していることも創立以来の特徴です。完全6年一貫教育による「教科・科目の学び」を大事にし、これを基盤として本校のあらゆる教育活動を有機的に結び付けて自ら設定した課題の解決に取り組む「探究型の学び」にも取り組むという、学びの両輪を追求しています。
「学ぶ楽しさ」を求めるみなさんの入学を、神戸大学附属中等教育学校はお待ちしています。
神戸大学附属中等教育学校 校長 髙木 勝久
7/1(火)、本校生徒が6年間かけて取り組む「課題研究」の集大成として、6年生の生徒全員が自らの研究のポスターセッションに臨みました。
神戸大学の先生方や近隣校の先生方を含む一般参加者、保護者のみなさま、入学希望者の保護者のみなさまに参観いただきました。
生徒たちは緊張したでしょうが、発表できるオリジナルの成果を一人ひとりが得られたことが貴重なことです。
この中から10名程度が選ばれ、今月中旬に神戸大学出光佐三記念六甲台講堂で発表を行います。この模様は後日に動画配信する予定です。

本年度の兎原祭(本校の文化祭)は5月に終了しましたが、早くも来年度の兎原祭に向けて、実行委員長を選ぶ選挙が行われました。
候補者の演説ののち、忌憚のない質疑応答が行われました。
「自治 協同 創造」を校訓として掲げる本校としては、生徒が主体となる行事のリーダーを決める大事な場面です。主権者教育の一環として重要な役割を果たしてもいます。
生徒会執行部の補欠選挙も同時実施されました。

6/21(土)にオープンスクールを開催しました。
5月の兎原祭と並んで、多くの本校志願者の方にお越しいただける機会となります。
本校生徒も志願して運営に関わってくれました。
地域のみなさまのよりよい進路選択の一助となれば幸いです。

授業終了後に掃除をすませ、来客の準備を整えていきます。
明日も暑くなりそうです。ご来場のみなさまは熱中症対策を万全にお越しください。
校内の自動販売機や購買もご利用ください。
