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震災・復興とリスクマネジメント(English is here)
阪神淡路大震災20年を踏まえ,「災害・復興,感染・防疫開発・保全」等のテーマについて,文理融合的な視点から考察する。

 

2017112日(木)

震災・復興とリスクマネジメント( ○ )国際都市神戸と世界の文化(  )提言:国際紛争・対立から平和・協調へ(  )グローバルサイエンスと拠点都市神戸(  )その他(  )

 

[概要]

防災学習を実施しました(平成29112日)

1・2年生 防災学習「減災アクションカードゲーム」

[概要]

1 目的

本校SGH仙台交流プログラムメンバー(DR3プロジェクトメンバー)による減災教育を通して,

(1) 日本が地震を含めた自然災害の影響を受けやすいことを再確認する

(2) ハザードマップを活用して,本校周辺が土砂災害の受けやすい地域であることを認識する

(3) 減災アクションカードゲーム(久松ほか,2015)の実施を通して,災害発生時におけるファーストアクションを考える機会を作る

ことを主たる目的としています。

 

【減災アクションカードゲームの特徴】

(1) ルールが簡単である。

(2) 災害発生時の「とっさの判断」に注目し,行動選択を促す。

(3) 行動選択の理由を説明し合うことで,参加者それぞれが想像した災害遭遇時の様々な状況を共有することができる。

(4) ゲームを体験した側が,次にリーダーとしてゲームを運営することができる。

(5) 日本人だけでなく,外国人を対象としても実施可能である。

(6) 右図のようなカードを用いる。

(7) 小グループで実施する。

(8) 実施した問題例

 

 

 

 

 

 

 

活動の様子

5年生が災害についての事前レクチャーをしています

問題が出てから3秒以内にカードを取ります

どうしてそのカードを選んだのかクラス全体で共有しました

 

減災意識の高まったクラスを「減災リーダー学級」として認定証を授与しました

 

3 生徒感想

(参加生徒)

・災害と一口に言っても状況が違ったりして、その時によって思考をめぐらせないといけないと思った。(2年生男子)

・カードゲームを行うことでより言葉で説明するよりもイメージがつきやすかった。カードの意味を班で共有することでお互いの意見が理解できてよかった。(2年生女子)

・このカードゲームで,災害が起きてからすぐに行動を起こして、一刻も早く避難をすることの大切さがよく分かった.こんなときにはどう動くなど、ある程度、家族と考えてみたいと思った。(1年生女子)

(ゲーム運営生徒)

・仙台交流で学んだ減災教育を,自分の学校で行えたことは私たちDR3のメンバーにとっても自分達の活動や学びを伝えることができ、学校の生徒にとっても災害への意識を持ってもらうことが出来たのではないかと思います。私の担当クラスは一人ひとり興味を持って楽しんでアクションカードゲームに取り組んでいた姿が印象に残っていて、このカードゲームを通じて生徒にも減災や防災への理解や意識が感じられました。今回の活動は学んだ生徒だけでなく、伝える側である私たちにとっても大きな進歩だと思うのでこれからより良い活動を作れるようにしたいです。

・今回初めて本校の12年生を対象とした減災教育をDR3が行いました。私は減災教育のリーダーを務めましたが、7クラス一斉に授業ということもあり、本番直前まで慌ただしくなってしまったので、計画的な事前準備の大切さを改めて痛感しました。授業内で行った減災アクションカードゲームは、DR3の活動の中でも幅広く活用されており、この機会に校内の生徒に広めることができたので、今後の活動に繋がる大きな一歩になったのではないかと思います。

・昨年の夏に神戸市立渦が森小学校で実施したときとは違い、年齢層が高くなっているので、考えの一つ一つが深い印象を受けました.それに伴い,私自身もより深くまで考えることができました。その点で、今回の減災学習は、実施側・参加側の双方にとって得るものの多い時間になったと思います。今後も、継続できるようにしていきたいです。

 

3~5年生 防災学習「クロスロード」

[概要]

1 目的

 阪神淡路大震災時の対応を経験した神戸市職員6098人を対象に、震災時の担当業務について、インタビューによるアンケート調査が実施された。震災当時、多くの職員が難しい意志決定・判断に直面し、その判断は多種多様な場面で24時間、数ヵ月間発生していた。

 この防災学習は、阪神大震災で実際に職員が直面した判断場面を生徒に投げかけ、生徒に自らの問題として考えさせ、他の生徒の意見や価値観を共有させながら、防災意識を高めることを目的としている。災害対応はジレンマを伴う重大な決断の連続である。阪神大震災の際は、職員が対応を迫られた難しい判断状況がたくさんあった。防災学習『クロスロード』は職員の貴重な体験を教材として、グループやクラスで自分とは異なる意見や価値観、立場に気づかせる活動である。

 

2 学習の様子

(1)判断する9種類の問題には難易度があるので、各学年で3種類を選択します。

「A」易:後から修正が可能、→「C」難:生命や人権に関わる判断

 

〈問題例 神戸編1008〉「A」

 あなたは…

 神戸市の避難所

  食料担当職員

 

 

 

 地震発生から数時間後。避難所Aには3000人が避難している

 と確かな情報が得られた。現時点で確保できた食料は2000食。

 追加の見通しはない。まず、2000食を届ける?

YESの問題点→配布されない1000人を選ぶ難しさと不公平

NOの問題点→避難者からの激しい苦情と食料を送ってくれた自治体からの批判

〈問題例 神戸編1016〉「C」

 あなたは…

 遺体安置所の

  責任者

 

 

 

 遺体安置を行っている。安置しなければ身元確認、検死、火葬許可と進めることができない。作業員はわずか数名のため、増え続ける遺体にまったく作業が追いつかない。もう半日も休まずに作業していて体はクタクタである。職員に休憩の指示をする?

YESの問題点→安置作業の遅れ、遺体損傷、遺族の不満

NOの問題点→職員の心身の健康不安、作業効率低下による遅れや停滞

 

(2)小集団とクラスで判断

初めに小集団で意見交換を行い小集団として判断します。全小集団の判断をクラスで集約し、クラスで話し合ってクラスとしての判断を決定します。

 

 

 

 

 

 

 

3 生徒感想

・どの問題も自分の選択が正しかったか分かりません。条件や立場が変われば正反対の判断になると思います。客観的に判断しようとするほど、被災という非日常の状況での判断を考えることは難しかったです。(3年)

・報道に関する事例はとても難しかった。今の世の中では放送に対して必ず批判があるので、当事者同士の歩み寄りが大切だと気づきました。どの事例も話し合うことが解決の第一歩だと思います。(3年)

・震災を経験した人がボランティア活動をすることが大切だと思った。経験した人にしか分からないことも多いからだ。そのような人が災害時に駆けつけることは難しいので、何らかの形で経験を記録・発信して欲しい。(4年)

・一つの判断が被害を大きくし、取り返しのつかないことになることは怖いと思いました。ベストな判断のためには過去の失敗経験を生かすことが必要だと思いました。(4年)

・小集団で答えが一致する問題は一つもなかった。多角的な視点が必要であり、冷静に考えることが必要だと感じた。“Yes or No”の選択だけでなく、判断・行動までの時間が重要であることも分かった。(5年)

・予測できない災害について予め災害発生時の状況を想定しておくことは、自分の備えになるだけでなく心の支えになると思いました。また、想定外の事態に直面しても何も想定しないよりもマシな対応ができるかな。(5年)

・どう判断しても問題があるので、私には判断することは荷が重く、そのような立場にはなりたくない。しかし、いつかは人生の中で大きな決断をすることや、大きな災害に向き合うことがあると改めて思いました。(5)


20161214日(水)~1216日(金)

震災・復興とリスクマネジメント( ○ )国際都市神戸と世界の文化(  )提言:国際紛争・対立から平和・協調へ(  )グローバルサイエンスと拠点都市神戸(  )その他(  )

 

2回 仙台交流プログラムを実施しました

 

[概要]

1 テーマ

神戸大学附属中等教育学校SGH「震災・復興とリスクマネジメント」

震災(Disaster)・復興(Reconstruction)・減災(Reduction)・レジリエンス(Resilience)(DR3)をテーマとした仙台交流プログラム(通称:DR3

 

2 目的

被災地体験を共有する神戸市と仙台市の高校生・大学生が交流しながら,大規模震災に対するリスクマネージメントについて多角的な視点から学ぶ.

 具体的には,神戸大学附属中等教育学校と仙台周辺の高校生・大学生が交流しながら,

(1) 身近な地域に起こった,あるいは今後起こるであろう自然災害について共に学ぶ

(2) 震災遺構見学や語り部講話などを通して震災の記憶をどのように後世に伝えていくかを共に考える

(3) 津波堆積物ボーリング調査などを通して,自然科学的研究手法から震災を捉え,理解する

(4) 上記活動を通して,他を思いやることのできる生徒を共に目指す

ことを主たる目的とする.

 

3 スケジュール

12/14

 

 

 

6:10

関西国際空港集合

 

7:10

8:25

 

 

10:00-12:00

関空発MM131便

仙台空港着

仙台空港駅→仙台駅(仙台空港アクセス線・JR

仙台駅仙台白百合学園(宮城交通バス)

仙台白百合学園交流活動

 

14:00-17:30

古川黎明中高等学校(SSH校)研究発表・交流

12/15

8:00

多賀城高等学校

多賀城高校との合同フィールドワーク

9:30

11:00

13:00

16:30

16:30-18:30

南三陸町または石巻雄勝の雄勝硯生産現場

大川小学校

女川町フィールドワーク

多賀城高等学校

多賀城高等学校にて交流・ディスカッション

JR野蒜駅「こころをつなぐ1万人のメッセージ『希望の虹』」見学

旧野蒜駅震災遺構見学

12/16

 

 

9:30

14:30-15:30

16:00-17:30

18:30

鶴ケ谷地区災害公営住宅到着

東北大学東日本大震災学生ボランティア支援室(SCRUM)交流

東北大学リーディング大学院交流

仙台空港

 

20:10

仙台空港発MM140便

 

21:50

関西国際空港着・解散

 

4 活動のようす

SGH校の仙台白百合学園高等学校訪問・研究発表

白百合学園の高校1年生と昼食を取りながら交流しました

白百合学園の生徒さんとの記念撮影

SSH校宮城県古川黎明高等学校における活動報告(4年生)

5年生の卒論についての発表

古川黎明高等学校有志生徒さんとの交流活動

 

グループごとに課題研究について情報交換しました

宮城県多賀城高等学校合同フィールドワークの開会式

落ちそうで落ちない巨石から「受験の神様」とされる宮城県石巻市北上町の釣石神社.社務所と祈祷(きとう)殿は津波で流出し再建された

 

津波の到達点

津波到達点からの遠景

大川小学校跡地で遺族の方からお話を伺いました

 

大川小学校跡地で遺族の方からお話を伺いました

小学校の裏山に登っています.ここに避難していれば助かったのではないかと言われています

多賀城高等学校の小泉校長先生にも当時の様子を教えていただきました

 

雄勝町の名産品である硯生産工場の見学です

JR女川駅からの眺望です.女川は防潮堤を作らず,「海とともに生きる」ことを選択したことを学びました

女川で活躍されている方から講話をいただきました

 

フィールドワーク終了後多賀城高等学校にて,生徒会執行部の生徒さんと交流を行いました

本校の活動紹介です

小グループに分かれ,今後の減災教育ゲーム共同開発について話し合いました

 

JR野蒜駅の「こころをつなぐ1万人のメッセージ『希望の虹』」を見学しました

JR野蒜駅の「こころをつなぐ1万人のメッセージ『希望の虹』」を見学しました

多賀城市内の鶴ケ谷復興公営住宅を訪問しました

 

多賀城市内の鶴ケ谷復興公営住宅を訪問しました

住宅最上階には防災倉庫が備えられています

手芸を楽しむ住民の方と交流しました

 

復興住宅前です

東北大学ボランティア支援室(SCRUM)の学生と交流しました

東北大学リーディング大学院の学生と交流しました

 

本校が取り組んでいる減災アクションカードゲーム活動について報告しました

大学院生からも有益なアドバイスをいただきました

最後に作成したフラッグを渡して閉会です

 

 

5 参加生徒の所感

             

5年生Aくん

  私にとって仙台交流は貴重な経験になりました。実際に体験した話を同世代の人から聞くことができたこと、また自分の目でどんな悲劇があったのかを見ることができたこと、自分にとっては初めてのことばかりで一つひとつがとても興味深いものでした。特に、3つの高等学校と交流できたことは私の震災と復興に対する理解を深め、今後の活動をしていく上で大きな糧となりました。交流した相手校の人と友だちになることができ、自分にとって東北がより近い存在になりました。また、現地での活動中は震災についてあまり知識を持っていない者として、熱心に取り組むことができました。これからは、震災について現地で得たものを、自分が語り継いでいかなければならない存在となります。今回の学びを自分が住む関西で積極的に発信してきたいと思います。そしてまたいつか東北に帰って、今回の活動を思い出しながら現地の人と復興や減災について考えていきたいと思います。

 

5年生Yさん

今回、初めてDR3の仙台交流プログラムに参加させていただくことになり、活動を通して感じたことや思ったことを、初めて参加するからこそ1つひとつ大切にしようと考えていましたが、この三日間、自分の感じたこと、思ったことは多々あるのに、思い浮かぶ言葉はどれも正しくない気がして、自分の感じたことを言葉にして相手に伝えることができませんでした。実際に自分の目で見て話を聞いた私にできることは、一人でも多くの人に伝えることだと思うので、まず言葉にすることから始めたいと思います。

古川黎明中等学校との交流は今回の3日間で一番考えさせられるものになりました。復興とは何なのか、被災地がどうなればいえるのか全く分からず悩んでいましたが、実際に震災を体験した同世代の人たちの考えを聞くことができ「復興には表面的なものと、そうでない根深い見方があって〝もう5年も経ったんだからと言う人も多くいるけれど、そこまで気持ちが付いて行っていない人が今も沢山いるということを被災地に住んでいない人達には分かっていてほしい。それだけでいい。」という言葉が自分の中にとても刺さりました。

3つの学校と交流したり、鶴ヶ谷復興住宅を訪問して、そこに住む人たちと出会って話しをしたりしたことで、東北を身近なものに感じ始めた自分がいました。「この人達が住むここにもう一度来たい」と人と交流するなかで最も大切なことを感じることができたと思います。

 

4年生Tさん

今回、この仙台交流活動に参加して本当に良かったと感じています。今までの私のDR3活動は自分の興味・関心に動かされていました。今回、はじめて‘リーダー’という役割を務めさせていただき、活動中も何度も失敗しましたが、行く前より成長したと感じています。リーダーシップと、メンバーシップはいつも表裏一体にあることを強く実感しました。三日間の中で、たくさんの活動をさせていただきました。特に印象に残っているのが、大川小学校と女川町の訪問です。テレビで何度も遺族の方の声を聴いたことがあります。でも、実際聞くのとでは「こえ」が違いました。語り部の佐藤さんの話すちょっとしたトーンや表情、すべてを見逃さないようにしました。私は、ここで自分の使命感を感じました。私の弟と同じ小学生が犠牲になった。そう思うと、危機感しかなくて、防災教育、教育として学んでいる場合ではないのではと感じました。私は、被災を経験していない人々が地震の恐怖、津波への意識を日々持ちながら生活するのは難しいと思うので、被災地とつながりを持ち続け、まだつながりがない人々をつなげる役割を果たしたいと考えます。具体的には、今回たくさんの高校と学校交流をした経験を活かすことです。被災地を訪れる意味は、私の中で数えきれないくらいあると感じています。今回、活動に参加してはっきりしたのは、一言でいうと身を守るためです。この活動を活かし、地元での活動に還元します。

20161125日(金)~1128日(日)

 

震災・復興とリスクマネジメント( ○ )国際都市神戸と世界の文化(  )提言:国際紛争・対立から平和・協調へ(  )グローバルサイエンスと拠点都市神戸(  )その他(  )

「世界津波の日」 高校生サミット in 黒潮

High School Students Summit on “World Tsunami Awareness Day” in Kuroshio

 

 

[概要]

1.開催趣旨

津波の脅威と対策への国際的な意識向上を目的に、日本が提唱し日本を含む世界 142カ国が共同提案を行った、11 5 日を国連の共通記念日である「世界津波の日」とすることについて、2015 12 月、国連総会委員会において全会一致で採択されました。

日本では、すでに 11 5 日を「津波防災の日」として定めています。これは、1854 年旧暦 11 5 日に起きた安政南海地震の際、和歌山県広川町の庄屋だった浜口梧陵(はまぐち ごりょう)が、稲わらに火をつけ、村人を高台に導いて大津波から命を救った逸話「稲むらの火」に由来しています。

このたび、「世界津波の日」の啓発イベントとして、青少年による国際会議「世界津波の日」 高校生サミットを、高知県黒潮町において開催します。

高知県黒潮町は、南海トラフ地震による国の被害想定において、津波高 34 メートルという国内一の想定を受けた町です。その想定後黒潮町では、地震津波で一人の犠牲者も出さないことを理念に、防災インフラ整備、防災教育、防災産業の創出など、様々な取り組みを進めています。

地震津波は多くの人命を奪い、甚大な被害をもたらす各国共通の課題です。今回の高校生サミットは、防災の知見と地震津波の脅威を伝え、必要な防災、減災、迅速な復旧復興、国際連携に資する施策を総合的かつ計画的に実行することで、地震津波から国民の生命、身体、財産の保護、国民生活及び国民経済に及ぼす影響を最小化できる、国土強靱化を担う将来のリーダーを育成することを目的に開催します。

 

2.目的

仙台交流プログラムの活動の一環として,「世界津波の日」高校生サミットに参加し,

(1) DR3活動の紹介と報告を英語により実施する

(2) 海外の高校生と交流することを通して,他国の自然災害について学ぶ

(3) 震災の記憶をどのように後世に伝えていくかを共に考える

(4) 参加を通して,防災意識を向上させる

ことを主たる目的とする。

 

3.主たる会場

土佐西南大規模公園

 

4.スケジュール

5.海外参加国・日本参加校

 

6.黒潮宣言

The Kuroshio Declaration

 

To commemorate the establishment of “World Tsunami Awareness Day” at the United Nations General Assembly, for the past two days, on 25th and 26th of November 2016, we have gathered at Kuroshio Town, Kochi, which is predicted to suffer from significant damage by a devastating tsunami the Nankai Trough earthquake may cause.

Natural hazards bring severe damage across the world, and many people face having to recovery their communities as a result. Although the diversities in countries and regions we live in may create differences in disasters caused by natural hazards we face and our approaches to disaster risk reduction, we all share the common goal of saving all human lives from disasters.

Today, as high school students from around the world, we have learned about what we should and can do to achieve our goal and to contribute to recovery of disaster affected areas.

We hereby declare that we will continue to make our best effort to understand the risks and effects of tsunamis, to pass onto our predecessors’ experiences and knowledge of disaster mitigation and risk reduction to future generations, and most importantly, to save people’s lives from tsunamis and other hazards.

 

 

1    We will learn.

   We will obtain correct knowledge on the mechanisms of natural hazards, and the history of damage and disasters so that we can enhance our understanding of natural hazards and their risks.

   We will learn and study knowledge, skills, and actions that are useful for disaster risk reduction to save people’s lives.

   We will learn how to face hazards and how to live our lives from people who have experienced such disasters.

   We will utilize technology to enhance our learning.

 

2  We will take actions.

   We will keep reminding people of the risk of disasters caused by natural hazards and constantly carry out educational activities to raise people’s awareness of disaster risk reduction.

   We will recognize ourselves as people who offer help to others instead of people who receive help and we will actively participate in volunteer activities that consider others.

   We will contribute to community development as members of the community through activities such as proposing actions for disaster risk reduction to the local community and national and local governments.

 

3   We will create.

   By utilizing our acquired knowledge and skills, we will create useful tools and systems for disaster risk reduction for all kinds of people.

   We will create global and regional networks of high school students to learn together and cooperate with each other so that we can live together with our friends in the world.

   We will make use of our wisdom and vitality as future leaders for disaster risk reduction. We will not only revitalize the development of local communities, but also contribute to making our cities and countries more resilient to hazards for the sake of ourselves and children in the future.

 

 

While appreciating the blessings of nature and understanding the risks that nature sometimes brings about disasters, we will love and live with nature without fearing those risks.

 

 

November 26, 2016

 

High School Students Summit on “World Tsunami Awareness Day” in Kuroshio

 

 

 

会場の最寄り駅の土佐入野駅にて

さっそく取材を受けました

会場のようす

 

 

翌日の分科会発表の練習中です

多くの黒潮町の方々が歓迎してくれました

早速海外の高校生と交流です

 

 

一致団結して発表に臨みます

夜も宿舎で打ち合わせと練習です

津波避難タワーに登りました

 

 

シンガポールの先生に海外の防災について聞いています

山の上に避難訓練をしました

山から雄叫びです

 

 

分科会での発表です

まずはリーダーが発表します

続いてメンバーの発表です

 

 

ディスカッション中です

チーム内で共有しています

記念植樹をしました

 

 

フェアウェルパーティー

フェアウェルパーティー

フェアウェルパーティー

 

(生徒の感想・所感)

5年生・Iくん

このプログラムを通して、私は他校との交流の意義や意味を感じました。これまでに本校は他校との交流を行ってきましたが私自身は積極的に話しかけることができず、お互いに意見交換を行うことが出来ていませんでした。そんななかこのプログラムに参加して思いきって話しかけてみると、日本語、英語問わず話すことが楽しく、また、より様々な考え方を見つけることができました。特に英語は自分の言いたいことが伝わって会話できた瞬間の充実感や達成感を味わうことができ、とても有意義なものであっと思いました。このプログラムで私たちは2つのアクションプランを提案しました。1つは減災アクションカードゲームをその地域に合わせて(現地化して)実施すること、そしてもう1つは近隣の他校と交流することです。私たちは自分たちが提案したアクションプランをまずは自分たちがもっと積極的に行っていくことが必要だと思っています。これからはこのような活動を増やしていきたいと考えています。 

 

4年生・Tさん

分科会でのアクションプランの共有、ディスカッションが最も印象に残っています。例えば、自国で地震が起こらないが、アクションプランを考えている国の意見は本当に新鮮で、今まで見えていなかった部分も浮き彫りになり、視点が広がりました。他国の友人ができる。これが世界津波サミットに私が参加した大きな成果でした。互いの国の災害に対する知識を持ち、もし災害が起こった時助け合うことが出来るからです。東日本大震災の時、たくさんの外国の方が日本に対して手を差し伸べてくれました。世界との結びつきは防災、減災、復興の視点においてすべてに有用的であると言えます。自分たちがその結びつきの架け橋となることで自分たちから周りの人に、人から人へ一つの輪ができます。また、今回津波サミットに参加して、言語の壁は超えることが出来ると確信しました。英語で訴えるのは、確かに難しいことです。でも、伝えようとする気持ちがあれば相手は分かってくれる。ディスカッションをする際、自分たちが訴えたかったことが上手く英語にできませんでした。それでも、向かい側に座っていたマレーシアの子が「こういうことですか?」と逆に質問してきてくれたり、頷きながら話を聞いてくれたりして、私たちは伝えることが出来ました。言語の壁を超えることができた、この瞬間を私は今でも忘れられません。未知のことを国関係なしに、模索する。フィールドワークであった、避難訓練の形式は私も、外国人もはじめてでした。どのように感じたかと聞くと、「自分たちの国では火災に対する避難訓練を年に2回しかしないので、このような形式の避難訓練ははじめてだった。命を守るために必死に助け合う姿が避難訓練にはあって、すごいと思った。」 と言っていました。当たり前のように日本ではどこの学校でも避難訓練をしますが、それが非日常的なことである国が多く存在していて、私たちが彼らに身を守るために伝えられることがそこにはたくさんあるのだと新たな気づきを得ました。災害時に向けた対応を私たち高校生が一緒になって考えることで、よりリスクが軽減すると考えます。それだけでなく、そこにはたくさんの意味があって互いに大きな学びとなったと考えています。参加してよかった。心からそう思います。    


2016731日(日)~82日(火)

震災・復興とリスクマネジメント( ○ )国際都市神戸と世界の文化(  )提言:国際紛争・対立から平和・協調へ(  )グローバルサイエンスと拠点都市神戸(  )その他(  )

1回 仙台交流プログラムを実施しました

[概要]東日本大震災の被災地である宮城県を訪問し、以下のプログラムを実施しました。

・仙台市若林区荒浜周辺視察及び3.11メモリアル交流館訪問

・「自然災害について学び、震災の記憶を後世に伝えていくかを共に考える」というテーマをもとに、仙台市立仙台青陵中等教育学校の生徒と南三陸町志津川周辺の被災地視察及びディスカッションをしました。

・今年度より災害科学科を新設した宮城県立多賀城高等学校の生徒と多賀城周辺視察及び「震災発生後24時間以内にどのような行動をとるか」についてディスカッションをしました。

仙台市若林区荒浜に訪問し、里海荒浜ロッジにて職員の方にお話を聞きました。

仙台市営地下鉄東西線荒井駅にある3.11メモリアル交流館を訪問しました。

東日本大震災発生当時、大川中学校に勤務されていた、仙台市立仙台青陵中等教育学校の教頭先生より「災害の心理と行動~石巻市大川地区での被災体験を通して~」というテーマで講義を行っていただきました。

 

 

南三陸町志津川を訪問し、志津川地区まちづくり協議会会長さんに案内と公園を行っていただきました。

南三陸さんさん商店街にて、昼食をとりました。

仙台青陵中等教育学校の生徒と、南三陸町の視察をもとにディスカッションをおこないました。

両校集合写真

多賀城市周辺の被災地等を多賀城高等学校の生徒に案内していただきました。

多賀城高校にて「震災発生後24時間以内にどの様な行動をとるかについてディスカッションをしました。」

 


2016722日(金)

震災・復興とリスクマネジメント( ○ )国際都市神戸と世界の文化(  )提言:国際紛争・対立から平和・協調へ(  )グローバルサイエンスと拠点都市神戸(  )その他(  )

仙台交流プログラムの一環として,神戸市立渦が森小学校にて,5年生を対象に防災教育を実施しました.

[概要]201512月に仙台を訪問した際に,東北大学リーディング大学院にて,「減災アクションカードゲーム」東北大学リーディング大学院開発)」を体験しました.その有効性を地元神戸でも広め,地域貢献をしたいと考えました.最も近くの渦が森小学校の5年生全員に対して,本校生徒がリーダーとなって実施しました.

授業開始前の最後の打ち合わせです

ゲームの前に本校の活動について紹介しました.

ゲームは4人グループで実施します

どの班も積極的に取り組めていました

全員がゲームに頑張って取り組めたため,減災リーダー学級として認定証を授与しました.

最後にアンケートを実施し,卒業研究にも活かします.

(生徒の感想)

僕は今回の渦が森小学校での減災アクションカードゲームの実施のリーダーとなり、話を進めてきました。しかし、至らない点が多く不甲斐なく感じていました。その中でもメンバーに助けてもらいながらなんとか今日の授業を無事に終えることが出来ました。今日まで、授業をうまく進められるか、自分がゲームマスターの役割を果たせるか、何か失敗はしないかと様々な不安がありました。ところが、実際に授業を行ってみると渦が森小学校の先生、生徒は温かく迎えてくれ、授業後には生徒から「先生~」と声をかけられたことがとても嬉しかったです。授業内容はまだまだこれからも改良していく点が多いと感じまた、アクションカードゲームの課題点も見つかりました。今回の渦が森小学校での経験をこれからの減災アクションカードゲームチームの活動に反映していきたいと思います。

 

小学生が相手ということで、初めは戸惑ってしまい上手く進行することが出来ませんでしたが、サポートの先輩方にも助けていただき、回数を重ねていく事に上手く進行することが出来るようになったと思います。渦が森小学校だけでなく、住吉小学校など近くの学校の小学生にもアクションカードゲームを通して、減災について一緒に考える機会があれば良いなと思いました。

 

今日は初めて減災アクションカードゲームを小学校で実践してみましたが、防災サブリーダーとしてゲームを進行することの難しさ、授業としてやることの大変さを身にしみて感じました。小学生がどれくらいの内容を理解できるか、どう言えばわかりやすいかなど今回の活動で分かったことはたくさんあるので、防災アクションを広めていく第一歩になったのではないかと思います。次は神戸版を作り、神戸だからこそ気をつけるべき内容も小学生に教えられたらと思います。

 

減災について説明することにより、子ども達に分かりやすく伝えたいという意識から、より細かく砕いて発信することが出来ました。その為、私自身にも減災と言うワードが強くインプットされ、とても価値のある1日となりました。子ども達の素直でユニークな意見を聞き、様々な角度から「減災・震災」について知ると共に、生徒らの震災に対する意識の高さを感じとれました。今後、減災を各地へ広められるよう努めたいと思います。

 

私は以前から『防災や減災のことを校外・地域住民に広めたい』と思っていました。しかしなかなか動くことができず、大きく行動をすることができませんでした。今回の渦が森小での授業では私達の練習・経験・打ち合わせ不足が目立っていたと思います。しかし回数を重ねるにつれメンバーが慣れてきたのか、四時間目にはスムーズに進行ができていました。小学生も楽しみながらゲームを行っていたので、渦が森小に限らず、他の小学校にもこの活動を行えれば良いな、と思います。

 

「地域交流」や「伝えていく」ということが今日の渦が森小学校での活動でできたと思います。準備も不十分だった点があったと思いますが、今現在での自分の知識や資料を最大限に生かすことができたと感じているので、少しでも生徒の皆さんそれが伝わっていれば良いと思います。また、メンバーも小学生から学ぶことが多く、教えなければいけないのだけれど伝え方を考えなければちゃんと届かないと思いました。

 

防災・減災のことについて、一緒に年下の小学生と考える機会は今までなくて、貴重な体験となりました。小学生の集中力が効く範囲で、どのようにすれば興味を持ってもらえるか、高校生と小学生という距離をどう詰めていくか考えながら、実際サブマスターやゲームマスターを体験してみてはじめて、「人に伝える」その難しさを噛み締めました。中には、日本語が十分に分からないという子や、班員皆人見知りで会話が弾まないというケースに出会いました。一生懸命に訴えかけますが、果たして本当に小学生の心の中に入り込めているのか不安になりました。でも、聞いてみると「津波が車より速くて、泳げないとは思わなかった。」と言っていて、危険意識を持つように変えられたのは、いつ起こるか分からないもしものために重要な役割を果たせたのではないかと実感しています。今後もこういった活動を続け、小学生の心の中にスッと入っていけるように、もっと上手に訴えられるようになりたいと思います。

今日の体験を通して感じたことは、まず小学生が自分たちの想像以上に防災・減災の意識が高かったことです。サブマスターの僕たちがいなくても自分たちで話し合いが成立するほどで正直驚きました。各クラス担当した班の子たちに感想を聞くと、「考えるのはすごく難しいけど、楽しい。普通に先生の話を聞いたり、DVDを見たりするよりアクションカードゲームの方が断然いい!」とみんな言っていました。今日の経験はこれから、減災意識を高めていくための第一歩なったと思います。

 

今回、はじめて外部で私たちが昨年度の仙台交流活動などを通して学んだことを、発信できる機会を持つことができ、とてもうれしく思います。授業の内容等に関しても、多少の不備はあったにせよ、全体を通してみれば、良いものになったのではないかと思います。しかし、実際に授業を行う中で、今後「減災アクションカードゲーム」を行っていくうえで改善のしなければならいことも見つかりました.

 

2016718日(月・祝)

震災・復興とリスクマネジメント( ◯ )国際都市神戸と世界の文化(  )提言:国際紛争・対立から平和・協調へ(  )グローバルサイエンスと拠点都市神戸(  )その他(  )

SGH仙台交流プログラムの一環としての淡路島・北淡震災記念公園研修

目的:阪神・淡路大震災の傷跡がそのまま残されている野島断層保存館を訪れ、当時の震災についての知識を深める。

参加生徒の感想

4Kくん

北淡震災記念公園には初めて行ったのですが、畑の地面がスッパリとずれていたり、道路が亀裂だらけだったりする写真を見て、これが本当に起こっていたとは思えませんでした。その後、実際の断層を見てもあまり実感がなかったのですが、地震の体験をして初めてこの野島断層の恐ろしさを実感しました。それに、語り部の方のお話の映像を見て、被災者の心情なども知ることができ、良い体験が出来たと感じています。そして、私達がこの災害を忘れず、次の世代へ伝えることができる様に、もっと学習を深めていきたいと思います。

5Sさん

今回訪れた野島断層は有名な阪神淡路大震災の遺構の一つです。修学旅行等で多くの人が訪れるのか、小中校から送られた千羽鶴が飾ってあり、そこには仙台からのものもありました。起こった年や被害は違えど同じ『地震の被災地』間の繋がりを感じました。

5Yくん

今日の淡路フィールドワークは自分にとって野島断層に行けたことがとても大きかったです。身近にあるのに今まで行ったことがなかったので地元で起きた災害を知るのにいい機会になったと思います。また、人数は少なくなってしまいましたが、DR3の親睦も少しは深まったのではと思うので、良かったです。

4Sさん

実際に、自分の目で活断層や当時の写真・様子を見ることよって、その場にいたかの様に思えました。又、揺れを体感することで震災の恐ろしさを実感しました。これらのことから、地震の恐ろしさを知らない人々に、備えの必要性等を伝える為、今後も奮闘していきたいと思います。

5Iさん

入り口に入るとまず、目に入ってくる大型トラックの転倒したものが目に入ってきました。すごく衝撃的でありながらも、伝えていくときには言葉は必要なく、たったひとつのものでも影響を与えることになります。次には野島断層が震災当時のまま残している展示室へ行くと授業で受けた説明がそのまま形として残っていて、残された部分は家屋が倒れてはいなかったのですが生活できないほどの痕跡でした。その中で断層のずれの影響を受けず、当時の姿のまま残っている住宅を見学しましたが、その住宅の家庭は裕福な家庭であったと記載されており、やはり特殊なタイプなのだなと感じました。何かの物事には背景があり、もっと他のものことについての背景・どうしてそうなったのか考えていきたいと感じました。また、参加メンバーが皆自分から興味を示している姿勢が目に見て感じることができたので、この良い雰囲気が今日参加できなかったメンバーにも流れていければと思います。

5年Tさん

私にとって初めての、北淡震災記念公園、地震の大きさを体感すること、断層のずれを見ることでした。写真や映像からの自分のイメージの中だけだったものにとても驚いたとともに、恐怖を感じたというのが私の素直な感想です。

4Tさん

21年経っても、はっきりと震災の被害状況が残されていて、淡路の人々の「残さなければならない」という想いからのこの形が身に染みました。私たち以外の多くの見学者が「あの頃は…」と振り返る姿を見て、何年たっても絶対に忘れない使命を被災者が被災者自身にさりげなく与えているのだと分かりました。

4Oさん

野島断層に行き、震災のもたらした光景を初めて目の当たりにし、自然のエネルギーの大きさと地震の恐ろしさを改めて実感した。この地面のズレが多くの被害をもたらしたと思うといたたまれず、何とか予知して災害を少しでも減らすことができないものかと思った。

明石港から船で淡路島へ向かいました

島内はバスで移動です

北淡震災記念公園では,QRコードも活用しながら学習しました

はじめて見る野島断層です

当時の様子がそのまま残されているメモリアルハウスを見学しています

記念撮影

 

 


2016712日(火)

震災・復興とリスクマネジメント( ○ )国際都市神戸と世界の文化(  )提言:国際紛争・対立から平和・協調へ(  )グローバルサイエンスと拠点都市神戸(  )その他(  )

人と防災未来センターで坪井塑太郎博士による「卒論に役立つGIS地理情報システム講座」を実施しました.

[概要]

坪井先生は,都市防災学,都市地理学,地理教育,社会技術が専門で人と防災未来センターで震災に関する研究をされています.

最近の主要論文

・小川雅人・坪井塑太郎・畔柳昭雄(2015):津波避難ビルの建築的特徴と地域的傾向に関

する研究-南海トラフ巨大地震に伴う被害想定地域を対象として-,日本建築学会計画系

論文集,Vol.80-707221-230

・小川雅人・坪井塑太郎・畔柳昭雄(2014):静岡県沼津市における津波避難ビルの立地分

析,日本沿岸域学会論文集2729-40

・菅原遼・坪井塑太郎・畔柳昭雄(2014):運河ルネサンス事業における運河の利用実態

と事業展開に関する調査研究,環境情報科学論文集28(環境情報科学センター),413-418

はじめにGISの概要と図化する際の注意点を教えていただきました

熊本地震においてもGISが役立ったことを坪井先生ご自身の活動から学びました.

(演習1)県毎のコンビニエンスストアの占有率を図化し,特徴を考察しました.

 

 

(演習2)東日本大震災後の福島県からの転出先・人数を図化し,考察しました.

 

 

 

201675日(火)

震災・復興とリスクマネジメント(  )国際都市神戸と世界の文化(  )提言:国際紛争・対立から平和・協調へ(  )グローバルサイエンスと拠点都市神戸(  )その他(  )

神戸大学海洋底探査センター長の巽好幸先生研究室訪問・ディスカッション・特別講義

[概要]神戸大学大学院理学研究科教授 兼 神戸大学海洋底探査(KOBEC)センター長の巽好幸先生の研究室を訪問し,卒業論文のテーマについて発表・ディスカッションを実施しました.また,巽先生のご専門である火山や地震の最新の知見について特別講義を実施していただきました.

ひとりひとりが各自の研究テーマと今後の方針を発表し,それに対して多くのアドバイスを頂きました.

 

最新の火山・地震についての講義を受けることができました.

<参加生徒の感想(Nさん)>

一番印象に残ったことは、地震発生確率のお話です。今後30年に起こる地震の確率の地図を見たのは初めてだったのですが、見た時南海トラフ地震がこの先必ず起こると知っていたのでこの地図のようになるのは当たり前かと思いました。これは地震という自然災害に慣れてしまっている証拠であると思います。先生もおっしゃっていたように、この慣れが、どこかで自分は助かると考えてしまう要因で、これは日本全体の防災意識の低下、関心の低さに繋がっているのではないかと考えました。

また、私は学校で地学基礎や日本史を選択しているのですが今日のお話の中で学校でやったことと共通するものがあり、またそれ以上の学びをお話の中で得ることができたことがとても面白いと感じました。

これから個人の研究を進めていくにあたり、自分が知りたい事だけを調べて知るのではなく、なぜ日本は地震大国なのか地震はどのように起こるのかというような根本的なところからもう一度調べて直していきたいと思いました。

巽先生との記念撮影

 

 

 


2016621

震災・復興とリスクマネジメント( ◯ )国際都市神戸と世界の文化(  )提言:国際紛争・対立から平和・協調へ(  )グローバルサイエンスと拠点都市神戸(  )

[タイトル]SGH仙台交流プログラムの一環として,神戸市立渦が森小学校にて,防災減災教育ゲームの紹介を行いました

 

[概要]本活動の今年度の大きな活動のひとつとして,地域貢献があります.その第一歩として,神戸市立渦が森小学校の防災教育担当の先生方に仙台交流で学んだ防災減災学習ゲームを紹介し,7月に実際に児童対象に実施することになりました.

防災教育担当の先生方と打ち合わせしました.

ゲームの詳細を説明しました.

実際にゲームをやってみてどのようなものか見ていただきました.

 


2016530-31                                                                                                                                                                                                                                                                             

SGH仙台交流プログラムの一環として、530日~31日に東京研修・視察を実施しました

SGH仙台交流プログラム(DR3プロジェクト)は,以下の様なテーマ,目的で活動しています.

1.テーマ

神戸大学附属中等教育学校SGH「震災・復興とリスクマネジメント」

震災(Disaster)・復興(Reconstruction)・減災(Reduction)・レジリエンス(Resilience)(DR3)をテーマとした仙台交流プログラム(通称:DR3

2.目的

被災地体験を共有する神戸市と仙台市の高校生・大学生が交流しながら,大規模震災に対するリスクマネジメントについて多角的な視点から学ぶ.

 具体的には,神戸大学附属中等教育学校と仙台周辺の高校生・大学生が交流しながら,

(1) 身近な地域に起こった,あるいは今後起こるであろう自然災害について共に学ぶ

(2) 震災遺構見学や語り部講話などを通して震災の記憶をどのように後世に伝えていくかを共に考える

(3) 津波堆積物ボーリング調査などを通して,自然科学的研究手法から震災を捉え,理解する

(4) 上記活動を通して,他を思いやることのできる生徒を共に目指す

ことを主たる目的とする.

東京大学地震研究所

東大安田講堂にて

復興庁にて活動報告

復興庁事務次官との記念撮影

国土交通省・観光庁視察・ワークショップ

国土交通省大臣会見室にて記念撮影

気象庁現業室見学

同左

東京消防庁本所防災館 地震体験

東京消防庁本所防災館 消火体験

ウェザーニューズ社企業訪問

天気予報キャスターとの記念撮影

 


2016527日(金)

SGH仙台交流プログラムの一環として、527日にJR住吉駅にて熊本地震被災地支援募金活動を実施しました

 

 

 

15301730まで2時間実施しました.

・多くの方から募金をいただくことができました.