神戸大学のFD

神戸大学では、学生の深い学びを促すため、授業デザインに関する支援を行っています。具体的には、新任教員向けの研修教材の開発や、ICTを活用した授業デザインのポイントをまとめた教材の提供、イベントの開催を通じた知見の共有などを実施しています。

新任教員対象eラーニング研修ページは こちら

神戸大学のプレFD

神⼾⼤学は、⼤学教員になることを目指している大学院生を支援しています。具体的には、大学院博士支援推進室が主催となり、「大学教員準備講座」と「大学教員インターンシップ」を開催しています。大学教育研究センターは同支援室と連携しながら、両行事の実質的な運営を担っています。「大学教員準備講座」では、大学教員としての職務、大学教員になるためのプロセス、さらに大学で教壇に立つ際の基礎知識とスキルを実践的に学びます。修了すると大学教員版の教育実習である「大学教員インターンシップ」への応募資格を得ることができます。

神戸大学プレFDの特徴

神戸大学のプレFDは2種類のプログラムから構成されています。

大学教員準備講座

大学教員の業務や、大学教員になるためのプロセスの現状、さらには、将来大学教員になって授業を行うための授業デザインについて学びます。2日間の対面研修ではアクティブラーニング形式で、様々な研究科の院生とディスカッションを交えながら学びます。最後は模擬授業を実施して授業の体験をします。また、他大学の教員や本講座の修了生をゲストスピーカーとしてお招きし、受講者と意見交換する機会を設けます。

大学教員インターンシップ

神戸大学の大学院生が、自分野もしくは近接する学問分野について、神戸大学もしくは他の機関の受け入れ教員のもとでその職務を一定期間経験することを通じて、大学教員の職務の多様性について理解を深め、大学教員をめざす上での意欲や心構えを醸成することを目的としています。具体的には、近隣地域の大学に約2週間インターンシップ生として出向き、大学教員の研究・教育・管理運営・サービスの具体的な業務について学びます。大学教員インターンシップは、大学教員準備講座を修了した人が参加できます。

神戸大学のプレFDは「大学院博士支援推進室」と「大学教育研究センター」の協力体制で実施されており、大学院教育やキャリア支援に位置づいています。

これまでの受け入れ大学(受け入れ順):湊川短期大学、神戸学院大学、大阪観光大学

受け入れ定員:各大学1〜2名

これまでの実績:2021年度 1名、2022年度 4名、2023年度 4名

大学教員準備講座の内容(2024年度)

事前課題

  • 動画2本視聴(約60分)
  • シラバス作成・提出(ワークシートのダウンロード)
  • 模擬授業の準備

Day1

1限 2限 3限 4限
オリエンテーション
大学教員の職業特性を知る
大学教員になる方法を知る シラバスをブラッシュアップする 模擬授業案を作成する

Day2

1限 2限 3限 4限
インターンシップの案内と先輩の体験談
作成したシラバス案と模擬授業案についてグループ内で意見交換する
模擬授業

・模擬授業のつづき

・全体ふりかえり

・修了証授与

大学教員インターンシップの内容

インターンシップは、受け入れ大学によって内容が異なります。

模擬授業、授業見学・補助、就職指導見学、フィールドワーク、引率補助、オープンキャンパス見学、ブリーフィング、事務局見学など

よくある質問

大学教員準備講座は、大学院の授業科目ですか?

大学院の正式な授業科目ではありません。

大学教員準備講座にはどの研究科の大学院生が参加しますか?

さまざまな研究科の大学院生が毎年20人以上参加しています。2023年度は文系の研究科が6割、理系の研究科が4割ほどでした。

大学教員準備講座は、修士課程の学生も参加できますか?

基本的には博士課程の学生が対象となっています。博士課程に進学予定の方は、相談してみてください。

大学教員準備講座を修了した証明はもらえますか?

全課程を修了した方には修了証をお渡ししています。

大学教員インターンシップに参加する条件はなんですか?

大学教員準備講座を修了していること、指導教員の了解を得ていることが条件です。

大学教員インターンシップに参加した方の声を聞いてみたいです。

こちらに詳しい内容や体験談が書かれています。 大学教育研究(2023年)

次年度の大学教員準備講座の情報はどこで得られますか?

こちらのホームページや、キャリアセンターの博士学生インフォメーションにて周知します。