プログラム紹介

文部科学省 大学の世界展開力強化事業~アジア高等教育共同体(仮称)形成促進~
「異分野共創によるリスクマネジメント専門家養成共同教育プログラム」
(神戸大学キャンパスアジア・プラス・プログラム)

目的

本プログラムは、神戸大学、復旦大学、高麗大学校が中核となり、チュラロンコン大学、ラオス国立大学と連携し、異分野共創による共同教育プログラムを構築・発展させることにより、グローバルに活躍するリスク・マネジメント専門家を養成します。

経緯

009年の日中韓サミットで、東アジア地域全体を視野に入れた人材を育成するため、三国間の教育交流の実施が合意されました。その後、実務者協議を経て、日中韓三国の協働教育プログラム「キャンパス・アジア(CAMPUS Asia: Collective Action for Mobility Program of University Students in Asia)」が誕生しました。
神戸大学は2011年度から復旦大学と高麗大学校と「大学の世界展開力強化事業」を実施しており、3大学間で共同教育コンソーシアムを構築・発展させ、博士課程前期課程(修士課程)の学生を中心にダブルディグリー、交換留学、短期研修等を通してリスク・マネジメント専門家の育成をしてきました。

授業の様子

概要

2021年度からは、これまで10年に渡って神戸大学・復旦大学・高麗大学校で実施してきたダブルディグリー・交換留学・短期研修に加えて、チュラロンコン大学(ダブルディグリー、交換留学、短期研修)、ラオス国立大学(交換留学、短期研修)を加えたキャンパス・アジア・プラス・プログラムを開始し双方向交流を行っています。神戸・復旦・高麗で実施してきた英語によるオンライン共同講義は、ASEAN諸国の連携大学にも拡張し、リスク・マネジメントの実務者にも講師として参加してもらうことで、より実践的な講義を提供します。また、国際機関、政府系機関、医療機関、国際・国内NGOでのインターンシップを一層充実させ、専門的知識に基づいた実践的スキルが修得できる共同教育を提供します。

プログラムの概念図

目指す人物像

これまでに構築した日中韓の共同教育コンソーシアムをASEAN諸国に拡大し、保健医療(チュラロンコン大学)、経済経営(ラオス国立大学)の分野でも共同教育を実施して、感染症や環境等の地球規模的課題に取り組むことができる高度人材、リスク・マネジメント分野における実践的な知識とスキルをもち、語学力、プレゼンテーション能力、異文化理解力を身につけた人材を育成します。具体的には、政治、経済、経営、国際関係・安全保障、公共政策、人的資源、防災、感染症を含む国際保健の分野で、高い専門性と実践力・応用力が修得できる共同教育を提供することによって、将来的にリスク・マネジメント分野の事業を展開する国際機関、政府機関、官公庁、グローバル企業、保健医療機関、国際・国内NGO等で活躍するリスク・マネジメント高度専門人材・リーダーを育成します。

連携大学が英語で提供するリスク・マネジメント関連科目を8単位取得した学生は、連携大学の研究科長が共同で署名するリスク・マネジメント修了証明書を取得できます。これまでに280名の学生が交流プログラムを終了し、国際機関、研究機関、官公庁、援助機関、企業など国内外の様々なフィールドで活躍しています。