よくあるご質問

留学の仕組みについて

ダブルディグリーとはどういうしくみですか。

協定校に1年間留学し、派遣先で学位を取得するものです。国際協力研究科および保健学研究科の博士課程前期課程に所属する学生が参加できます。

国際協力研究科(以下「GSICS」)の場合は、提携協定を結んでいる中国上海市にある復旦大学国際関係公共事務学院(SIRPA)または、韓国ソウル市にある高麗大学校国際大学院(GSIS)(以下「高麗大学校」)に8月末から留学し、派遣先で学位を取得します。留学中はGSICSに在籍していることが必要です(所属大学への学費支払いをもって留学先の学費が免除されます)。復旦大学では修士(公共管理)、修士(国際政治学)のいずれかの学位、高麗大学校では修士(国際学)、修士(韓国学)のいずれかの学位が取得可能です(ただし、韓国学修士の場合は一年での修了は不可能)。

保健学研究科(GSHS)の場合は、協定を結んでいるチュラロンコン大学看護学研究科に1月から6カ月~12か月間留学し、派遣先で学位を取得します。

いずれの大学も世界の大学ランキングの上位に位置し、このような大学での学位取得は国際的なキャリアパスにもプラスとなるでしょう。

交換留学とはどういうしくみですか。

学位取得を目指さずに(論文提出なし)、派遣先で授業を履修し、単位のみを取得するものです。国際協力研究科・人文学研究科 ・国際文化学研究科 ・法学研究科 ・経済学研究科 ・経営学研究科 ・医学研究科 ・保健学研究科の博士課程前期課程・後期課程の学生が参加できます。提携協定を結んでいる復旦大学または高麗大学校に半年または1年間留学し、派遣先で取得した単位を8単位まで神大の単位として認定することが可能です。博士課程後期課程の学生については、最低取得要件がある場合もありますが、基本的には派遣先で研究活動に専念できます。

取得必要単位は何単位ですか?単位交換はどのようになりますか?

GSICSの学生の場合、修了要件単位数は30単位以上ですが、学生便覧に示されている通り、他専攻・他研究科、他大学院(外国の大学院を含む)の科目の修了要件単位数への算入上限は、全てを合計して12単位になります。このうち、復旦大学または高麗大学校で取得した単位については、ダブルディグリー・プログラムの場合は合計10単位まで、交換留学の場合は合計8単位まで認められています。(他研究科所属の学生は、それぞれの学生便覧を参照し、修了要件単位への算入について各研究科の教務係に相談し、留学後には各教務係に単位認定の必要書類を提出してください。)

なお、ダブルディグリー・プログラムに参加するGSICSの学生は、GSICSで取得した単位のうち、高麗大学校の場合15単位、復旦大学の場合10単位をそれぞれの大学院の修了用件単位数に算入することができます。高麗大学校での修了要件単位数は39単位ですので、1年間の留学中に24単位を取得する計算となります。一方、復旦大学での修了用件単位数は30単位ですので、1年間の留学中に20単位を取得する計算となります。

ダブルディグリー・プログラムで派遣されて、1年で単位が取り終えられなかった場合や、論文が承認されなかった場合はどうすればよいのですか?

基本的には、期間内で必要単位を取り終えるよう、また論文審査を完了できるよう、早目に情報共有し相談の上、まず最善を尽くしてください。仮に終えられなかった場合でも、当初の派遣期間終了後は一旦帰国してください。その後、残りの必要単位の取得や論文提出を次学期に継続する場合には、必要経費・渡航・滞在費は自己負担となります。

韓国語や中国語の授業を派遣先で履修することはできますか?

可能です。ただし、語学系科目は修了要件単位にはなりません。

高麗大学校国際大学院の授業および復旦大学国際関係・公共事務学院で派遣学生が所属するプログラムにおいては、授業はすべて英語で行なわれます。

応募について

外国人学生でも応募できますか?

応募者の国籍は限定していません。法学・経済・経営・国際文化・国際協力・保健学研究科から応募できます。

ただし、復旦大学に在日中国人の学生や中国人留学生が留学することはできません。在日韓国人の学生は高麗大学校に留学することができます。受入大学への提出書類や奨学金の支給についても国籍要件がありますので、外国籍の学生が本プログラムへの参加を希望する場合は、事前にキャンパスアジア室に相談してください。

国際文化研究科の修士課程の学生です。どのプログラムに参加できますか。

高麗大学校・復旦大学・ラオス国立大学への交換留学及び短期留学プログラムについては法学・経済・経営・国際文化・国際協力・保健学研究科の学生が応募できます。

ダブルディグリー留学については、国際協力研究科の学生は高麗大学校・復旦大学に、保健学研究科の学生はチュラロンコン大学に応募できますが、その他の研究科からの応募はできません。チュラロンコン大学の短期留学プログラムも看護師資格を要するため、実質保健学研究科の学生しか応募ができません。

複数のプログラムに参加することはできますか?

可能です。

高麗大学校または復旦大学への半年・1年の留学のあと、ラオス国立大学への短期プログラムに参加するということも可能です。(JASSO奨学金受給は最初の派遣開始から帰国中の期間を含む1年間が上限となっていますので逆の場合は注意してください。

なお、高麗大学校の冬の短期フェローシップへの参加を高麗大学留学中に行うことや、ラオス短期・高麗短期の組み合わせでのプログラム参加、リスクマネジメントの受講による共同教育と年次国際シンポジウムへの参加なども可能となっています。

復旦大学・高麗大学校でそれぞれ半年の交換留学を行なうことも可能です(「トライアングル交換留学」と呼びます。例:神戸-復旦-高麗-神戸または神戸-神戸-高麗-復旦。復旦大学は秋派遣のみです)。

プログラムの提供する多様な機会を大いに活用してください。

願書は日本語で書いてもよいですか?

プログラムへの学内応募願書は日本語で書いても大丈夫です。

「研究計画/Research Plan」については、選抜後、実際に留学するまでに、様々な調査や検討を経て修正していくことが想定されていますので、出願時点では書きやすい言語で大丈夫です。

ただし「Statement of Purpose(参加目的)」は英語で作成してください。選抜後、留学先大学の入学手続においては、英語で必要書類を作成(またはオンライン入力)することになりますから、英語での作成はいずれ必要になるものです。

なお、Research Planについては、留学先大学の入学手続前および留学開始前にキャンパスアジア室担当教員による指導を受けることも可能です。

語学能力はどのように審査されますか?

学内選考の提出書類として、英語の語学能力証明書、原則としてTOEFL・IELTS・TOEICなどを事前に受験し、その成績証明書の写しを提出してください。その他の言語、例えば韓国語や中国語の語学能力証明書があれば、あわせて提出してください。

選考時に、英語のスコアのみで合否を判定することはありませんが、留学先の授業は基本的に英語で行われますので、面接時に語学能力を確認します。

TOEFL、IELTS、TOEICを受けていませんがどうしたらよいですか?

外国人学生等で提出できる英語能力試験結果がない場合は、何らかの英語能力を証明する書類を参考資料として提出してください。

神戸大学で選抜された後に、派遣先の大学に受入を断られる場合があるのですか?

双方の大学間の信頼関係に基づいて、派遣元の選考結果を受け入れ大学は尊重することになっています。ただし、受入の最終的な決定はあくまでも派遣先の大学が行ないます。

なお、選抜後には学生自身で締切日までに受入大学の必要とする書類の提出や情報入力の必要があります(本出願)。また、受付後も期日までに受入大学の提示に従った海外送金等が行われなければ、入学許可証の発行がなされず、査証が取得できません。

1年間の留学を考えているのですが、どのような点に留意すればいいですか?

まず、2つの大学で学位取得を目指すダブルディグリー(DD)で留学するのか、留学先で講義を履修して単位を取得すること(のみ)を目指す交換留学で留学するのかを選択する必要があります。DD留学期間は1年間のみです。派遣元と派遣先で論文を2本書くことになりますので、万が一派遣先を1年で修了できない場合は神戸大学の修了も遅れる可能性があり、延長の場合派遣先から学費等の支払いを求められることもあります。

交換留学で応募する場合は、願書において留学期間(半年または1年)を選択できます。選択した期間を派遣後に現地で延長することは認められていません。交換留学でも復旦大学では1セメスターあたり10単位以上、高麗大学校では9単位以上の講義の履修が求められます。なお、高麗大学後には修士論文を提出しない代わりにより多くの授業を履修し、学位を取るコースもあります。

ダブルディグリーを取得する場合、派遣先の大学で執筆する修士論文は、その大学の修了要件単位に算入されますか?

留学先の両大学とも、修士論文そのものは修了要件単位には含まれません。

プログラムに参加したことの証明書はもらえますか?

本プログラムに参加し、所定の単位を取得して留学生活を修了した学生は、教務係に受講科目のシラバスコピーおよび成績表コピーを提出してください。単位認定後にリスクマネジメント共同修了証明書が授与されます。

派遣にあたって履修しなければならない科目などはありますか?

上記修了証明書の授与要件として、プログラムの修了要件となる「リスクマネジメント関連科目」(年次更新)の指定を受けた講義の履修が必要です。なお、必須ではありませんが、英語で行なわれている本学の授業を留学前に予め履修しておくことを推奨しています。

休学しているときに応募できますか?

協定校との学費の相互不徴収は、派遣元大学への学費を支払っていることによる在学を前提としています。そのため、休学中のプログラムへの参加はできません。ただし、応募時に休学中だったとしても、留学開始学期までに復学届が受理されており、学費納入が行われていれば申請できます。

高麗大学校への留学について

どのような授業が履修できますか?

必修の授業としてWorld Politics等やキャンパスアジアのプログラムとしてGame Theory等リスクマネジメント関連科目があります。その他自由選択科目として、Southeast Asian Economy などの授業を履修できます。詳しくはオンラインシラバスを確認してください。

ダブルディグリーでの留学を希望しています。現地で求められる成績要件等はありますか?

修了要件(非論文コース)や修士論文提出要件(論文コース)として、履修した科目のGPA規定があります。

韓国学のコースは取れますか

取ることはできますが、交換し得る神戸大学の科目が少ないため、1年で修了することができません。

高麗大学校の短期留学プログラムについて教えてください

全2週間のプログラムです。リサーチフェロー、語学フェローから希望・選択できます。リサーチフェロー・語学フェローともに、1週目はリスクマネジメントに関する講義を受講し、2週目にDMZや戦争記念館を訪問するフィールドトリップに参加します。語学フェローは、週3回韓国語の授業を受講します。(2022年度冬季プログラムの例)

復旦大学への留学について

研究テーマは、中国や韓国、アジアである必要がありますか?

その必要はありません。自身の関心をもとに指導教員を選び、指導教員とよく相談しながらテーマを決めてください。

受け入れ先の指導教員はどのように決まりますか?

事前に希望指導教員の届け出を行いますが、それだけでは決定とならず、直接指導教員にコンタクトをとり、承諾をいただいて決定となります。

論文提出までのプロセスについて教えてください。

入学してまもなく9月にプロポーザル提出、10月頃にプロポーザルディフェンスが実施されます。研究を進め、3月頃にはプレディフェンスおよびブラインドレビューの提出があります。レビュー通過後最終ディフェンスがあります。レビューに通過できない可能性もあるので丁寧な準備が必要です。

ラオス国立大学への留学について

ラオス国立大学の交換留学プログラムについて教えてください

全4週間のプログラムです。ラオス国立大学経済経営学部でAdvanced Development Economicsという授業を1週間履修します。その後、ラオス教育スポーツ省で2週間のインターンシップを実施します。インターンシップでは、教育スポーツ省職員の方にインタビューをしたり、学校等で現地調査をする機会が提供されます。最終週は、フィールドトリップに出かけることができ、世界遺産に登録されているルアンパバーンを訪れたり、ラオスの歴史や文化について理解を深めることができます。

ラオス国立大学の交換留学プログラムでは費用はどのくらいかかりますか?

4週間の滞在費および食費・移動費に10万円は準備しておくことをおすすめします。(最終週のフィールドトリップが首都以外の場合はさらに移動費がかかります)

ラオス国立大学の交換留学プログラムでは、単位交換は認められますか?

Advanced Development Economicsが2単位分単位編入されます。成績は反映されません。

チュラロンコン大学への留学について

チュラロンコン大学への交換留学プログラムへ参加したいのですが?

看護師資格が必要ですので、実質保健学研究科の学生のみ参加できます。詳しくは保健学研究科留学担当者(大学の世界展開力強化事業サポートオフィス(国際保健教育研究センター))へお問い合わせください。

プログラムに参加するために、予防接種などを受ける必要はありますか

チュラロンコン大学における病院実習等プログラムに参加するために必要な予防接種を受けてください。

短期プログラムの時期はいつですか

短期プログラムはおよそ3カ月間の派遣となり、2022年度、2023年度は年明けから年度末までの1月~3月に実施しました。

留学生活について

費用はどれくらいかかりますか

受入大学への本出願において、必要書類の公証や書類送付、留学先への入国にかかるビザの手続き等に費用がかかります。出発までに数万円、現地での宿泊・食費等生活費にもひと月10万円は見積もっておいてください。

入学手続きにおいて、海外送金やドル建銀行残高証明を要することがあります。送金手数料は自己負担です。

月6~7万円が支給されるJASSO奨学金の申請も可能です(日本国籍および特別永住権を有しているものに限られ、成績要件等もありますが、渡航予定の2カ月前までに申請します)。

神戸大学に在籍し授業料を収めていることを原則として、両大学とも、検定料・入学料・授業料等は免除されます。なお、渡航・帰国にあたっての航空券はキャンパスアジア室から現物支給されます。

現地での保険の加入はどうしたらいいですか?

現地の健康保険等については、個人の負担において、日本で海外旅行傷害保険に加入し、現地で派遣先大学の提供する保険に加入してください。派遣学生のみなさんには本学の「留学生危機管理制度(OSSMA)に基づく海外渡航」(https://www.kobe-u.ac.jp/international/study-abroad-programs/safety-management/2020p.html)が適用されます。

現地でのサポート体制はどのようになっていますか?

現地にもキャンパスアジア室またはキャンパスアジア・プラス・プログラム担当教職員がおり、サポートしてくれます。また、現地大学院生によるサポートがあるところもあります。

現地語が話せないのですが大丈夫でしょうか?

大丈夫です。韓国語や中国語の授業を履修することができます。

現地では寮に入ることができますか?

入寮の申請はできますが、状況により入れない可能性もあります。その場合各自で近隣の学生向け宿舎等を探します。

プログラム中に日本へ一時帰国することはできますか?

一時帰国は可能です。ただし全額自己負担です。GEMSでの海外渡航届の提出を忘れないようにしてください。

プログラム終了後、滞在期間を延長することはできますか?

CoA(入学許可証)に記載の学修期間以上の滞在はできません。なお、奨学金支給では、基本的にオリエンテーションまたは授業開始日から試験終了日までが派遣期間となっていますので、その後の滞在費は自費となります。