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専門分野 火山地質学,放射年代学,火山岩岩石学
より詳細は→ 地質調査所のHP(宇都)へ
研究室の概要
茨城県つくば市の工業技術院地質調査所において,人類が発生し発展した第四紀の地球のダイナミックな活動を,日本のみならず世界中の火山活動の歴史から明らかにしようと試みています.特に,K-Ar,40Ar/39Ar年代測定法を用いて火山岩類の噴出年代を明らかにし,火山の成長史,それを可能にした地球ダイナミクス,テクトニクスを解明しようとしています.合わせて,マグマの化学的進化の解明も試みています.
研究テーマ及び最近の成果
連続レーザを用いて径1mm前後の鉱物・岩石試料を加熱融解し,それらの形成された年代を精密に知ることが可能な40Ar/39Ar年代測定法を開発に成功しました.その手法を用いて,第三紀及び第四紀の火山活動の精密な解明に取り組んでいます.
ホットスポットに由来すると考えられている太平洋のハワイ火山群及びポリネシア火山島群,インド洋のレユニオン島及びモーリシャス島の火山活動史の解明とマグマの成因に関する研究に取り組んでいます.地球深部からのマグマの上昇過程にいくつかのパターンが存在することが明らかになりつつあります.
西南日本の第三紀・第四紀火山活動の時間空間分布および化学組成の特徴を明らかにすることで,これらの火山活動ももたらしたテクトニクスの解明を目指しています.特に,中新世初期に起こった日本海の拡大運動とその後のマントルの流動に由来すると考えられる火山活動が,日本海に沿って広く起こっており,それらの火山活動ももたらしたマグマの化学組成が時間空間的に変化するプロセスを明らかにしつつあります.また,九州西部の火山活動がフィリピン海プレートの沈み込みとは無関係の非島弧的なマグマ活動であることも明らかになつつあります.
主な文献リスト
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Kozo UTO, Isotope Geoscience Section, GSJ
uto@gsj.go.jp
tel: +81-298-54-3557, fax:+81-298-54-3533
地質調査所ホームページ
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