コーヒー好きの心配ごと


 最近、食品の偽装表示問題がクローズアップされています。一消費者として以前から 表示が怪しいと思っている食品の中にコーヒーと紅茶があります。先日、食料環境経済学講座の調査実習で訪ねたコメの卸売業者の話では、 「2,980円の新潟コシヒカリは全部にせ物」ということでしたが、特にブルーマウンテンとかダージリンなどはあまりに出回り量が多すぎて、 ちょうど魚沼産コシヒカリと同じような状況ではないかと思います。


 私の場合、高価なブルーマウンテンは対象外ですが、ジャマイカ系は好きなので、一般品のプライムをよく買います。ただし、 一口にジャマイカといっても、世の中にはいろいろな「ジャマイカ」が流通していて、本当にジャマイカらしき豆を探すのは、それほど 簡単ではありません。


 「それがうまいかまずいかということは、個人の好みの問題である」とも言われますが、メーカーや流通業者が占有する商品情報を 意図的に操作しようとした場合、問題はそれだけでは済まなくなります。例えば、大手コーヒー業者がいい加減な豆にもっともらしい 名前をつけて商売をしていたらどうでしょう。その場合、消費者が品質の良し悪しを見きわめて、それを自らの購買行動に反映させなければ、 やがてまともなコーヒー屋は市場から駆逐されてしまうかも知れません。いい加減な商売の方が、間違いなく儲かるでしょうから。それは、 コーヒー好きの私にとって耐えがたい事態なのです。一方、「品質の良し悪しを見きわめる」のは、至難の技でもあります。


 私たちが美味しいコーヒーを飲み続けることができるためには、どうしたらよいでしょうか。コーヒーに限らず、この種の問いに答えることが ますます重要になっていると思います。これも、食料経済学の守備範囲です。