「志」特別選抜入学者の声

Student Voices

「志」特別選抜入学者に『神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機』『「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス』を書いていただきました。また,学生を受け入れている立場の教員からは「志入学者の姿の紹介」や「入学者に対する期待」などを掲載します。

志1期生の文学部の学生の「声」を追加掲載しました。(2022年4月5日)

志1期生と志2期生の農学部の学生の「声」を追加掲載しました。(2022年3月28日)

国際人間科学部環境共生学科(兵庫県 兵庫県立神戸高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 私は高校生の頃に、池や湖で増えるアオコについて調べ、それから水環境に興味を持つようになりました。大学に入学してから環境DNAについて学び、コップ一杯程度の水から、生物を捕獲せずにそこに生息する生態の調査ができる環境DNAについてもっと深く学びたいと考えました。例えば、環境DNAを用いた希少動物の分布調査と保全や近年問題となっている特定外来生物の分布生息状況のモニタリング調査などです。将来、国内外の様々な人と協働して地球規模で起こっている環境問題の解決に貢献できるように一つ一つの課題に真摯に取り組みたいと思います。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 国際人間科学部環境共生学科は、文理融合の学科なので一年次で幅広い教科を学ぶことができます。学びたいことが決まっている人も、まだ自分がどんなことに興味があるのかわからない人も、大学入学後いろいろな教科を履修して、自分の関心のあることを広げていってください。

(2021年12月掲載)
法学部法律学科(京都府 京都市立西京高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 僕は「志」入試を受ける際、二次試験の面接で、「自分の地元の学校を助けられるような活動がしたい」ということを、お話しさせていただきました。というのも、僕の地元は岐阜県の山間の過疎地で、小学校も複式学級(2学年1学級となる学級編成のことです)になり、人数は30人を切って、統合が心配されているからです。
 入学後、岐阜と兵庫は離れていますので、なかなか地元での活動はできていませんが、代わりに父の転勤で小学校後半の3年間通った神戸の小学校(ここも全校児童当時9人と、神戸市内では極めて人数の少ない学校です)で、学校支援をする地域の方の会に入れていただき、その一員として、行事のお手伝いや学校所有の山の草刈りなどをさせていただいています。今後はより多くの卒業生がもっと積極的に母校の支援に携われるような仕組みづくりを、先生方や地域の方とも話し合いながら、徐々に進めていきたいと思っています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 グローバル化が叫ばれるようになって久しいですが、僕はその中でもあえて、「ローカル」なことを大切にしたいと思っています。故郷と呼べる場所がきちんと残っていてこそ、日本から世界に飛び出して活躍できると考えるからです。「志」入試を受けようとされている皆さんの中にも、「自分はそんなに世界で活躍できそうもないからダメだ」とか「自分は高校時代有名な大会で入賞したわけでもないのだから無理に違いない」と思っておられる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、僕も、世界に飛び出していこう、とは考えていませんし、中高通して賞をいただいたのは、「よい歯の表彰」だけです(笑)。ですから、皆さんも気負わず、これから自分がやりたいことを見つけて、それを軸に、ぜひ「志」入試にチャレンジしてみてください。皆さんと神戸大学でお会いできるのを楽しみにしています。

(2021年12月掲載)
法学部法律学科(兵庫県 小林聖心女子学院高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 私は高校生の頃、大学での学びやその先にある将来を思い描くことができず、複雑化する社会の中で自分の意思を持って志望先を決定することの難しさを痛感しながら過ごしていました。そんな私が大学生となった今、高校生がより主体的に進路選択をできるようにするべく、「学生団体WAT’er」いう関西の大学生から成る団体で高校生一人一人に対して個別的に寄り添い、大学生目線からのサポートを提供する活動を行っています。実際に、高校の授業で大学学部に関するプレゼンや個別座談会を行ったり、進路相談会企画に大学生メンターとして参加させて頂いたりする中で、高校生と対話し、言語化や深堀を促して自己理解を鮮明化することで彼ら自身が将来に向けて考え、行動できるよう自省の場の提供をしています。自らの意思で進路選択する大切さを今でも忘れず過ごせているのは、悩みながらも志望意思を固め、強い志を持って「志」入試に臨んだ経験が活きているからだと感じています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 「志」特別選抜は、文字通り各々の受験生がもつ「志」が武器となる入試形態で、所謂受験戦争で勝ち抜くための力だけで合否が決まるものではありません。私自身、面接の際に面接官の方が、私が持つ価値観や志を真っ直ぐに聞いて尊重して下さり、受験直後に「この入試を受けられて良かった。」とひしと感じたことを今でも鮮明に覚えています。皆さんも「高校時代に輝かしい成績を収めたわけではないから・・・」と気弱になるのではなく、自分軸を大切にして、あなたが持つ強い「志」を武器に、是非「志」特別選抜に挑戦してみて欲しいなと思います。神戸大学で、各々の「志」のカタチと出会えることを楽しみにしています。

(2021年12月掲載)
医学部保健学科看護学専攻(鳥取県 鳥取県立鳥取西高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 私は医療活動において多職種によるチーム医療のより良い関係を導く調整役となるとともに、看護師として患者さんやそのご家族、周囲の方に寄り添った看護を提供できる知識や技術を学びたいと思い入学しました。1回生のうちは一般教養も重要であるため、専門的なことを学ぶのは週に1回であることや、コロナ禍ということもあり将来の仕事につながるような活動が現時点でたくさんできているとは言えませんが、少しでも優れたコミュニケーション能力を身につけたいと思い、手話を勉強しています。2回生になれば専門的な知識や技術を学べる機会が増えるのでより勉強に励んでいきたいと考えています。また、どのような場面でも、より多くの方々の安心につながる看護ができるよう、手話以外にも語学習得やボランティア活動、人権に関する学び等に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 志入試では、高校で学ぶ教科による勉強の知識だけではなく、現在、身の回りであるいは日本で、世界で起きている様々な問題、課題について興味、関心を持ち、自分自身が解決に向けて何ができるのか、どのように関わることが良いのかを周囲の人の意見や考えにしっかりと耳を傾けた上で考え、自分の言葉で発言できる力が求められると感じています。そのために、日常生活の中でより多くのことに目を向けたり、より多くの人と協働で活動をしたりすることが必要です。また、自分が描く看護に対する将来像をぶれることなく持っておくことが受験の際の大きな武器になると思います。自分自身の強い「志」を持って入試に挑戦していただければと思います。

(2022年1月掲載)
医学部保健学科作業療法学専攻(大阪府 大谷高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 私は、志入試の面接の際に、障害を持つ子供の支援にかかわれるような作業療法をしたいということを話しました。というのも高校生の時、ボランティアで発達障害の子供の支援をしている団体の活動に定期的に参加していたからです。そこに通っている保護者の方から作業療法というものがあることを教えてもらい、そこからだんだん興味をもち、作業療法士を目指すことに決めました。現在は予定が合わずそのボランティアには参加できていませんが、別の形で障害を持つ子供とかかわらせてもらっています。今は、私は先輩の紹介で重症心身障碍児を対象にする放課後等デイサービスでアルバイトをしています。普段の生活では経験できないようなこと、気づかないようなことをたくさん学ぶことができています。今後は、大学での勉強を支援に活かせるように勉強に励みたいと考えています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 志入試は、いわゆる学力テストだけでは合否は決まりません。このことを自分にとって有利なのか、不利なのか、どう考えるかは自分次第です。大学が求める模範解答以外に自分が考えていることを聞いてもらえるため、私にとっては有利な入試だと思い、受験しました。受験しようと考えている皆さんの中には「高校時代の輝かしい成果がなければ合格できない」と思っている方がいるかもしれません。確かに、高校生の間から研究などをしているすごい人もいます。しかし、私が入試の際にアピールしたのは、ボランティアに参加していたこと、部活動を続けていたことなどで、特別なことではありません。特別なことがなくても受験できます。このように書けば少しは身近に感じられるのではないでしょうか。私は、志入試にチャレンジして、合格した後輩が増えることを楽しみにしています。

(2021年12月掲載)
工学部情報知能工学科(大阪府 大阪府立岸和田高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 僕は「志」特別選抜の三期生として神戸大学に入り、日々の授業を頑張っています。僕は工学部の情報知能工学科でプログラミングを学びたいと思い志特別選抜を受けることにしました。一年生のうちは教養系の科目で時間割がかなり埋まってしまい、とにかく忙しいです。一つアドバイスをしておくと、日ごろから科目ごとに少しずつ勉強しておいた方がいいです。わからない科目をためておくと確実に授業に置いて行かれます。授業自体の難易度は高校の二倍、三倍は難しいのではと思うほどです。 ただ、テスト自体は高校の時の勉強量をそのまま続けていれば普通に解ける難易度です。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 これから神戸大学に入ってくる、もしくは入ろうと思っている方は、神戸大学は先生方が親切でいい大学なので楽しみにしていただけたらいいなと思っています。ただ、通学の「山登り」は覚悟しておいた方がいいと思います。かなり坂がきついので。

(2021年12月掲載)
農学部食料環境システム学科食料環境経済学コース(京都府 立命館高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 大学では、国際交流や農業実習をしてみたいと考えていました。農業実習については、選択科目として丹波篠山市に行って農業をする授業があったので、それを履修しています。農業の楽しさや大変さを知るだけでなく、問題解決の方法を考えるということも同時にしています。コロナ禍で国際交流が難しくなっていますが、この春休みにフィリピンとのオンライン国際交流プログラムがあり、それに参加する予定です。オンラインのため限られてしまうこともありますが、できるだけ自分の英語力を高め、その土地の文化を知ることができるよう努めていきたいです。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 志入試は文系型の入試になりますが、実際の授業では理系科目がとても多いです。特に数学は、経済学の分野でも大変重要です。文系出身で来られる方は、事前にしっかりと対策をしておきましょう。

(2021年12月掲載)
海洋政策科学部海洋政策科学科(北海道 北海道小樽潮陵高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 私はこの大学に航海士のライセンスを取得するために入学してきました。しかし現在私が取り組んでいることはライセンスに関わりがあることも多少ありますが、ほとんどは総合教養や基礎教養と呼ばれる言語や数学などの講義です。とはいえ、この現状に不満があるわけではありません。
 私の学科のアドミッションポリシーとしてあるのが「海のエキスパートの育成」です。海のエキスパートとはただ単に海についての技能者だけだと私は考えていません。つまり基礎的な教養に関しても深く理解を示し、それを自身の専門、つまり海へと応用していける人材が海のエキスパートだと考えています。
 また学外での学習において、最近は海技士免許の筆記の勉強を始めようと考えています。先輩の話では在学中に一級の資格まで筆記試験を終わらせている人もいるそうなので、少しずつ勉強を進めていこうと考えています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 志入試では、学力は最低限しか求められていないと思います。学力テストの内容は基礎的なことがほとんどです。少なくとも高校の授業を理解できていれば問題の理解はできると思います。ただ、だからといって3割や4割取れればいいといっているわけではありません。とはいえ、8割9割必要とは感じませんでした。 私が感じたことは信念と行動力が問われているということです。面接は当然として、実習なども通して自己をいかに表現することが大切だと思います。

(2022年1月掲載)
海洋政策科学部海洋政策科学科(兵庫県 神戸大学附属中等教育学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 「志」を受験しようと思ったきっかけは、受験のチャンスが1回増えるからです。合格する可能性はどちらかと言えば低いと言われていましたが、一般選抜の前に試験の感覚や雰囲気を掴むためにも受験を決めました。そして個人的には、高校の時にプログラムの一環で研究活動や海外研修を経験していたこともあり、一般選抜のような、紙の試験の結果で合否が決まる試験よりも、自分の「志」や経験をアピールできる試験だと考えたため、挑戦しようと思いました。
 高校3年生の12月に合格が決まり、入学までもかなり時間の余裕があったので、一般募集されていた海洋関係のプログラムに入学前の2月から参加し、自分の学部に対する知見を深めるようにしました。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 もし「志」で受験をしようか迷っているのなら、私は迷いなく受験することをオススメします。一般選抜では、試験の答えしか書けませんが、「志」選抜なら面接などで、あなたが大学でやりたいこと、高校で頑張ったことなどを先生に直接ぶつけることができます。他の大学にはないチャンスがあるので、是非思いの丈をぶつけに受験してください。

(2022年1月掲載)
文学部人文学科英米文学専修(福岡県 福岡県立明善高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 大学入学前から海外に興味を持っていたので、現在は常に海外とのつながりを意識して、語学を学ぶことはもちろん、外国人学生との交流などを積極的に行っています。留学生と一緒に授業を受けたり、交流イベントを通じて仲良くなった留学生とオンラインでの交流を続けたりしています。また、たくさんの専修を持つ文学部の特徴を活かそうと、今までは興味のなかった芸術学やドイツ文学を学んでいます。実は私は志入試の受験したときには「東洋史を専修したい」と思っていました。しかし、入学後、英米文学をもっと深く学びたいと思い、入学前には想像もしていなかった英米文学を専修することにしました。今では、英米文学作品を通して、歴史や社会問題、時間の捉え方など、幅広く深い視野を持って様々な作品や文学の役割などを学んでいます。英米文学を専修したからと言って、東洋史への興味が衰えることはなく、東洋史の授業を受講し、自分の専修である英米文学とのつながりなどを模索しているところです。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 まずは、自分を見つめ直すことが大切だと思います。「今までに自分が頑張ったこと」「神戸大学でやりたいこと」「将来何がしたいのか」など、自分を分析し、ありのままの自分を大学にぶつけてみてください。大学は高校までとは違い、自分のやりたいこと、今何がやりたいかなどを選択できる場所です。自分のやりたいことを貪欲に全力でつかみに来てください。志入試の良い点は、学力以外の自分の魅力を自分でアピールできる機会があることだと思います。その機会を活かして、大学に自分の魅力を存分に見せつけてください。その魅力は決して特別なことでなくていいと思います。高校時代に一貫して頑張った部活、何かに衝撃を受けて始めてみたこと、将来どうしても叶えたい夢など、他の人にはない自分だけの魅力を携えて、志入試に挑戦してみてください。様々な個性と魅力を持つ皆さんと神戸大学でお会いできることを楽しみにしています。

(2022年1月掲載)
法学部法律学科(大阪府 常翔学園高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 大学入学後は課外活動や留学、学内プログラムなどを通して幅広く知見を広げていきたいと考え、「志」特別入試に挑みました。2020年度入学の私は、コロナの影響により、入学前に思い描いていたものとは異なる目標のもと大学生活を送っていますが、充実した学生生活を送ることが出来ていると感じています。
 現在は、部やサークルの一員としての活動だけでなく、法経連携専門教育(ELS)プログラム生としての学修にも力を入れています。ELSプログラムでは、私が関心のある「環境」の他、「社会保障」や「知的財産」などの様々な社会問題について、法学・経済学の観点から複眼的に考えています。具体的には、共通の関心を持つプログラム生と関連する論文の調査を行い、調査結果をプログラム生全体で共有しあう中で、関心に限られず幅広い知識や問題意識などを高めています。
 今後、ELSプログラムでは、社会問題に関連する現地視察や見学会における意見交換会への参加、関心についての論文執筆などに取り組みます。それぞれの機会を最大限活用して、知見を広げていきたいと思います。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 「志」入試に関心があって募集要項などの提出書類を読まれた方の多くは、「神戸大学の求める学生像はやはり高い、自分にはとても難しい」と思われたのではないでしょうか。私も実はその1人で、特に「出願時における提出書類作成の手引き」を高校生の頃に読んだ時には、留学や科学オリンピックへの出場、論文執筆経験などが活動実績の例として記載されており、圧倒された覚えがあります。確かに、「志」入試合格者の中には高校在学中に留学した人、高校生ながら大学との共同研究を行っていた人など、輝かしい実績を持つ人もいます。
 しかしながら、私を含めそのような実績を持たない人も合格しています。私が合格できた理由を2回生のいま振り返ってみると、「神戸大学法学部」を志望するに至った「ストーリー」を書類や面接で明確に示すことが出来たからだと考えています。私の場合だと、諸外国の地域間格差という問題について強く意識し、その問題にアプローチできる国際公務員になるために、高校生の自分に出来ることを最大限行った上で、必要な環境が整っている神戸大学法学部を志望するという「ストーリー」でした。「志」入試という名の通り、志望者の「志」が評価されていると言えるのではないでしょうか。結局、国際公務員という目標は諸事情から別の目標に変わりましたが、そこに至るまでの「ストーリー」もあります。
「志」入試に関心のあるあなたにも、高校生活や今までの人生を振り返ると「ストーリー」があるはずです。あなただけの「ストーリー」を「志」としてアピールしてみてはいかがでしょうか。

(2022年1月掲載)
農学部生命機能科学科応用機能生物学コース(愛媛県 愛媛県立西条高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 私は、過疎化が進んだ集落で生まれ育ったので、将来はそのような地域を農業から活性化していきたいという目標をもって、「志」特別入試を受験しました。
 私が今力を入れているのは、実験や実習などの大学の授業と、サークル活動です。実験では、高校や大学の授業で学んだことを実際に目にすることができるので、より理解が深まり、普段の授業の内容もさらに面白いと感じるようになりました。「実践農学」という授業では、丹波篠山市の上宿という地区に出向いて、地域の活性化や農業の在り方について考え、実際にプロジェクトとして大学生の自分たちにできることを実践しました。地域の方々とのコミュニケーションの中で、それぞれの思いを知ることができ、自分が将来やりたいこととも直結していたので、とてもやりがいを感じました。
 サークル活動では、アルティメットというスポーツを始め、週3回の練習に励んでいます。練習や試合について、全て自分たちで考えて活動するのは大変ですが、大学生の今しかできない貴重な体験で、自分にとってプラスになっていると感じます。また、農業サークルに参加して、地元の農家の方と交流する中で、地域農業の特性や問題点などを知ることができ、とてもいい経験になりました。これからも、大学生のうちにしかできないようなチャレンジをたくさんしていきたいと思っています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 「志」特別選抜では、テストの点では評価できない部分をアピールできるところが最大の魅力だと思います。私は学力には自信がありませんでしたが、自分が今までの経験の中で考えてきたことや、これからどうしていきたいのかを伝えられるよう努力しました。「志」特別選抜では、自分の意見や考えをしっかりともって、それを言葉にして伝えてほしいです。そして、そのためには、とにかく様々な経験をし、より多くの人と関わるということが最も重要だと私は思います。私は、災害ボランティアに参加した際、実際に被害の状況を見たり、地域の方の話を聞いたりすることで、農業被害の厳しさや地域活性化の必要性を改めて実感したことが特に印象に残っています。私はこの時、地域に貢献したいという気持ちがより強くなりました。  勉強で身につく力ももちろん大切ですが、それだけではなく、様々な経験を通して、より多くの人と関わり、たくさん話を聞いてほしいと思います。そして、その経験から自分で考え、感じたことを大切にしてください。その経験は、入試だけでなく、その後の大学生活や人生を、さらに豊かにしてくれるものであると思います。

(2022年3月掲載)
文学部人文学科言語学専修(兵庫県 兵庫県立生野高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

志入試を受けようと思った直接のきっかけは当時の担任に勧められたからでした。募集人数も少なく、しかも制度開始初年度ということもあってなかなか不安でした。 しかし他の人にはない経験をしてきているという自惚れにも似た自負を、そして「志」を胸に、一念発起し受験を決意しました。 その自信と熱意を買われたのか無事合格し、かれこれ3年以上の月日が経ちました。

いま大学では言語学を中心に学んでいます。言語学というのは言葉の仕組みやその周りの現象を研究し、解明していく学問です。 この世は言葉で溢れていますが、しかしその複雑なシステムがどう動いているか。これはまだよく分かっていません。 高校時代の私はその「言葉」に心を奪われました。そしてその酔いはいまだ醒めやらず、この学問の沼へ沈んでいっております。 いま特に関心があるのは地域と言語とのつながりです。私の出身が兵庫県北部の小さな町で、幼い頃からふるさとや文化財に対して元々関心がありました。 そこにさらに、阪神淡路大震災を経験した神戸の町で人文科学を学び、「災害の際に人々の心は打ち砕かれてしまうが、 そこで文化財が心の拠り所になる」という考えが染みつきました。 そして「言葉」もこの例外ではなく、人々の拠り所になるような文化財ではないかと感じました。 いま急速に日本の中の言葉は均一化しています。その中に香る地域の風を掻き集め、缶詰にしてやりたいと言うのが私の夢です。 このグローバル化が進む社会の中で、「ローカルな自身の心を忘れずに。違うからこそ世界は楽しい」ということを描き出せればいいなと思っています。 この楽しさが私ごときに独占されるのはもったいないので、大学院に進み、いろいろな人が触れることができるような形にするにはどうすればいいか考えて行きたいと思っています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

志入試という受験形式で求められるものは「志」と「経験」、「表現力」だと思います。 提出書類の作成、一次試験、面接、小論文など、全ての過程においてこういった力が強く要求されているように感じました。 まずは志について。これは人によって千差万別で、明確な基準があるわけではありません。 しかし私は自分なりに、何のために学びたいのか、何をしたいのかを考えました。 そして経験。地方出身というのは少し経験量という面では少し不利になり得ましたが、都市ではできない経験をしたり、 インターネットを通じて他者と交流したり、また専門書を買って読んでみたりなど、 人とは少し違うことをしようと積極的に行動しました。 最後に表現力。志も経験もそれをうまく伝える力がなければ自分の中だけの存在となってしまいます。 たくさんの表現を吸収し、それらを組み合わせて自分の気持ちを紡ごうと足掻く。 そういった執念深さがこの受験には役立ったかと思います。 そういった面では現代文の対策を舐めずにしっかりやることは有用だと思います。 さて、色々言いましたが、この受験形式で要求される学力レベルは決して高いものではないと思います。 しかしやはり足掻く力、諦めない力。こういった要求は強い形式だと思います。 これで落ちて もまだ一般がありますし、この試験で要求される力は決して一般入試でも無駄なものではないと思います。 なので割と気軽に受けてみても良いのかも? と思ったりします。

(2022年4月掲載)
法学部法律学科(奈良県 奈良県立奈良高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 まず志を受験しようと思った動機は、「学力以外の事も評価してもらえる」からです。
 私は高校時代、課外活動に力を入れていました。ボランティアや短期留学など自分の人生の糧になる経験を 積めた高校時代にとても誇りを持っていました。 そして、その経験を一時的なものではなく継続してなにかの課題解決につなげたいと思っていました。 抱いた課題について学びを深められる大学・学部のひとつとして神戸大学法学部を検討していたところ、この入試形態を知りました。 1期生でしたので不安はありましたが、願書と面接では自身の経験とこれからの展望を伝えさせていただき、 合格という評価をいただけたことですごく自信がつきました。

 私が入学後にしたかったことは、「発展途上国の法律整備への援助」について研究することです。 高校時代にカンボジアへ研修に行ってこの分野に興味を持ちました。 本当は大学生のうちにフランスに留学して援助のあり方をより深く学びたいと考えていましたが、 コロナウイルスの影響でかなわなかったので、現在は国内で見聞を広め、援助のあり方に関する研究をしています。 イギリスの大学との研究発表会に参加させていただく機会もあり、質疑応答の中でより深い研究への意欲がわきました。 今後の展望としては、大学院で本格的に法律整備への援助についての研究をしたいと考えています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 私は「志」特別選抜を受験してとてもよかったと思っています。 高校時代に頑張ったことを評価していただき、継続して「志」を深められる自信に繋がったからです。
 「志」をもって入学するということは、大学生活をより充実して過ごすことが出来る大きな武器になると思います。 そして、その大学生活は大学を卒業した後も必ず人生の軸になると思います。 なので、「自分の志はそんな大それたものじゃない」「高校時代に成果を出していない」と諦めず、 「志」を持っていることに自信をもって、是非臆せず挑戦してみてください。
 1期生として、同じ入試形態で選ばれた後輩たちの「志」を聞くことが出来るのを楽しみにしています。

(2022年2月掲載)
医学部保健学科看護学専攻(兵庫県 松蔭高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 現在は看護学の領域別実習を履修している最中です。新型コロナウイルス蔓延防止の観点で、オンラインでの看護展開を学んでいる領域もありますが、少しずつ臨地で実習できる領域も増えてきました。やはり実際の対象者に看護を実践できると、自分の傾向や課題が明確になり、少しずつではありますが、対象者のニーズを捉えて、身体面や精神面の苦痛を支えるような看護技術を磨いているところです。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 私は幼い頃からバレエをしており、また中高時代茶道部に所属していました。これらが何か一つでも看護実践に活用できるのか、これまで想像することが難しかったです。しかし、先日認知症高齢者グループホームで受け持った対象者が、芸術鑑賞が好きで、茶道経験もありました。認知症の進行を緩和するためには、非薬物療法でのアプローチが欠かせません。そこで私が対象者の前で、踊りを披露したり、一緒に茶道を行うことで、過去のエピソード記憶に働きかけ、情動の活性化を促す、いわゆる回想法という認知症ケアの一つを実施することができました。このことから、これまでの自分の経験や生育歴、取り組みが対象者のケアプランに活用できることが看護の魅力であると学びました。
 部活動や自分の経験、興味関心のあることが、志望する学部にどのように活用できるのか、今想像することは難しいかもしれません。しかし何か成長や学びを得たことから、皆さんのこれまでの努力が、今後の礎となる可能性は充分考えられます。応援しております。

(2022年1月掲載)
農学部食料環境システム学科生産環境工学コース(大阪府 大阪府立四條畷高等学校出身)

神戸大学入学後の今,取り組んでいることや志を受験しようと思った動機

 まず私は、高3の春まで自分もみんなと同じように一般入試を受けるものだと思っていました。実際、進路面談で、元々第一志望であった神戸大学の志入試について相談したのも「評定を使って、受験のチャンスが増やせたら。」という、軽い気持ちでした。しかし、進路について初めて真剣に考えるうちに、漠然としていたイメージが消えて、気がつけばその気になっていました。最終選抜(面接)の帰り道に、「志入試が不合格なら、一般入試でもう一度このコースを受験する。絶対にここで学びたい。」と強く思いました。周りが猛勉強するなか、出願準備に時間を割くことは、焦りや不安を感じるかもしれません。しかし、志入試を通して進みたい道を考え、主体的に受験勉強ができるようになることは、時間以上に大きな価値があると思います。

 志1期生として合格して、4月から大学4年生になります。3年生の後半に研究室に配属されたため、今は実験をしたり文献を読んだりして毎日を過ごしています。私の研究テーマは、分光カメラ(物質に光をあてると特定の波長で吸収が起こることを利用して、物質の判別や定量解析ができるカメラ)を用いて収穫後の野菜が劣化する過程を調べることであり、食品ロス削減につながる研究ができることに、面白さとやりがいをもっています。また、2年生のときに同じコースの友人と「えこふる」という名で環境サークルを立ち上げ、現在も活動を続けています。最近では、「食品ロス」をテーマに、小学校で環境出張授業を行い、またその様子を大学の公式YouTubeに掲載いただくなど、充実した学生生活を送っています。高校時代は、「農学」と「工学」が関連していて、自分がその分野の研究をするなど想像すらしていませんでした。しかし、大学には0から学び、底なしに深い学問を知れる環境が整っています。また、同じ興味や志をもつ多くの友人にも出会えることもできます。今の自分が一番ビビッとくる分野を選んで、納得の選択になることを祈っています。

「志」特別選抜を受けようと思っている人へのアドバイス

 「志」特別選抜は、学科やコースへのこだわりを1番に評価してくれると思います。それさえあれば戦えますが、高校時代で取り組んだ課外活動や定期テストの頑張りはきっと大きな武器になります。今本当に思うことは、やらずに後悔するよりも、やってみる方が絶対に良いです。気になったら行動してみて下さい。みなさんの頑張りを応援しています。

(2022年3月掲載)
工学部応用化学科 西山 覚 教授

 「志」特別選抜が始まって3年が経過し、令和4年度末に初めて学生が卒業を迎えます。まだゼミや卒業研究配属で密に学生と接触する機会が無いので、特別選抜で入学した学生の本当の印象を伝えられるか不安ですが、いくつかの機会で得た経験から述べたいと思います。

 本年度1年次生後期に実施される学生実験を担当することになり、「志」特別選抜で入学してきた学生と接する機会を得ました。学生実験では、2~3名で班を組み実施しています。特別選抜を経た学生は、班の中でも中心的存在としてリーダーシップを発揮していました。実験終了後にも履修している専門科目などに関する質問をしてきたり(小職が担当していない科目)、大学院には進学すべきなのか、また博士の学位は取得した方が良いのか、特に力を入れて習得すべき科目や取得した方が良い資格など、将来のキャリアに関する点もどしどし聞いてきたりしました。1年次から自分の将来についてかなり熟考していると感じました。

 私たち教員も、こうした学生をしっかり受け止めて教育・指導をしないと本学の教育システムに不満を感じて、他大学の大学院に進学するかもしれないとの危惧さえ持ちました。モチベーションの高い学生への入学後の対応も重要であると感じています。

(2022年3月掲載)
神戸大学アドミッションセンター

〒657-8501
兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1
TEL:078-803-5216

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