中国都市開発と外資の役割 ―ライフスタイルと空間変化

黄 清浩

1978年末の経済改革以降、中国経済は劇的な発展を遂げ、沿海地域の主要都市を開放し、大量の外資を導入してきた。都市の空間の形成に影響を与える要素の一つとして、外資の重要性が大きくなっている。外資主導の開発によって形成された新しい空間は、都市の既存の空間とは異質なものである。

本研究は外資の流入が先鋭的に進む中国東南部の都市「無錫」に焦点を当てる。概ね1990年代から外資の進出することで、耕地面積の減少及び地価暴騰が起こった。外資に大きく牽引されている無錫においては、労働者人口の増加、不動産市場の活気などいろんな面でインパクトがある。

本研究の目的は外資系企業の従業員のライフスタイルや消費行動が都市に与える影響を明らかにすることである。外資系企業は若年労働者を多く雇用している。増加した若者は既存の空間とは異なった消費空間を形成し、都市に影響を与える。外資系企業が都市を作るのではなく、労働者の行動が都市を作るという点に着目することが本研究の特徴である。

具体的には以下の分析を行う。

1.外資系企業の従業員の居住地・職場・外出先に着目し、地図上にまとめ、従業員の外出行動が都市の空間開発に与える影響を分析する。

2.外資系企業の従業員の消費に着目する。どこでどんな目的で消費行動を行っているかを把握し、若者のライフスタイルを捉える。近年変化している若者のライフスタイルと変化している消費空間を分析し、若者の消費が都市に与える影響を捉える。

調査方法は
@  外資系企業の従業員たちに対するインタビュー調査とアンケート調査から分析する。
A  フィールドワークを行い、近年変化している消費空間の特徴を目視観察する。



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