リクルート住宅情報部発行の『週刊住宅情報関西版』1997年〜2000年に掲載されている,神戸市に立地する1000万円未満のマンションの分布地域と物件の特徴について明らかにする.
1000万円未満マンションは増加の一途をたどっている.そのほとんどが1970年代前半に建築された,専有面積40〜70

の物件であり,これらは老朽化した標準的なファミリー用のマンションであると思われる.特に団地OT・西部山麓・東部山麓といった郊外や山の中腹など比較的利便性の低い地域に多い.1000万円未満マンションは,現在の住宅余剰という状況において,その影響が最もあらわれている物件である.市場価値の下がったマンションの増加は,住宅の荒廃・地域のスラム化等の問題につながる可能性がある.