| 神戸大学発達科学部附属明石校園カリキュラム開発研究センターとは
附属明石校園では,これからの課題である「地域の特性を生かした学校ごとのカリキュラムの編成」を支援するため,より多くの教育研究諸機関・学校園および研究・研修員と連携して理論と実践を積み重ねていこうと,上記センターを神戸大学発達科学部との連携において設立した(1998年)。
附属明石校園カリキュラム開発研究センターは,以下の各事業及び制度を設けている。
●事業1 発達支援カリキュラムの開発と公開
●事業2 カリキュラム開発の支援
●事業3 カリキュラム開発研究資料の収集と閲覧
●事業4 乳幼児発達支援教室
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| 事業1 発達支援カリキュラムの開発と公開について
1.はじめに 事業1は「乳幼児から青年にいたるまでの発達支援カリキュラムの開発を神戸大学教官と地域の有識者の協力を得て,先導的に試み,その成果を公開する」ものである。 このカリキュラム開発は附属幼稚園・附属明石小学校・附属明石中学校の三校園が共同で,3歳時から15歳時までの12か年のカリキュラムを開発することが主体となっている。幼稚園・小学校・中学校の学校種別にとらわれず,明石校園を12か年の一貫教育校としてとらえ,全教官がこのカリキュラム開発に取り組んでいる。この開発の充実を目指して,平成12年度から文部省の研究開発学校の指定を受けた。
2.研究テーマと組織 昨年度は,校園の全体テーマを次のように定め,研究をスタートさせた。
【研究テーマ】 子ども・文化・地域に開かれた発達支援カリキュラムの創造 〜縦断的な育ちの記録を手がかりにした個人カリキュラムの試み〜
学習の場としての学校の概念をとらえ直し,3歳児から記録している「育ちの記録」の検討によって発達を見直し,個人の学習履歴としての「個人カリキュラム」の作成から学校カリキュラムの創出を試みようとするものである。それぞれの課題を明確にし,検討を行うために3つの検討部会を設け,研究をよりよく推進するために,「校園研究全体会」「研究企画部会」「各種検討部会」からなる研究組織を立ち上げた。
(1)研究企画部会 【構成メンバー:校園長,幼・小・中各副校園長,幼・小・中各研究主任】 【役割】 ○ 正副校園長から提案された校園全体会議案内容を吟味・修正を行った後,全体会に提案する。 ○ 正副校園長から提案された議案内容を審議し,校園全体会に提案する。 ○ 各種検討部会から提案された議案内容を審議し,必要に応じて全体会,各種検討部会で提案する。 (2)研究主任会 【構成メンバー:幼・小・中各研究主任,必要に応じて研究主任以外のメンバーを招聘して行うことができる】 【役割】 ○ 研究企画部会原案づくりを受け持つ。 (3)校園研究全体会 【構成メンバー:幼・小・中全教官】 【役割】 ○ 研究主任会の提案議事について検討を行う。 (4)各種検討部会 @学校検討部会 ○ パソコン,環境・施設・人材の支援,プロジェクトの内容も含み,「学校のあり方」を検討する。
Aカリキュラム検討部会 ○ 個人カリキュラムの構想をはじめ,国内外のカリキュラムをもとに,カリキュラム全般を検討する。
B発達支援部会
○ 「育ちの記録」の内容,記録方法などを検討し作業を行う支援プロジェクトの内容も含み,教育の視点に立った「発達」を検討する。
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| 事業2 カリキュラム開発の支援
1.はじめに 本事業は,これからの課題である「地域の特性を生かした学校ごとのカリキュラムの編成」を支援するため,より多くの教育研究諸機関・学校園および研究・研修員と連携して理論と実践を積み重ねていこうとするものである。 以下に,第2事業発足にあたっての諸規定及び事業への参加手続きを示す。なお,本事業への参加手続きに関わる用紙については神戸大学発達科学部附属明石校園カリキュラム開発研究センター内事務局において配布している。
2.事業の原則と利点 本事業においては,各制度の原則を次のように置くとともに,各制度における連携研究及び実践の利点を次のように考えている。
(1)「研究交流校制度」 【原則】 @研究交流の期間は,原則として1年とする。(必要に応じて延長も可能) A研究交流校園と附属学校園との合同研究協議会は,原則として2ヶ月に1回程度開催する。 B研究に関わる費用は,各校園がそれぞれ負担する。 【利点】 ・研究交流校園は,附属校園の教官と連携して,地域に密着したカリキュラム作成に取り組むことができる。 ・研究交流校園の教職員は,当センターのカリキュラム開発に関する資料を閲覧できる。 ・研究交流校園の教職員は,学部・大学院教官による指導および附属学校園教官による支援をセンター事 務局を通して要請することができる。
(2)「研究員制度」 【原則】 @研究員は,所属長の推薦を受けた教職員とする。 A研究員は,研究の成果を所属長に報告し,地域の教育の向上に努める。 B研究員の任期は,原則として1年間とする。(必要に応じて更新が可能) C本研究に関わる費用は,それぞれの機関が負担する。 【利点】 ・研究員は,附属校園の教官と連携して,地域に密着したカリキュラム作成に取り組むことができる。 ・研究員は,当センターのカリキュラム開発に関する資料を閲覧できる。 ・研究員は,学部・大学院教官による研究指導を受けることができる。
(3)「研修員制度」 【原則】 @研修員は,所属長の推薦を受けた教職員とする。 A研修期間は,派遣所属長と協議して決定する。 B本研修に関わる費用は,それぞれの機関が負担する。 【利点】 ・研修員は,当センターのカリキュラム開発に関する資料を閲覧できる。 ・研修員は,附属学校園教官と学部・大学院教官による研究指導を受けることができる。
3.事業への参加手続き 神戸大学発達科学部附属明石校園カリキュラム開発研究センター(以下 開発研究センターと称する)の事業2への参加については,次の2通りの場合がある。 (1)神戸大学大学院または発達科学部へ内地留学し,その研究の一環として当開発研究センターへ来て, 研究に取り組む場合 @神戸大学への内地留学の手続きをされる際に,大学の指導教官の内諾を得てから(別紙 様式T)にて, 所属長名で当開発研究センター事務局へ申し込む。 A開発研究センター長(附属明石校園長が兼任)は,研究の申し込みの所属長に対して,その承認と条件等 を事務局を通して通知する。(別紙 様式U) Bその後,正式に内地留学の手続きをとる。 C大学の指導教官と当明石校園の担当者・研究員の三者が連携して研究の計画表を作成し,それに従って研究を行う。 (2)直接,当開発研究センターへ申し込み,研究・研修に取り組む場合。 @(別紙 様式V)にて,所属長名で事務局へ申し込む。 A開発研究センター長は,研究・研修の申し込みの所属長に対して,その承認と条件等を事務局を通して通知する。(別紙 様式W) B参加が承認された諸機関・学校園から派遣された研究・研修員は,当明石校園の担当者,大学の指導教官と連携して,各研究・研修の計画表を作成する。
C研究・研修員は,それに従って,当附属校園,大学および関係諸機関において研究研修を行う。
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| 事業3 カリキュラム開発研究資料の収集と閲覧
1.事業の概要 本時業は,次の5つから構成されている。 @及川平治主事に関わる資料の収集と整理 A明石プラン(コア・カリキュラム)に関する資料の収集と整理 B乳幼児から青年にいたるまでの発達支援研究の資料の収集と整理 C総合・探求学習,クロスカリキュラム等の資料の収集と整理 D全国の開発研究校のカリキュラムや諸外国のカリキュラムに関する資料の収集と整理
将来的には,本資料を電子図書館として利用できるように整備していきたい。
2.カリキュラムセンター所蔵資料
| @及川平治主事に関する資料 |
| 明治36年2月 |
「新教育学」 |
熱海安吉,及川平治共著 |
| 大正元年 |
分団的動的教育論 |
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| 大正4年7月 |
分団的各科動的教育論 |
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| 大正7年12月 |
分団的動的教育之実際 |
永良郡事著 |
| 大正12年10月 |
動的教育論 |
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| 昭和2年 |
欧米の学校視察記 |
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| 欧米教育の実際的傾向 |
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| 生活スケジュール法 |
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| 尋常一学年知能検査 |
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| 昭和4年 |
尋常一学年知能検査指針 |
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| 各科教育案 |
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| 第八回兵庫県女子部初等研究発表要項 |
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| 習慣態度の試行的測定目標 |
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| 昭和5年 |
教育勅語実践要目 |
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| 郷土の実状に基づくカリキュラム |
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| 昭和8年 |
「回顧三十年」兵庫県明石女子師範学校 |
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| 創立三十周年記念講演集 |
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| 昭和9年 |
分団教育の変化とカリキュラム改造 |
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| 新カリキュラムの精神に基く実際教育案 |
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| 新カリキュラムの精神に基く学級経営 |
前田吉松著 |
| 昭和11年 |
仙台市教育研究所事業報告 |
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| 昭和12年 |
進歩的教育の問題 |
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| A明石プランに関する資料 |
| 昭和21年 |
新教育に関する研究紀要 |
| 昭和22年 |
新学習補導の実際 |
| 学習補導の指針 |
| 昭和23年 |
明石附小プラン(試案) |
| 明石附小プランの実証的研究 |
| 昭和24年 |
小学校のコア・カリキュラム |
明石附小プラン 単元展開の資料と手引き
・明石の海岸へ貝ひろいにいこう
・せんたくごっこをしよう
・明石のまちの模型を作ろう
・家を建て楽しい生活をしよう
・海水浴やハイキングをしよう
・明石の復興に協力しよう
明石附小プランの反省と前進 |
| 昭和25年 |
経験基準表(試案−明石附属プラン) |
| 明石附属プラン試案 |
| 明石附属プランの課題 |
| 昭和26年 |
明石附属プランの進展 |
| 昭和27年 |
一人一人を生かす教育の実践 |
| 基礎学習の為の基準カリキュラム |
| 経験要素表(試案) |
| 新教育の前進−逆コースとの対決− |
| 昭和28年 |
個人差を生かすための実証的研究 |
| 個人差を生かす生活教育 |
| 昭和29年 |
個人差を生かす社会学習の指導技術 |
| 個人差を生かす数量学習の指導技術 |
| 個人差を生かす科学学習の指導技術 |
| 個人差を生かす美術学習の指導技術 |
| 個人差を生かす家庭学習の指導技術 |
| 個人差を生かす体育学習の指導技術 |
| 個人差を生かす学習指導技術 |
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| 事業4 乳幼児発達支援教室
1.事業の概要
最近の家庭や地域の大きな変化の中で,保護者の子育てをめぐる不安や,相談相手がないことによる孤立感の高まり等,様々な問題が生じてきている。また,平成10年12月に告示された「幼稚園教育要領」にもあるように,多様なニーズに対応した幼稚園運営の弾力化が求められている。
そこで,本園でも0〜3歳児(未就園児)の子育てをしている保護者を対象に,月1回「子育て相談・仲間づくり」を開催している。概要は以下の通りである。
(1)子育て相談
大学教官等専門的な相談員のいる相談室を常設する。
(2)仲間づくり
○ 親子で好きな遊びをしながら仲間づくりをする(「親子で遊ぼう」)
○ 11時頃「みんなで遊ぼう」の会をもち,親子で遊んだり簡単な手遊びをしたりする。(15分程度)
(3)担当者
附属幼稚園・附属明石小学校・附属明石中学校教官,神戸大学教官,地域の有識者
(4)開催日
月1回,第1土曜日(9:30〜12:30)を原則とする。
(5)担当相談員
乳幼児教育・乳幼児発達・乳幼児心理・健康発達等の専門分野をもつ神戸大学教授・助教授等
(6)後援
地域との連携を密にするため,地元である明石市や明石市教育委員会,神戸新聞社,
明玉会(同窓会)の後援を得る。
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