神戸大学大学院国際協力研究科 復旦大学国際関係・公共事務学院 高麗大学校国際大学院

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リスクマネジメントセミナー「減災教育」を開催しました。

 2014年6月25日、神戸大学キャンパス・アジアプログラムは2つのリスクマネジメントセミナーを開催しました。一つはイ・スンホ博士による「減災教育・訓練プロジェクトとポスト兵庫行動枠組み(HFA)の紹介」、もう一つはファン・テヒ博士による「国際機関・先進国における自然災害減災教育の手法」です。講演者のお二方はともに高麗大学校国際大学院の副教授であり、イ博士にとっては今回が2013年以来2度目のGSICS訪問となります。セミナーには高麗大学とGSICSの両方の学生が参加し、木村教授による講演者の紹介に続いて、講演が始まりました。

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 イ博士は自身の新しいプロジェクト「スマートパワーによる韓国の技術的災害管理能力の強化」の紹介を行いました。このプロジェクトは、韓国の災害管理技術とノウハウを適用した教育・訓練プログラムを通じて、発展途上国における減災を向上させることを第一の目的に掲げています。イ博士のグループは6月23日~25日にかけて、「人と防災未来センター」や、日本で唯一災害リスク削減(DRR)に関する教育課程を持つ舞子高校など、関西のいくつかの施設を視察しました。博士はHFAとその最近の進展状況について述べ、DRRの取り組みには、貧困や都市化現象、気候変動の問題解決に力を注ぐだけでなく、現地コミュニティの参加を促すような努力も必要であるということを示唆しました。最後に、博士は減災教育・訓練プログラムのための具体的なガイドラインの草案など、プロジェクトの今後のプランを提示し、講演を終えました。その後のディスカションでは、各プログラムをどのように評価・管理するのか、さまざまな国において現地コミュニティの参加を促すにはどうすればいいのか、といった問題について、学生と教授の皆さんが意見交換を行いました。
 次に、ファン博士が、DRRを専門とする国際組織と先進諸国におけるプログラムの役割について論じ、国際関係において頻繁に生じる2つの疑問、つまり「国際組織は重要か」そして「国際組織はどのような役割を果たせるか」という疑問を提起しました。博士は、これらの疑問には多くの答えが考えられるが、防災ということに関して言えば、当事者はみな共通の目標を持っていると説明しました。次に、博士は国連国際防災戦略(UNISDR)の紹介を行いました。UNISDRはフォーラムを運営し、啓蒙とエンパワメントのためのキャンペーンを行い、気候変動への適応とそれに関する教育を発展させるために尽力しています。そして博士は、韓国の仁川にあるUNISDR事務局が支援しているプログラムについても言及しました。最後に、ファン博士は日本、米国、オーストラリアのDRRプログラムを紹介し、各国のコミュニティの特徴を理解することの重要性を強調して講演を締め括りました。その後セミナー参加者は、韓国ではコミュニティの構築とDRRに向けた教育をどのようして実現できるか、ということについて議論を交わしました。
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