<教育と研究>


 授業などで自分の研究の動機つけの話しをするときに,よく,人間の知識の総和の円を描いて,未知のことと,既知のこととの境界で格闘して既知の領域をわずかでも拡大することが研究であるという話しをすることがあります(このイメージは高校3年の頃なんとなく思いついた).
 先日もその話しをするかと思って,ちょうど学校や大学でやる教育と研究は,既知の領域の基礎部分を学習して,大学で専門分野を限ることにより数年学習等をすれば卒論・修論等でうまくすれば,研究にたどりつける,という話しをしました.その折思いついたのですが,
  教育は,全体(集団)でおこなって,個人に還元され,
  研究は,個人でおこなって,全体に還元される,
という対照性があるように思います.それがどうした,という内容ですが,ちょっと対照なのが気に入ったので書き留めました. (2000.6.8)