本書で著者はUFOが宇宙人の乗り物、エイリアン・クラフトであるとする説は、一種の神話であるというスタンスから、さまざまなUFO例を批判的に検討する。NASAの宇宙飛行士がUFOにであったとか、アポロ13号は核爆弾を搭載していたため、UFOに破壊されたというコンノ氏の説を丁寧に論破している。コンノ氏が核爆弾と誤解したものは、実はプルトニウム電池なのだが、この論争はその後も尾を引いている。
とんでもない本を研究する「と学会」の山本弘会長が、雑誌「宝島30」の読者欄で、コンノ氏とこの件で場外乱闘を繰り広げている。科学朝日にも、と学会のコーナーがある。山本さんはもちろん、プルトニウム電池派である。またパソコン通信ニフティー・サーブのSFフォーラム、FSF3の8番会議室「超科学お笑い劇場よ永遠に」でも、山本氏がアップしている。
コンノ氏は、UFOのみでなく、アインシュタインやビッグ・バン宇宙論は間違っているという、疑似科学の流行作家として、あちこちでケンカを売っている。というよりは、それで食べているようにも思える。
NASAは太陽系に関するさまざまな秘密を隠しているとこれらのUFO論者はいう。たとえば月にはUFOの基地があるとか、火星に人面岩があるとか、火星の空は本当は青いとか、金星には人が住めるとか、NASAはそれをしっていながら隠しているというのだ。NASAを良く知る著者は、NASAは秘密をかくせるような組織ではないことを指摘する。