2001年度外部評価
大学評価・学位授与機構は、神戸大学理学部を初めとする数研究機関を選定して、外部評価の試みを2001年11月に始めて行った。
それによる神戸大学・理学部・地球惑星科学科に対する評価を転写する。天文・宇宙科学領域の評価の前半は当宇宙科学分野に対する評価である。
「地球科学領域」
略
「天文・宇宙科学領域」
天文、宇宙科学関係の研究者は、拡大、発展改組された地球、惑星科学領域の中で新たに加えられた新興グループで、優秀な人材を集め、いまだ少数ではあるが、特色ある研究テーマを選定して活発な研究活動を展開している。
理論研究では、数値シミュレーション手法を駆使して、近接連星の降着円盤の形成、星風、太陽風などのプラズマ流の形成、星間ガスとの相互作用などの研究に先駆的な成果を上げている。その他、分子雲の進化、星、惑星系の形成等にも特色ある研究を行っている。
太陽系始源天体に関する研究では惑星間塵の多面的研究(組成、光学特性、進化等)を意欲的に取り上げ、世界的にもユニークな研究グループを形成している。また、黄道光の観測や、最近では惑星間プローブを利用した惑星間塵の直接観測を行う計画にも参加して観測的な研究にも意欲的に取り組んでいる。研究者には物理出身者が多く、新しい研究分野への転換に抵抗が少なく新領域の開拓に熱心である。
別冊宝島、いま、科学の最前線が俄然おもしろい
分かる!学問の最先端、大学ランキング「理科系編」、河合塾編・著(2001年5月)1229円
本書は科学の様々な分野における、日本の理科系大学の学部、研究所などのランキングを、研究者のアンケートをもとに分析したものである。ランキングは1-10位、Next Excellence、Unique, 注目などに分類されている。当地球惑星科学科に関連した部分を示す。
P28-29
6 太陽・恒星 Unique
連星系降着円盤の理論的研究に強い。プレゼンテーションの方法も常に研究している。
P30-31
7 位置天文・天体力学 NextExcellence
講義にはないが、天体力学は惑星圏科学の研究に必要なので学ぶことができる。
P32-33
8 惑星圏科学 2位
理論惑星科学、惑星物質学の教官がそろい、惑星間塵や原始星の理論的研究、隕石の分析的研究など、テーマも多彩に展開している。
P60-61
20 深地圏科学 NextExcellence
日本列島ができた様子を古地磁気学で検証。大陸衝突による造山帯の屈曲を研究する。
P76-77
26 カオス・フラクタル・複雑系(応用数学) 9位
郡司幸夫が中心。システムの内部にいてすべてを知らなくても自然に行動が起きる仕組みを探る内部観測理論を、独自に発展させようとしている。