北白川ラジウム温泉と鞍馬温泉

松田卓也

今日は2000年8月17日、お盆である。雷が鳴っている。夕立が来る。夏休みは今日まで、明日からは忙しくなる。 ここでひとつ温泉について書こう。13日の日曜日に北白川ラジウム温泉に行った。退院後の8日に行こうとしたのだが、あいにく定休日であった。しかたなく鞍馬温泉に行った。

 まずは北白川ラジウム温泉のことから。それは京都市左京区北白川追分町から山中越えを通って東山山中に入ったところにある。電話をかけると年取った従業員が自動車で迎えに来てくれた。こんな温泉は他にないであろう。家から近いので特別サービスだ。車中その人と話をする。温泉の裏山にすんでいて、半分住み込みみたいなものだそうだ。夜は12時に風呂を洗い、朝の6時には宿泊客のために起きる。大変な仕事だ。従業員には老人が多い。

 建物は今まで回ったとこの中で一番古い。まさに田舎の温泉で、これが京都市内にあるというのは驚きだ。肝心の風呂場だが広くはない。洗い場は3人でいっぱい、全部で5-6人も入ればいっぱいだ。

 休憩室は畳敷きの大部屋で、食卓と座布団が引いてある。枕も用意されているのでごろんと寝てもよい。ソファーが二つあり、そこに寝ころぶとらくちんだ。廊下にマッサージ器がある。古い週刊誌がおいてある。部屋にはテレビがかかっている。かくのごとくあまりぱっとしない温泉だが良い点もある。

1) ともかく効く。
良いか悪いかはともかく温泉に入った後はくたくたになる。ラドンの効果なのであろうか。こんなに効く温泉は、僕はあまり知らない。

2) 安い。
入湯料は1380円である。鞍馬温泉は2500円である。食事も1100円のお茶漬け定食はなかなかいける。鞍馬温泉はもっと高い。

3) 近くて便利。
 僕たちがついたのは夕方の4時頃で、昼間の客は帰ったあとだ。午前中と午後の前半は老人客が多い。10時に銀閣寺道までバスで迎えに来て、3時には送っていく。夜になると自家用に乗った若い客や泊まりの客が増える。

 帰りはさすがに送ってくれないので、宿の前のバス停から京阪バスに乗る。百万遍で降りて市バスで家へ帰る。バスは夜は1時間に1本しかないが、温泉に入って待てばよいので問題はない。そうして4時から7時半まで過ごした。これで一人全部で3千円だから、本当の秘湯に行くことを思えば安いものだ。

鞍馬温泉

 家の近くの茶山の駅から叡山電鉄に乗っていく。行き先は終点の鞍馬である。叡山電鉄は今時こんなローカルな電車があるのかと思われるひなびた電車だ。その沿線の景色はすばらしい。とくに貴船口あたりからは深山幽谷の風情ですばらしい。夏なお涼しい。鞍馬の駅には送迎バスが来ている。

 こちらは建物も風呂場もマッサージ器も新しい。でもかかる費用は北白川温泉の、ほぼ倍といったところだ。しかしもし鞍馬寺や鞍馬山も観光しようと言うなら十分にペイするであろう。