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アトラクションパーツP２ マイクロ波乾燥固化
著者の所属色分け→神戸大学(教員) 神戸大学(学生) 他大学 企業
論文内容の自己評価
SS たいへんよくできました
S よくできました
無印 それなりにできました
含水多孔平板の誘電乾燥発熱率 S
今駒博信・坪田圭司・堀江孝史・大村直人・伊與田浩志
化学工学論文集 36巻4号pp.379-382(2010)
要 旨
乾燥途中の含水多孔平版を乾燥表面に近い乾き圏と内部の湿り圏に分割し，各圏のマイクロ乾燥と誘電高周波乾燥における発熱率を推定するモデル「精密法」を提案した．さらに，提案したモデルを簡略化して「一様材料近似法」と「一様電界強度近似法」を提案し，これらの方法と精密法の結果を，モデル計算を通して比較検討した．
その結果，湿り圏での含水率が小さければ，両圏の各発熱率の推定には一様電界強度近似法のみが利用でき，両圏の合計発熱率の推定には両近似法が利用できた．一方，湿り圏での含水率が大きくなれば，両圏の各発熱率および合計発熱率の推定に一様電界強度近似法は利用できなくなったが，両圏の合計発熱率の推定には一様材料近似法が利用できる場合もあった．
キーワード
マイクロ波乾燥，誘電高周波乾燥，発熱率，誘電率，損失係数
微粒子層の乾燥固化におけるマイクロ波の効果
坪田圭司・山口英介・増田勇紀・今駒博信・大村直人
化学工学論文集 35巻3号pp.279-281(2009)
要 旨
微粒子層の乾燥固化の一例として鋳型の製造に着目し，ゼラチン水溶液とガラス微粒子の混合物のマイクロ波併用熱風対流乾燥を行い，マイクロ波が乾燥所要時間および乾き材料強度に与える影響に関して実験的検討を行った．その結果，マイクロ波の併用により乾燥所要時間は大幅に短縮された．一方，乾き材料強度はマイクロ波の有無に関係なく，乾燥前期の材料温度に依存したことから，マイクロ波の影響は主として発熱による材料温度上昇に起因することが示唆された.
キーワード:
マイクロ波，乾燥所要時間，材料強度，ゼラチン，鋳型
無機バインダー水溶液を用いたガラス微粒子層のマイクロ波乾燥固化における乾燥速度と材料温度
増田勇紀・坪田圭司・石井健一・今駒博信・大村直人
化学工学論文集 35巻2号pp.229-231(2009)
要 旨
粒状材料を乾燥固化させる際に利用されるバインダーの中から，無機バインダーである水ガラスを選び，その水溶液で湿ったガラス微粒子層のマイクロ波による乾燥固化実験を行った．
乾き材料層内のバインダー体積一定の条件下で，材料空隙体積に占める初期水溶液体積で定義される初期液相率を0.1
- 0.35の範囲で変えて実験を行い，乾燥速度と材料表面温度を測定した．その結果，平均含水率に対する乾燥速度のプロットでは，1本のマスター曲線が得られたが，平均含水率に対する表面温度のプロットでは得られなかった．
0.15以下の初期液相率に対する水ガラスの結果を，有機バインダーであるゼラチンに対する筆者らによる既往の結果と比較検討したところ，水ガラスの乾燥速度はゼラチンの2倍以上となり，表面温度も大きく上昇した．
キーワード：マイクロ波乾燥，水ガラス，ゼラチン，乾燥速度，乾燥固化
Y.
Masuda・H. Imakoma・E.
Yamaguchi・K. Tsubota・N. Ohmura
AIDIC
Conference Series, Vol. 8,
203-210 (2007)
In
Japan, application of microwave to drying operation is restricted for the case of
appearing a new quality in the dried material in addition to remarkable
reduction of overall drying time. This study concerns a microwave effect on
physical property of the dried material. Common mould in the casting process
shows homogeneous feature and may have mechanically moderate and uniform
strength. The authors investigated in the previous study an effect of microwave
on overall drying time and mechanical strength of the model mould which is made
of glass particle layer wetted lightly with dilute gelatin binder solution. In
this study, the authors tried to make an inhomogeneous mould with hard surface
and fragile body through combined convective and microwave drying. As a result,
cross-sectional profiles of binder and strength of the model mould changes
remarkably uniform to nonuniform at the initial
moisture content f0
(volume ratio of binder solution to void in the mould) was nearly 0.15, thus
the obtained mould may be functional.
Increase
in Mechanical Strength of Mould by Combined Convective and Microwave Drying in
Casting Process
E. Yamaguchi, K. Kawamura, H. Imakoma, K. Tsubota, T. Takigawa, H. Iyota, N. Nishimura
Keeping
mould of casting process in mind, the authors performed combined convective and
microwave drying with a packed bed sample of glass particle wetted lightly with
dilute gelatin solution, and investigated effects of microwave on drying rate
and mechanical strength of the sample.
Overall drying time of combined drying was remarkably shortened at low
microwave output condition.
Mechanical strength of the sample depends on only sample temperature in
the range of 0.01-0.02 kg-water/kg-dry solid of mean moisture content during
drying.
Keywords: Microwave drying, Drying time, Bending strength, Gelatin,
Casting process, Mould
マイクロ波熱風対流逐次乾燥法を用いた高分子水溶液で湿った多孔体の含高分子率分布制御
今駒 博信・河村 和彦・久保 和也・大村 直人
化学工学論文集 30巻1号pp.91-94(2004)
要 旨
ポリビニルアルコール（PVA）水溶液で湿ったガラス微粒子充填層を用いて，マイクロ波乾燥と熱風対流乾燥を交互に繰り返す逐次乾燥実験を行ったところ，初期含水率が限界含水率以上の試料で，表面付近以外の含高分子率分布が平坦な乾き試料が得られた.これは，試料底部ほど含高分子率が低下する熱風対流乾燥法や試料中央部の含高分子率が低下する熱風対流−伝導乾燥法では見られなかった現象であり，材料内部の蒸発が盛んであるマイクロ波乾燥ならではの結果といえる.これまでにない含高分子率分布を与える乾燥法として逐次乾燥法が有効であることが示唆された.
キーワード：マイクロ波乾燥，熱風対流乾燥，ポリビニルアルコール，含高分子率分布，可塑性多孔体
含高分子液体で湿った多孔体のマイクロ波併用熱風対流乾燥挙動
今駒博信・河村和彦･坪田圭司・久保 和也・大村直人
化学工学論文集 30巻1号pp.98-101(2004)
要 旨
ポリビニルアルコール水溶液（PVA）またはスチレンブタジエン系ゴムラテックス（SBRL）で湿ったガラス微粒子層を用いてマイクロ波併用熱風対流乾燥実験と熱風対流乾燥実験を行い，乾燥速度と乾き層内含高分子率分布を測定した．比較対照のため水で湿った場合の実験も行った．併用乾燥所要時間は対流乾燥所要時間の40〜80％程度に短縮され，マイクロ波併用の効果が認められた.併用乾燥，対流乾燥ともに初期含水率の低下とともに乾燥速度は増加し，SBRLの乾燥速度がPVAよりも大きくなったが，表面付近の含高分子率はSBRLで高かった.併用乾燥では対流乾燥に比して含高分子率分布が平坦化する傾向にあり，これもマイクロ波併用の効果だろう.
キーワード：マイクロ波乾燥，熱風対流乾燥，ポリビニルアルコール，ラテックス，多孔体
マイクロ波併用熱風対流乾燥実験装置による湿り多孔体の乾燥挙動
今駒博信・桂 大輔・大村直人・河村和彦
化学工学論文集 29巻5号pp.718-721(2003)
要 旨
市販電子レンジを改造した簡易型マイクロ波併用熱風対流乾燥実験装置を試作した．この装置を用いて，マイクロ波併用熱風対流乾燥実験と熱風対流乾燥実験を行い，湿り多孔体の乾燥速度を実測した．マイクロ波を併用しない場合に比して限界含水率付近での乾燥速度増加が著しく，乾燥所要時間は約1/2となった．また，両実験結果よりマイクロ波発熱量の含水率依存性を推定した結果，含水率に対する大きな依存性が示唆された．
キーワード：マイクロ波乾燥，熱風対流乾燥，乾燥装置，湿り多孔体，乾燥所要時間
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