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応用アトラクションA１ 神戸スタンダード
著者の所属色分け→神戸大学(教員) 神戸大学(学生) 他大学 企業
論文内容の自己評価
SS たいへんよくできました
S よくできました
無印 それなりにできました
世界初！塗膜乾燥装置の標準設計法−神戸スタンダードのすすめ−(解説) S
今駒博信
コンバーテック 36巻 (5号pp.45-49) (2008)
要 旨
本稿は水を中心とする単独揮発成分で湿った塗膜の連続式熱風乾燥装置の設計法に関するものです．基材と塗液が準備できたとき，基材上に塗液を塗った塗膜の乾燥装置を設計するためには，希望する品質を与える条件下での乾燥速度の実測とその乾燥速度に基づいた乾燥装置の設計が必要です.実装置に近いテスト装置で乾燥速度を測定し，テスト装置に近い実装置を導入するならば別ですが，テーブルテストの結果のみから実装置の設計は困難なことでしょうし，そもそも単位基材面積あたりに微量しか存在しない揮発成分が短時間で蒸発してしまう塗膜乾燥ではテーブルテストによる乾燥速度の測定からして無理なことでしょう.
本稿は，準備した基材と塗膜を使ったテーブルテストによる乾燥速度の測定法から，測定した乾燥速度を整理する乾燥モデルを経て，乾燥モデルを使った乾燥装置の設計法に至るまでの一連の手順を「設計法」として紹介するものです.単独揮発成分系に限定されているとはいえ，この種の「設計法」に関する報告は筆者の知る限りこれが世界で初めてでしょう．すなわち，現時点では本稿で提案した「設計法」以外の選択肢は存在しないわけですから，筆者はこの設計法を「標準設計法」と呼びたいと思います.「神戸スタンダード」をその愛称として，この設計法が広く利用されることが筆者の希望です.
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