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石田 章
石田 章 ISHIDA Akira
教授|博士(学術)
Mail akira_ishidaアットマークpeople.kobe-u.ac.jp
略歴

1967年生まれ。神戸大学大学院修了,博士(学術)。農林水産省農業総合研究所(現農林水産政策研究所),マレーシア国民大学経済経営学部客員研究員,マレーシア農業大学(現プトラ大学)経済学部客員研究員,島根大学准教授を経て,現在,神戸大学大学院農学研究科食料環境経済学講座 教授。

研究内容

貧困世帯や社会的弱者のフー ドセキュリティ,貧困と格差,農村開発,子どもや高齢者の食行動・食意識などに関する実証的研究を行っています。
🔑キーワード:
貧困と格差,社会的弱者,フードセキュリティ,アジア,食行動
📕主なテーマ:
貧困世帯のフードセキュリティ・食料摂取状況に関する研究
開発途上国における所得分配に関する研究
消費者(とくに女性,母親,子ども)の食意識・食行動
開発途上国における農民の政治行動と農業政策決定過程への影響

メッセージ

途上国の農村を初めて訪問したのは,今から30年以上も前のことです。当時,まだ大学1年生であった私にとって,たった1週間の農村滞在でしたが,それは非常に衝撃的な体験の連続でした。路上には,昼間から物乞いの失業者たちが溢れ,夕闇が迫るにしたがって身売りの少女たちがどこからともなく湧き出てくる悲惨な光景に絶句してしまいました。医療費が払えずに栄養失調と感染症で絶命寸前の少女や,銃で武装した地主の監視の下で無表情にただ黙々と働いていた小作人の姿を今でも忘れることはできません。
どうして,途上国の農村はこのように貧しいのか。このような学生時代の素朴な疑問が,現在の研究の出発点になっています。